シマノのハブダイナモは分解して交換や修理は出来るのか?

ロードバイクでは、あまり聞きなれない名前のパーツ「ハブダイナモ」。

このパーツは、一体どんなもので、どんな効果があるのでしょうか。

また、パーツであれば、分解し、整備することは可能なのでしょうか。

そんなシマノのハブダイナモについて、詳しく解説していきます。

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ハブダイナモって何?

皆さんは、「ハブダイナモ」というパーツをご存知でしょうか。

普通のロードバイクでは、お目にかかることはまずありません。

では、何のためのパーツなのかというと、ダイナモとは、発電機のことです。

昔乗っていた、シティーバイクを思い出してください。

ライトを点灯させるために、前輪のホイールに、回転する部品をこすり付けていた記憶がありませんか?

あの、ホイールに当てていた部品がダイナモなのです。

そして、このダイナモが、前輪のハブと一体化しているものが、ハブダイナモなのです。

最近のシティーバイクには、最初からこのハブダイナモが搭載されているものが多いのではないでしょうか。

ハブダイナモ自体、自転車のパーツメーカーであるシマノや、他のメーカーからも発売されています。

しかし、このハブダイナモ、今まで付いていなかったロードバイクに取り付けたり、既存のものでも、調子が悪くなって壊れたら、分解して修理することは出来るのでしょうか。

ハブダイナモの種類

ハブダイナモの種類は、どのくらいあるのでしょうか。

ロードバイクでは、あまり聞きなれないと言いましたが、シマノを始め、ロードバイクのコンポメーカーの各社から、様々なハブダイナモが発売されています。

ディスクブレーキ用やVブレーキ用、ドラムブレーキ用も販売されています。

発電能力も、一般的なもので、3W、2.4W、1.5W用と3種類があります。

これだけ、種類が豊富なのに、なぜロードバイクにはあまり採用されていないのか、疑問に思いますよね。

その理由は、重さにあります。

どうしても、普通のハブに比べたら、重くなってしまうのが、ハブダイナモです。

重量の軽量化を求めているロードバイクにとって、この重量は大きな問題です。

しかし、ライトのバッテリーの重量を考えれば、それほど大きく変わることはありません。

この他の原因に、ハブダイナモが組み込まれた、ロードバイク用のホイールがほとんど販売されていないこともあるでしょう。

ライトのバッテリーを気にすることなく使うことが出来るハブダイナモ、とても魅力がありますよね。

自分で、ホイールを組むことが出来れば、ハブダイナモ付きのホイールをロードバイクに取り付けることも出来ます。

また、自分で組み込むことが出来るということは、自分で分解することも出来るのではないでしょうか。

シマノのハブダイナモは分解して大丈夫?

