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自転車のチェーン清掃にブレーキクリーナーを使っていいの?

2018.5.24

当たり前ですが、自転車は屋外で使用しますからよく汚れます。

特に地面に近い足回りは汚れが避けられませんし、チェーンなどは定期的に注油しますので汚れがこびり付きやすいです。

そうなると清掃が必要なわけですが、慣れない内は何を使って清掃するのか迷うと思います。

かなり強力といわれている「ブレーキクリーナー」などは、チェーンに使っても大丈夫なんでしょうか?

検証してみましょう。

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自転車のブレーキクリーナーはパーツクリーナーとも呼ばれる

まず、「ブレーキクリーナー」はあまり聞き慣れない名前かもしれませんが、「パーツクリーナー」といわれればピンと来る方もいらっしゃるでしょう。

通販サイトで「ブレーキクリーナー」を検索すると、ほとんどは「パーツ&ブレーキクリーナー」という名称の製品がヒットします。

したがって、同じ物と考えて良いでしょう。

こういったことにかなり詳しい筆者の友人に確認したところ、昔はブレーキクリーナーという名称しかなかったそうです。

そもそもは「アスベスト」を落とすために使われていた物らしく、非常に強力な洗浄力があるクリーナーだったといいます。

今のブレーキクリーナー(パーツクリーナー)は、油汚れが落ちるという謳い文句のものが多いです。

そのため、自転車はもとより、家庭でも油汚れが付きやすいコンロ周りなどの清掃にも使われていたりします。

そして、自転車で油汚れといえば真っ先に思い付くのはチェーンです。

チェーンには定期的に潤滑油を差す必要があり、油には汚れが付きやすくなりますから、ブレーキクリーナーが使用されるケースが多いです。

ブレーキクリーナーは自転車チェーンの汚れ落としに効果的!注意点も?

油汚れに強いブレーキクリーナーですが、自転車での使用には細心の注意が必要です。

製品の注意書きには、「ゴムやプラスチック、塗装面に使用しないでください」とあります。

自転車にはゴムやプラスチック素材のパーツはたくさんありますし、何より怖いのは塗装が剥げることです。

例えば、スプレータイプのブレーキクリーナーを勢いよくチェーンに吹き付ければ、飛び散って塗装面に付いてしまうことも十分に考えられます。

また、ブレーキの本体を清掃していて、そのままゴム製のブレーキシューまで拭いてしまったら、シューが溶けるのか、という話にもなります。

これは今となっては笑い話ですが、筆者は初めて購入したロードバイクのフレームをブレーキクリーナーで擦ってしまい、見事に塗装がボロボロになった経験があります。

後述しますが、今はそんな攻撃性の高いブレーキクリーナー(パーツクリーナー)ばかりではありませんが、細心の注意を払う必要があります。

ブレーキクリーナー使用時は火気厳禁!

