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スペシャライズドのアリバイは重さで勝負するバイクではない

2018.6.1

スペシャライズドのクロスバイクは、2018年モデルは定番の「シラス」シリーズに集約されました。

2019年からの展開はまだ未定ですが、少しスピード系に偏った感は否めません。

その意味でも、2017年にラインナップされていた機能性重視のシリーズ「Alibi(アリバイ)」の存在は貴重でした。

今回は、そんなアリバイの気になるスペックや重さ、性能などを再確認してみましょう。

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重さを気にしなかったクロスバイクに概念を持ち込んだ一台

クロスバイクはロードバイクとMTBの中間的存在ですが、現在はどちらかと言えばロードバイク寄りの性格を持つものが主流です。

軽い素材を使った細身のチューブで、ロードバイク並みのギア比に、細めのタイヤという組み合わせが増えています。

スペシャライズドには定番の「シラス」に、クロスバイクの常識を超えたカーボンフレームの「Men’s Sirrus Pro Carbon」があります。

カーボンフレームという時点で既にクロスバイクの概念は覆っていますが、ロードバイクのエンデュランスモデルにも採用されている、衝撃吸収システムを採用しています。

こういったロードバイクの技術をそのままクロスバイクに活かすのが、近年のアメリカメーカーの流行りのようですが、それにしても贅沢な仕様です。

重さもクロスバイクとしては破格の9㎏切りで(ショップ実測値8.9㎏)、価格も29.7万円とミドルクラスのカーボンロードバイク並みです。

こちらの機種に関してはかなり例外感が強いですが、それでもシラスは全体的にロードバイク寄りです。

それだけに、2018年モデルから「アリバイ」が消えてしまったのは、非常に残念でなりません。

スペシャライズド「アリバイ」の特徴

スペシャライズドのクロスバイク「アリバイ」は、2017年のニューモデルとして登場しました。

それが2018年にラインナップから外れているということは、わずか1シーズンのみの展開だったことになります。

前項でお話した「シラス」はどちらかと言えばロードバイク寄りですが、対極をなす仕様なのがアリバイです。

まず見た目からすぐに分かりますが、ハンドルが高い位置に付いているので上体を起こした楽な姿勢で乗車できます。

ロードバイクほどではありませんが、クロスバイクも基本は前傾姿勢です。

前傾姿勢になるとバイク全体の重さが前に掛かって必要以上に重みを感じるので、慣れていない内は楽な姿勢がとてもありがたく感じられるはずです。

アリバイは12㎏(実測値)以上ありますので、余計にそう思うはずです。

そして、アリバイの最大のセールスポイントは、「エアレスタイヤ」を採用していたことです。

ノーパンクタイヤとも言われ、中に空気の代わりにポリマー樹脂が入っていることで、タイヤとしての形を成しています。

表面のゴムが切れたり裂けたりしない限り、パンクも空気抜けも無縁ですから扱いやすさは抜群です。

また、アリバイは防錆効果のあるチェーンを使っていますので、メンテナンスの回数が減るのも嬉しいところです。

スペシャライズド「アリバイ」は街乗りがコンセプトなので太いタイヤが適している

スペシャライズドのクロスバイク「アリバイ」は前項でお話したように、アップライドな姿勢で乗れ、メンテナンスが少なくて済む仕様になっており、実用性を重視しているタイプです。

クロスバイクの基本である「普段使いの街乗り車」というコンセプトに、より近いものと言えます。

それはタイヤの太さにも表れており、38c(38mm)というママチャリ並みの太さのタイヤを装着しています。

「シラス」は30~32cで、これでも今のクロスバイクのトレンドでは太めですから、38cはかなりのものです。

エアレスタイヤは独自の乗り味があり、少し地面からの衝撃を拾ってしまうところがありますが、これだけ太ければ安定感がありますので街中では気にならないでしょう。

これだけ太いタイヤですと、それなりに重さは感じますので、スピード系を求める方からは辛い評価もあります。

しかし、アリバイのコンセプトから考えれば、どっしりと安定感があってパンクしないタイヤはしっかりと理にかなっています。

スペシャライズド「アリバイ」にも重さが気になるシチュエーションがある

筆者はここまで意図的に「重さ」という言葉を使っていますが、スペシャライズドのアリバイはクロスバイクの中では重い部類です。

それでもママチャリよりはずっと軽いですし、普段使いであれば走りに重苦しさを感じることはないです。

スピード系のクロスバイクと比べれば重いかもしれませんが、スポーツバイクとしての軽さは十分に感じられます。

アリバイは重いから評価できないと言う声もありましたが、重さ以上に評価できる点が多くあるということをお伝えしたく、あえて重さにも触れています。

ただし、道中に坂が多いシチュエーションでは不利なのは否めません。

かなり軽いギアが配備されているので対応はできますが、勾配がきつい上り坂では車体の重さが気になるレベルかもしれません。

しかし、裏を返せば重さが気になるのは坂くらいということですから、「重い」という評価に関してさほど過敏に反応することもないでしょう。

スペシャライズド「アリバイ」の特別仕様モデル

スペシャライズドのクロスバイク「アリバイ」には、ノーマル仕様の他に「SPORT EQ」というモデルがありました。

フレームやエアレスタイヤなど基本仕様は変わりませんが、ノーマルよりもギアが増えてスポーティな走りができるようになっています。(フロント1→3速・リア7→8速)

また、前後の泥除けとリアキャリアが標準装備されており、通勤・通学モデルという触れ込みで販売されていたと記憶しています。

その分重さもノーマルより約1㎏嵩んでいますが、泥除けやキャリアはクロスバイクには必須とも思える装備なので、後付けすることを考えれば同じことです。

特にスポーツバイクは、ギア比が高く車輪が高速で回転しますので、泥や雨水は頭の高さまで跳ね上がってきます。

その際に、泥除けがあるとないでは大違いですから、特に天候に関わらず乗るという方には泥除けはありがたいはずです。

車体の重さを気にしないのならMTBという選択肢もある

現在(2018年4月)のアリバイの在庫状況ですが、筆者が調べる限りではまだギリギリ新車が残っている店舗もあるという感じです。

ほどなくして2019年モデルが発表されますので、さすがに2017年モデルはそろそろ販売が終了してもおかしくありません。

また、中古市場も調べましたが、まだ新しいモデルなので出品自体少ないようですし、出品されても直ぐ売れている形跡がありました。

確かにスペシャライズドのクロスバイクはシラスに集約されたので、別の選択肢を求めると中古でもアリバイにたどり着くのは必然かもしれません。

しかし、もう製造をしていないためこれ以上の在庫は望めないので、現状では別のモデルを探すしかありません。

今回は車体の重さを気にしないとテーマもあってアリバイを取り上げましたので、それならばMTBを提案したいところです。

スペシャライズドはMTBでその名を世界に知らしめたブランドなので、MTBに関しては一日の長があります。

そのため、本格的なレースモデルも多数ありますが、気軽に街乗りでも使えそうなものもあります。

特に「ロックホッパー」や「ピッチ」などは、むしろ街乗りの方が向いているとさえ思えますので、検討してみて頂きたいです。

アリバイはクロスバイクのスピード化に一石を投じた

今回はスペシャライズドのクロスバイク「アリバイ」についてお話しました。

2017年1シーズンのみの展開でしたので、もしかしたら伝説になるかもしれませんね。

また、アリバイは「スポーツバイクは重さだけを気にするものじゃない」と、教えてくれている存在だったとも思います。

特にスピード系に寄ってきた現在のクロスバイクには、アリバイのような存在が非常に貴重です。

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