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自転車のブレーキは前輪の方が制動力が強いので要注意!

2018.4.30

自転車のブレーキは、前輪と後輪にそれぞれ一つづつ装着されています。

「どちらが重要か?」のような議論もありますが、違った役目があるのでどちらも重要です。

また、左右のブレーキレバーが前後どちらのブレーキと繋がっているかが車種によって違いますので、注意しなければなりません。

そこで、今回は制動力が強いとされる前輪用を中心に、自転車のブレーキを考えていきます。

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自転車のブレーキの種類

自転車は車輪が回転することで前に進む乗り物ですので、車輪の回転を止めるのがブレーキの役目ということになります。

自転車のブレーキは、「リムブレーキ」と「ハブブレーキ」に大別できます。

車輪のどこで制動が行われるかの違いで、使用されている自転車の種類も変わってきます。

リムブレーキは、ホイールの外周部分である「リム」にゴムや樹脂製のブレーキシューを押し当て、その摩擦で回転を止めます。

ママチャリの前輪やロードバイクに使用される「キャリパーブレーキ」、クロスバイクの「Vブレーキ」が代表的です。

一方、ハブブレーキは、ホイール中央のハブにディスクやドラムなど車輪と一緒に回転する物を装着して、その動きをゴムバンドやパッドで止める仕組みです。

MTBの「ディスクブレーキ」、ママチャリの後輪に使用される「バンドブレーキ」「ローラーブレーキ」が代表格です。

悪路を走るので泥つまりを避けたいMTBは、タイヤから離れた場所で制動が行われるディスクブレーキ。

完全な制動よりもスピードコントロールが主目的であるロードバイクには、制動力が適度なキャリパーブレーキが使用されています。

このように、自転車の特性によってブレーキにも個性があるということです。

自転車のブレーキは前輪用と後輪用が独立

自転車のブレーキは前輪と後輪に一つづつあり、それぞれが独立してブレーキレバーと繋がっています。

ハンドルの左右にレバーがあるのはそのためですが、自転車の種類によってレバーの左右と本体の前後輪用の組み合わせが違います。

日本ではJIS規格により、右側のレバーで前輪用ブレーキを操作すると決められています。

したがって、国産の多いママチャリでは、右前という組み合わせが一般的です。

理由については色々と後付けらしきものもありますが、日本に最初に輸入された自転車が(イギリス産)右前だったという説が有力のようです。

一方、ロードバイクが盛んな欧州では、左レバーで前ブレーキを操作します。

スポーツバイクは国産メーカーが少なく必然的に海外メーカーが主流となるので、ブレーキも左前が多いです。

これも理由は様々な憶測が飛び交っていますが、世界的に右利きの人が多いというのが有力とされています。

これは、前後輪でブレーキの利き方に違いがあることに繋がるので、次項で詳しくお話します。

なぜロードバイクは左レバーで前輪ブレーキを操作するのか?

