自転車のブレーキゴムは消耗品!どのタイミングで交換する?

「自転車のブレーキの効きが悪くなった」、「キーキー音がする」。

こんなことは日常茶飯事と言ってよいほど起こっていることですが、危なくて周りにいる方がヒヤヒヤしてしまいます。

また、ブレーキにはブレーキゴムやワイヤーなどの消耗品が使われていますから、いずれは必ず交換が必要になります。

今回は「命を預けているブレーキに対して、ノーメンテナンスでよいのか?」というお話です。

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自転車のブレーキの種類

まず、自転車のブレーキの種類から確認しますが、今回のテーマである「ブレーキゴム」は正式には「ブレーキシュー」といいます。

ブレーキの制動に欠かせない物ですし、自力で交換する時に正式な名前が分かっていた方がいいので、この機会に覚えて頂ければ幸いです。

しかし、シューはゴム製なのでブレーキゴムといっても通じますし、その方が分かりやすいので今回はブレーキゴムと表記させて頂きます。

では、ブレーキの種類のお話を始めましょう。

自転車のブレーキは大別すると、「リムブレーキ」と「ハブブレーキ」の2種類になります。

「リム」「ハブ」は共にホイールを形成するパーツのことで、リムはタイヤがはまる輪の部分、ハブは中央で回転の軸になる部分です。

いわゆる、自転車のブレーキはホイールのどこで制動が行われるかによって、種類分けがされているということです。

すなわち、「リムで制動→リムブレーキ」、「ハブで制動→ハブブレーキ」ということになります。

リムブレーキはママチャリの前輪やロードバイクの「キャリパーブレーキ」、クロスバイクの「Vブレーキ」が代表的です。

一方、ハブブレーキはMTBの主流である「ディスクブレーキ」、そしてママチャリの後輪もハブブレーキです。

自転車のブレーキゴムは消耗するので交換が必要

自転車のブレーキの種類をご紹介しましたが、「ブレーキゴム」を使用するのは主にリムブレーキですので、今回はそちらの話になります。

リムブレーキは、ブレーキレバーと本体の可動部分である左右の「アーム」が、ワイヤーで繋がれています。

ブレーキレバーを引くとワイヤーが引っ張られて、アームが動きます。

そして、左右のアームの先に付いている「ブレーキゴム」が、回転しているホイールのリムを両側から挟み付けます。

この挟み付けたことによって起こる摩擦で、回転が止まる(遅くなる)という仕組みです。

この際の摩擦はかなり強烈なもので、特に車輪が高速で回転するロードバイクなどは、摩擦熱で溶けたゴムのカスがリムにこびり付いてしまいます。

それほどの摩擦がおきますので、当然ながら柔らかい方のゴムは消耗してすり減っていきます。

そして、ゴムがすり減っていくに連れて制動力が落ちていきますし、完全に無くなればブレーキは効かなくなります。

したがって、ブレーキゴムは定期的に交換が必要になります。

自転車のブレーキゴム交換の前に点検も大切

ブレーキゴムは、スポーツバイクにしてもママチャリにしても驚くほど高価な物ではありませんし、工具一本で簡単に交換できます。

また、自転車屋さんに作業してもらっても、500円~1000円といったところです。

ですから、基本的には減ったら交換というスタンスですし、ホイールの回転力が弱いママチャリでは、走行距離にもよりますが、交換は数年間に一回程度になるでしょう。

しかし、ブレーキはいざという時に、「効きませんでした」では済まされません。

特にママチャリはメンテナンスという概念が薄いので、危険信号が出ていたとしても気付かず、ある日突然ブレーキが全く効かなくなる、という例も少なくありません。

自動車であればどんなにメンテナンスを怠っていても、2~3年に1回の車検は受けなければ乗ることができなくなるので、必ず受けることになります。

ところが、自転車には車検はありませんので、点検・整備を全くしていなくても乗ることができてしまいます。

これは特に命に関わるブレーキについてはとても怖いことですから、これを機にせめてブレーキゴムの点検だけでもしてみましょう。

自転車のブレーキゴムは溝が無くなったら即交換

ママチャリの前輪に付属しているブレーキは、ほぼどのブレーキでもモンキースパナでブレーキゴムが外せますので、点検してみましょう。

ブレーキゴムの表面には水をはじく用の溝が彫ってありますが、これが完全に無くなっていれば即交換レベルです。

このまま使用していると、すぐにゴムを固定している台座の金属部分が剥き出しになって、ブレーキが効かない状態になります。

また、ブレーキゴムが減っているとゴムがリムに付くまでに距離ができてしまうので、ブレーキレバーを強く引かないと効かなくなります。

したがって、ハンドルにくっ付くくらいまで引かないと効かない場合も、ブレーキゴムの消耗が原因かもしれません。

さらに、ブレーキゴムは雨の日に自転車に乗ると摩耗が激しくなります。

これは包丁を研ぐ時に砥石に水を付けるとよく研げるのと同じ原理で、ゴムが濡れたリムでよく研がれてしまうので、減りが早くなってしまいます。

そのため、雨続きになる梅雨前などは、ブレーキゴムの点検・交換をしておきたいところです。

自転車のブレーキゴムの簡易的な修復

自転車のブレーキゴムは消耗が最も怖いですが、交換に至る前に点検をして、簡易的に修復できることもあります。

その中でも、異物の挟まりは放置しておいてはいけません。

リムブレーキは地面と近いところで制動が行われるので、小石や金属片などがブレーキゴムに挟まってしまいます。

異物が挟まったままブレーキを掛けてしまうと、リムを傷付けてしまいますし、異音の原因にもなります。

ゴムの結構奥まで入り込んでしまうものなので、カッターの刃先やマイナスドライバーなどを使って、ほじくり出してください。

また、表面が摩耗してツルツルになっていると、滑ってしまってブレーキの効きが悪くなります。

そんな時は、紙やすりがあれば表面を軽く慣らす程度に擦ると、ザラザラになってグリップ力が戻ります。

紙やすりが無い場合は、地面に軽く数回擦りつけてみてください。

自転車のブレーキはワイヤーの「伸び」にも注意

自転車のブレーキゴムについて考えてきましたが、ゴムと同じ消耗品であるワイヤーもブレーキの効きに大きな影響を与えます。

「ブレーキゴムの消耗でレバーを強く引かないとブレーキが効かなくなる」とお伝えしましたが、ワイヤーは伸びてしまうので同じ現象が起こります。

ワイヤーは金属製の線の集まりなので短期間で伸びるわけではありませんが、線がほつれたりするとそこから伸びが止まらなくなって、切れてしまうこともあります。

ワイヤーの伸びの修復は、ブレーキレバーの周辺にアジャスターボルトがあれば、一番簡単に行えます。

しかし、ママチャリだと付いていない場合も多いので、ワイヤーを直接引っ張ることになります。

ワイヤーの固定ボルトは六角レンチがあれば緩められますので、緩めてからワイヤーを1㎝程度引っ張ります。

それでブレーキの効きに改善が見られないようであれば、ワイヤーの交換、ということになります。

ワイヤー交換はブレーキゴムよりも難しいので、自転車屋さんで行ってもらいましょう。

自転車のブレーキゴムは定期的な点検と早めの交換を心掛ける

今回は、自転車のブレーキゴムの交換についてお話しました。

ブレーキゴムはママチャリではそこまで頻繁に交換を要するものではないですが、点検は定期的に行ってください。

表面の溝が無くなっていたら即交換レベル、あとは異物が刺さっていないかどうかと、表面がツルツルになっていないかを確認してください。

ブレーキは「効かなくなった」では済みませんので、早めの対処が必要です。