ブレーキクリーナー使用時の注意点についてお話していますが、「火気厳禁」と明記されているものもあります。

ブレーキクリーナーは揮発性の高い物があります。

揮発というのは水分の蒸発と同じような現象で、成分が浸透せずに早い段階から空気中に拡散されてしまうことです。

一般的に揮発性の高い物は火との相性が良いので、消防法では危険物に認定されており、使用する場合は「火気厳禁」となります。

ですから、ブレーキクリーナーを使用して自転車のチェーンを清掃している時に、タバコを吸いながら行うのは持ってのほかの自殺行為です。

また、揮発性が高いということはすぐに気体となって充満しますので、窓を閉め切った室内などで作業するのも危険です。

今は少なくなりましたが、閉め切った部屋で石油ストーブなんか使っていようものなら、「火に油を注ぐ」とは正にこのことです。

そのため、ブレーキクリーナーを使用する場合はできれば屋外、室内の場合はとにかく換気を小まめにしてください。

ブレーキクリーナーは「グリス」を流してしまう危険性あり

ブレーキクリーナーは自転車の塗装を剥がす危険性があったり、揮発性が高く火気厳禁であったりと、攻撃性が高いのが難点です。

その分、チェーンなどの頑固な油汚れが落ちるわけですから、いうなれば「美味しい物は太りやすい」といったところです。

しかし、もう一つ注意事項としてお伝えしておかなくてはならないことがあります。

油汚れに強いということは、必要な油も同時に流してしまうということです。

自転車には至る所に、「グリス」という粘度の高い潤滑油が使用されています。

回転をスムーズにさせたり、摩耗を防いだり、ネジが固着しないように使われることもあります。

そのグリスにブレーキクリーナがかかってしまえば、瞬く間に溶けて流れ出てしまいます。

チェーンの清掃で注意しなければいけないのは、周辺にあるクランクとフレームを繋ぐボトムブラケットやペダルです。

回転する場所にグリスが使われていますので、吹き付けてはいけません。

また、車輪の中心にある「ハブ」にもグリスが使われていますので要注意です。

自転車のチェーン清掃向きブレーキクリーナーのタイプ

ここまで、ブレーキクリーナーを自転車のチェーン清掃に使う際の注意点をお話してきました。

ブレーキクリーナーには種類がありますが、まず速乾性のものはチェーンには向かない、と考えてください。

速乾性では文字通りすぐ乾いてしまい、拭き取りがいらないくらいです。

そのため、軽い汚れや、溶剤が浸透してしまうことを避けたいゴムやプラスチックに向くタイプです。

また、速乾性は汚れを拭き取るというよりも、吹き飛ばすという概念が強いです。

そうなると、速乾性のブレーキクリーナーはパーツに直接吹き付けることになるので、周辺に塗装面や、グリスを使用している箇所があるチェーンにはふさわしくありません。

おすすめなのは、「中乾性」です。

中乾性は溶剤がしばらくの間とどまって、徐々に汚れを浮き上がらせてくれます。

チェーンにべっとりとこびり付いた油を浮かせてくれますので、ゴシゴシしなくてもサッと拭き取るだけできれいになります。

ただし、ゴムや樹脂には溶剤が浸透して悪い影響を与えかねませんので、使用前に周辺にそのようなパーツがないかどうかを確認してください。

また、速乾性もあるくらいですから、「遅乾性」というタイプも存在します。

これも文字通りの意味ですが、中には「一生乾かないのか?」と思わせるものまであります。

浸透力が強く固着してしまったような汚れを分解して落とすイメージですので、洗浄力が強力過ぎて自転車への使用はやや不安です。

チェーンを外して漬け置きにしておくような溶剤としては良いかもしれませんが、吹き付けるスプレーは危険でしょう。

チェーンを外す清掃方法は手間がかかる!要点のまとめ

自転車のチェーンの清掃ですが、昔から「灯油」が使われてきた歴史があります。

揮発性が高いのは言うまでもありませんので、油汚れに効くのは納得ですね。

ただし、灯油を吹きかけるわけにはいきませんので、清掃にはチェーンを外して、漬け置きにするなり、容器に入れてシェイクしたりします。

しかし、チェーンを外すのはまだしも、元に戻す作業は中々ハードルが高いですし、灯油は後始末が大変です。

そのため、チェーンを外さなくても清掃できる、ブレーキクリーナーの出番、ということになるわけです。

今回はその話をしてきましたが、注意事項が多く話がバラつきましたので、最後にもう一度まとめておきましょう。

★ブレーキクリーナーは強力である

フレームなどの塗装面、ゴムやプラスチック製のパーツには、くれぐれも吹き掛からないようにしてください。

★火気厳禁

火のそばで作業しては絶対にダメです。

換気にも注意です。

★グリスを流してはいけない

クランク、ペダル、ハブ、その周辺でブレーキクリーナーを使用する際は、特に要注意です。

★中乾性が最適

速乾性は汚れ落ちが望めませんし、使い勝手が悪い、かといって遅乾性は強力過ぎてやや危険です。

最適なのは、その中間の性格である「中乾性」ということになります。

ブレーキクリーナーは注意事項を守れば強力な味方に!

今回は、自転車のチェーン清掃において、「ブレーキクリーナー」を使用する際の注意事項をお話しました。

しっかりと注意事項を守って使用すれば、ブレーキクリーナーはチェーン清掃には最適なもの、というお話でした。

最後に大事な点を付け加えますが、汎用性の物よりは、やはり自転車用に調合された専用品がおすすめです。

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