自転車でブレーキを掛けると前輪は慣性の法則によってさらに前に行こうとするので、その力が地面に伝わり強く押し付けられます。

それによって強い制動力が得られるわけですが、その時、後輪は体重が前に掛かっているので力が抜け気味になります。

そのため、横に流れたり浮いてしまいますので、制動力は弱くなります。

このことから考えられるのは、前輪の制動力が強すぎると後輪の浮き上がりが大きくなり、最悪の場合は車体が前転してしまうということです。

ロードバイクはボトルから飲料を取ったり、後続にハンドサインを出したりしますので、走行中に利き手をハンドルから離す行為が多いです。

さらに、現在のブレーキ・シフト一体型のレバーが開発される前は、フレームにシフターが付いていたので、変速時もハンドルから手を離す必要がありました。

そのため、利き手と反対側の手でブレーキを掛けることも多かったのです。

急ブレーキなどのパニック時はとっさの判断なので、握る力をコントロールするのは難しくなります。

そこで握力の強い利き手で前ブレーキを操作すると制動が強くなり過ぎるので、反対側で操作した方が良い、となります。

これが、ロードバイクの盛んな欧州の考え方であり、世界的に右利きが多いのでブレーキは左前になるという説です。

自転車のブレーキには右前用・左前用が存在する

自転車のブレーキにおいて「右前」「左前」の議論は尽きないところですが、ロードバイク用のキャリパーブレーキは、ほとんどが左前仕様で出来上がっています。

ブレーキ本体はワイヤーによってレバーと繋がっていますが、ワイヤーの流れがスムーズじゃないとハンドルの取り回しが重くなります。

特に前輪用は本体とレバーの距離が近いので、ハンドルの取り回しに与える影響が大きくなります。

そのため、左側のレバーにつなげるロード用のキャリパーブレーキは、ワイヤーが急角度にならないように、右側にワイヤーを繋ぐ「受け」があります。

これによりハンドルの取り回しが良くなり、ブレーキの引きも若干ではありますが軽くなります。

右前のママチャリはこの反対で、左側からワイヤーをレバーに持っていきます。

ただし、プロのレーサーにはロードバイクでも右前仕様の選手も多くいますし、右前ブレーキでロードバイクを組むショップが少なくありません。

そう言われてみれば、子どもの頃からママチャリに慣れ親しんできた日本人は、右前の方がしっくりいくのは当然かもしれません。

自転車のブレーキは消耗品に要注意!

自転車のブレーキは乗り手にとっての「命綱」ですから、効かなくなった、では済まされません。

そのため、日常的な点検とメンテナンスが不可欠であり、特に注意しなくてはいけないのが消耗品の確認です。

リムブレーキにおける「ブレーキシュー」や、ディスクブレーキの「パッド」、そしてワイヤー、ケーブルなどです。

ブレーキシューはゴムや樹脂製なので、金属製のリムとの摩擦ですり減っていきます。

車輪が高速で回転するスポーツバイクは、リムに摩擦熱で溶けたシューのカスがこびり付いてしまうほど強烈に摩耗します。

シューが摩耗してくるとリムに当たる距離が長くなるので、レバーの引き代が大きくなってきます。

そのため、ブレーキの効き方が「遅い」、「甘くなった」などと感じたら、まずブレーキシューを確認してください。

ブレーキシューの表面には水はけ用の溝が彫ってありますが、この溝が1ミリ程度の深さになってきたら黄色信号です。

すぐに使えなくなるわけではありませんが、シューは台座の金属部分が表面に露呈したらアウトで全くブレーキが効かない状態になります。

そうなる前に早めの交換が必要であり、その目安が表面の溝の深さということになります。

特に制動力の強い前輪用は摩耗が激しいので、要確認です。

制動力の強い前輪用ブレーキはワイヤーの伸びも要確認

自転車のブレーキですが、ワイヤーの確認も重要です。

ワイヤーは金属線の集まりですから、ゴムのように短期間で伸びたりはしません。

しかし、レバーを引く度に「引っ張られて戻る」を繰り返すので、長期間の使用によって伸びてしまいます。

ワイヤーが伸びるとシューの摩耗と同じようにレバーの引き代が大きくなり、ひどくなるとレバーがハンドルにくっ付いてしまう程の引きが必要になります。

ワイヤーはレバーに付いているボルトと、本体のワイヤー接続部分にあるアジャスターボルトで、張り(テンション)の調整が可能です。

したがって、レバー引き代が大きくなってきたら、まずシューの摩耗を確認して、それからボルトでテンションを調整します。

それでも改善されないようであれば、ワイヤーの交換になります。

ワイヤーが伸び切り走行中に切れてしまうという事例も少なくありませんので、こちらも早めに交換をしてください。

シューと同じで制動力の強い前輪用は伸びが早いので、意識しておいてください。

ブレーキの重要性を再認識しよう

今回は、自転車のブレーキについてのお話でした。

制動力の強い前輪用を左右どちらのレバーで操作するのかが車種によって違うことを、覚えて頂きたいと思います。

また、ブレーキは乗り手の命を預かる物ですから、くれぐれも点検・メンテナンスを怠ってはいけません。

特にブレーキシューやワイヤーなどの消耗品は、早めの交換が不可欠です。

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