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スペシャライズドの「アレーDSW SLスプリントコンプ」とは

2018.6.21

スペシャライズドのアルミロード「アレーDSW SLスプリントコンプ」は、アルミフレームのハイエンドモデルです。

アルミとしては珍しいエアロ形状で、10万円台でここまで空力性能に特化したロードバイクはあまり記憶にありません。

非常に興味深い一台ですので、今回はその魅力に迫っていきます。

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スペシャライズド「アレー」のラインナップ

スペシャライズドの「アレー (Allez)」は、会社設立5年後の1979年に発表されており、スペシャライズドで最も歴史のあるロードバイクです。

様々な変遷をしていく中で、現在は初心者の方から上級者までに対応する、アルミの一大モデルとして君臨しています。

まずは、2018年モデルについて一通り見ていきましょう。

【アレーSport】参考価格:¥108,000

初心者向けのエントリーモデルで、癖のない素直な乗り味です。

少しフレームが硬めですが、軽いギアを搭載しているのでバランスは取れています。

入門編としては少しレーシーですが、スペックなどは申し分のないレベルです。

【アレーElite】参考価格:¥162,000

2018年からフレーム形状が変更となり、長距離走行に適したエンデュランスジオメトリになりました。

リアが11速となり、フルカーボンフォークになったこともあり、いよいよ本格的なロングライド志向になりました。

アルミらしいシャキッとした硬めの乗り心地は残しつつ、上手く衝撃を吸収する形状になっていますので乗りやすいロードバイクです。

【アレーJunior 650c】参考価格:¥97,200

製品名通り、子ども向けのロードバイクで、ホイールも通常よりも小さな650cを採用しています。

そして、もう一機種が、今回の主役である「アレーDSW SLスプリントコンプ」となりますが、こちらはのちほど詳しくご紹介します。

スペシャライズドの「アレーDSW SLスプリントコンプ」はアルミのエアロロード

スペシャライズドの「アレー」シリーズをご紹介していますが、ここから今回のテーマである【アレーDSW SLスプリントコンプ】を詳しく見ていきましょう。

このロードバイクは冒頭でもお伝えしたように、空力性能に特化した「エアロロード」です。

見た目のインパクトを支えるのは太く幅の広いチューブで、とにかく野太くごっついのが特徴です。

それでいながらエアロロードは、空気抵抗の低減に特化した形状なので、最もスピードが出る機種です。

レースでは、平坦路メインのトライアスロンや、スプリント勝負のタイムトライアルなどに使用されます。

スピードに特化している上に、アルミフレームですから剛性は相当高いです。

そのため、踏んだら踏んだ分だけ進んでいくような抜群の加速力が味わえますが、どうしても乗り心地は硬めになります。

しかし、アレーDSW SLスプリントコンプはカーボンフォークにカーボンのシートポストを使用しているので、地面からの衝撃吸収性は高いです。

一般的な形状のフレームに比べればそれでも硬いですが、しっかりとフォローはされています。

アレーDSW SLスプリントコンプの「DSW」とは

ご説明が遅れましたが、「アレーDSW SLスプリントコンプ」の「DSW」は、ダルージオ・スマートウェルドというアルミフレームの溶接技術のことです。

アルミフレームは溶接部分の剛性が弱くなるので、その部分を強化するため、分厚くなってしまい重量がかさみます。

それを薄くして軽量にしつつ、強度も保つというのがこのDSWの技術です。

まるでカーボンフレームのような溶接部のスムーズさが、フレーム全体の美しい流線型を生み出しています。

スペシャライズドは重量の公表はありませんが、実測値によりますと約8.2㎏(54サイズ)となっています。

これは、このクラスのアルミフレーム車としては中々優秀で、DSWの技術のたまものでしょう。

この軽さでありながら、剛性の高さもありますので、本来の意図である平地のスプリントに加え、ヒルクライムでも力を発揮できそうです。

スペシャライズド「アレーDSW SLスプリントコンプ」のコスパを検証

スペシャライズドの「アレーDSW SLスプリントコンプ」は、アルミフレームのハイエンドモデルではありますが、価格は178,200円(税込)です。

ここまで確認してきた高いフレームの成型技術に加え、随所に上位モデルと同じグレードのパーツが配されています。

スペシャライズドはワールドツアーのチームに機材を提供していますが、それらを「S-Works」として差別化しています。

そのS-Works製のカーボンフロントフォークが採用されており、これは本来なら30万円以上の完成車にしか採用されないものです。

また、2018年モデルからクランクセットがシマノ・105製になり、ドライブトレインがほぼ105で統一されました。

この価格帯のロードバイクですと、コストがかさむクランクセットだけが別メーカーというのは特に珍しくない仕様です。

そのため、クランクもシマノ製で統一してきた点も、高く評価したいところです。

したがって、アルミフレーム車としては高価な部類ですが、中身を見ればそれも納得でコスパの高さは疑いようのない1台と言えるでしょう。

スペシャライズドの「アレーDSW SLスプリントコンプ」のインプレ

スペシャライズドの「アレーDSW SLスプリントコンプ」は、エアロ形状のアルミロードというレアな仕様だけに、普通であれば乗り手を選ぶところがありそうなものです。

しかし、実際のユーザーさんや試乗したショップ店員のインプレによると、扱いやすさも垣間見えます。

目立つのは「乗り心地のよさ」で、ガチガチなレーシー仕様を期待していた方が、「拍子抜け」という言葉を使っていたのが印象的でした。

先述したとおり、カーボン製のフロントフォークとシートポストが効いているのは間違いないですが、クッション性まで指摘しているインプレがあるのは驚きです。

これは、後ろ三角でしっかりと衝撃をいなしながら吸収するフレーム形状になっているからだと思われます。

ただし、一点だけ気になるのは、サドルのフィット感が今一つという評価が多い点です。

サドルは骨盤の大きさの違いなどもあり、完成車ではフィッテイングが難しいものですが、少しレーシー色が濃いのでツーリングなどのロングライドでは、難があるかもしれません。

アメリカブランドはアルミロードバイクの再興に力を注いでいる

近年、特にアメリカのスポーツバイクブランドは、アルミフレームのロードバイクに力を入れています。

「アルミのキャノンデール」はあまりにも有名ですが、世界トップを争う販売台数を誇る「トレック」も、クラス最軽量のアルミロード「エモンダALR」を登場させています。

これは、レースでの使用が基本となるロードバイクの世界で、レースでは既に一線を退いて久しいアルミロードに注目するというのは、ある意味異例とも言える出来事です。

さらに言えば、カーボンフレームに10万円台の完成車が登場してきている時勢なので、アメリカブランドの意地のようなものを感じます。

その極め付けと言われているのが、今回ご紹介したスペシャライズドの「アレーDSW SLスプリントコンプ」です。

「ロードバイクはレースだけのものではない!」という主張がアルミにあるのだとすれば、このバイクには「アルミでレースに出て何が悪い!」という主張が聞こえてきそうです。

アレーDSW SLスプリントコンプは広い用途に対応できる

今回は、スペシャライズドの「アレーDSW SLスプリントコンプ」をご紹介しました。

他にはあまり例を見ないアルミのエアロロードとして、異彩を放つ存在です。

しかし、そこまでガチガチなレーシー仕様ではないので、用途も広く使っていけそうです。

コスパの高さも折り紙付きですから、ぜひ一度試乗をしてみて頂きたいですね。

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