発電が上手くいかなくなり、ライトが点かないとか、ハブから異音がするなど、分解して整備する原因はそれぞれあると思います。

シマノのハブダイナモを分解してみたいけど、分解しても大丈夫なのか疑問に思うことがあるかと思います。

ダイナモの作りは、モーターのような作りになっています。

何も分からずに分解してしまうと、最後に組み上がらなくなってしまう可能性があります。

しかし、実は、シマノのホームページに、ハブダイナモの分解図が掲載されているため、分解や整備を前提に考えられているというこが分かります。

ただし、実際に分解をしてみると、少し分かりにくい部分もあります。

そこで、注意点などを交えながら、分解や整備の方法を解説していきます。

シマノのハブダイナモの分解方法

実際に、ハブダイナモを分解する方法を、順を追ってご説明していきます。

国内に多く流通しているであろうシマノ製でご説明していきますが、他社製品でも、大きく変わることはありません。

まず、ハブダイナモ本体と、ホイールのスポークをばらしていきます。

ハブダイナモとスポークが、くっ付いている状態でも、作業自体は可能ですが、外しておいた方が、作業がし易くなります。

また、ハブに付いているワッシャーやナット類は取り外しておきます。

電線の付いているナットを緩めると、プラスチックのカバーが外れ、電極も外すことが出来ます。

この時、場合によっては、電線を固定しているハンダを溶かす必要があります。

反対側にも、プラスチックのカバーがあるので、ナットを緩め、抜いてあげます。

すると、中からベアリングの玉が出てきますので、なくさないように注意しながら外していきます。

反対側に戻り、薄いナットを緩め、軸を外していきます。

ナットが薄いので、潰さないように注意しながら作業を行ってください。

そのまま、緩めていくと、軸が抜けて、軸とカバーとベアリングに分解出来ます。

ダイナモはモーターのような作りになっているので、カバーの内側に磁石がボンドで取り付けられています。

軸側には、コイルが巻かれ、そのコイルを挟むように鉄心が伸びています。

この、鉄心が伸びているパーツも、ナットを緩めることで、抜くことが出来ます。

この中には、コイルの巻かれたボビンと、電磁鋼板が取り付けられています。

長年使用していると、これらのパーツの中に、汚れやホコリ、油などが蓄積し、発電効率が悪くなったり、回転時の抵抗が増えたりと、不具合が出てきます。

頻繁な清掃や整備は必要ないのですが、不具合が生じた時などに、1度ばらして、分解や整備を行う必要があるかもしれません。

ハブダイナモの分解以外のメンテナンス方法は?

シマノ製のハブダイナモは、分解して整備することが出来ます。

分解した時や、完全に分解するまでいかなくても、メンテナンスすることは出来るのでしょうか。

シマノ製は、軸受けがカップアンドコーンになっているため、グリスアップと、玉当たりの調整をすることが出来るようになっています。

分解のところでご説明したように、プラスチックのカバーをあけると、玉押しとベアリングが見えるので、この部分のグリスアップと、玉あたりの調整をすることで、回転をスムーズにすることが出来ます。

全部を分解すると大変ですが、この部分だけを、定期的に清掃と、グリスアップするだけでも、乗り心地や、ハブダイナモの劣化を防ぐことが出来ます。

ちょっとしたメンテナンスで、乗り心地良く、長く使えるようにしてあげることも大切ですね。

シマノ以外のハブダイナモは?

これまで、シマノのハブダイナモの分解についてご説明してきましたが、シマノ以外のハブダイナモについても、少しご紹介していきます。

シマノと同じパーツメーカーにスラム社があります。

このスラムでもハブダイナモを製造しています。

シマノと同様の見た目のハブダイナモで、D7-Dynamoというものがあります。

ドイツのシュミット社には、SONdeluxというダイナモがあります。

この製品の特徴は、軽い回転と、軽い重量にあります。

ハンドメイドで作られているそうで、仕上がりの光沢は美しいです。

また、20インチのミニベロから、700cのロードバイクまで、同じハブダイナモで対応出来ます。

他にも台湾のシャッタープレジション社には、PV-8というダイナモがあります。

上記のSONdeluxと同様に軽さが特徴のダイナモです。

ディスクブレーキ仕様や、ミニベロ用なども作っています。

日本では、ビームのウルトラスモールダイナモハブとして販売をしています。

正規品として購入出来るものは、このウルトラスモールダイナモハブの、Vブレーキの26インチ用のみになります。

このように、シマノ以外にも、多くのメーカーでハブダイナモは製造販売されているため、自分の用途に合ったハブダイナモを、探して取り付けてみるのも良いかもしれません。

ハブダイナモのメンテナンスで安全性の向上と走りを軽やかに

シマノのハブダイナモの分解についてご説明してきましたが、ハブダイナモを分解するのは、少し大変かもしれません。

そのため、頻繁に分解や整備をする必要は、あまりないのではと思います。

ただ、ライトの明るさや、走りに不具合が生じた場合には、分解や整備を行い、快適なサイクルライフを楽しんでもらいたいです。