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ロードバイクのタイヤの太さはなぜ太めにシフトした?

2018.2.3

ロードバイクは、タイヤの太さを繊細なまでに、試行錯誤してきている歴史があります。

現在は、少し太めにシフトしてきていますが、果たして適正と言える太さは、どのくらいなのでしょうか?

今回は、そんなロードバイクのタイヤの太さについて考えてみましょう。

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ロードバイクタイヤの基礎知識

まず、ロードバイクのタイヤについて、簡単におさらいしておきます。

自転車のタイヤは、機種によってサイズの規格が異なり、乱立している状態です。
ただ、ロードバイクは、ほぼ700cという規格で統一されています。

700はタイヤの外径が700mmという意味、cはタイヤがはまる部分であるリムのサイズ規格の記号で、ロードバイクにおいては、ほぼcだけです。

ロードバイクのタイヤの表記は、外径×太さ(幅)をミリで表記しています。

例えば、700×25cという表記なら、外径700mmのc規格リムに適合する、25mm幅のタイヤということになります。

一方、ママチャリやMTBは、ミリ表記ではなくインチ表記です。
タイヤのサイズはややこしいので、後ほど詳しく説明します。

そして、ロードバイクのタイヤには種類があります。
簡単に言うと、タイヤの中にチューブが入っているかどうかの違いです。

主流は、タイヤの中にチューブが入っている「クリンチャー」タイヤです。

パンク修理のしやすさや汎用性があるので、街乗り車であるママチャリやクロスバイクにも、多く採用されています。

その他には、タイヤにチューブを縫い付けてある「チューブラー」、タイヤに特殊な加工を施し、チューブを廃した「チューブレス」があります。

ロードバイクのタイヤは統一規格で見ると良い

ここでは、自転車のタイヤのサイズ規格に触れておきます。

先述したように、ロードバイクは700cという大きさで統一されていますが、その他の自転車は統一とまではいきません。

しかも、MTBやママチャリはインチ表記なので、余計にややこしいです。

そこで誕生したのが、統一規格の「ETORTO」です。

互換性を確認しやすいように、表記を統一する目的で制定されています。

タイヤの太さ(幅)と、タイヤのリムにはめる部分「ビード」の外径(リム外径と呼ばれることもあります)で表されます。

例えば、MTBの今の主流である27.5インチのタイヤが、ロードバイクの700c規格のリムに嵌合するかは、見ただけでは分かりません。

しかし、ETORTOが分かっていれば、規格が違うことがすぐに判明するので、互換性がなく使用できないとなります。

タイヤはホイールにはまって初めて意味があり、単体では体を成しません。

そのため、ホイールのリムに嵌合するかどうかが、大きなポイントですので、ETORTOはリム外径を統一規格としているのです。

ちなみに、ロードバイクの700cという規格は、ETORTOでは622mmです。

ですから、ETORTOが622のタイヤのみ嵌合することになり、タイヤはホイールを変えない限り、大きさの変更はできないということになります。

ロードバイクのタイヤは太さのみ変更が可能

ロードバイクのタイヤの大きさは、ホイールを交換しない限り、変えられないとお話しました。

しかし、太さは変えることができます。

フレームとのクリアランスの関係で実際には限度がありますが、リムの幅さえ対応していれば、どんな太いタイヤも理論上は装着可能です。

現在、ロードバイクは以前より、やや太めの25mmが主流になっています。

ママチャリやMTBは30mm台後半からが一般的ですので、太めになったとはいえ、まだまだ相当細いほうです。

タイヤは地面との接地により摩擦が起こりますが、接地面積が広いほど、摩擦が大きくなります。

地面との摩擦も含めて、タイヤが転がる際に発生する抵抗を「転がり抵抗」と呼んだりしますが、これが低いと良く転がるのでスピードが出ます。

そのため、いかに速く走るかが勝負のロードバイクは、転がり抵抗が少ないとされていた23mmのタイヤが装着されていました。

しかし、そうなると、なぜ25mmにシフトしたのか?という疑問が湧いてきますね。

これは諸説ありますが、転がり抵抗との関係が大きいようです。

タイヤの太さで何が変わるのか?

ロードバイクのタイヤの太さについての話を続けます。

タイヤはゴムでできているので、縦方向から人間の荷重が掛かれば、必ず変形します。

円形のものに、上から圧力を掛けると、普通は横に広がるものです。
タイヤの場合も、変形すると横幅が広がり、地面との接地面積が大きくなります。

また、変形することでエネルギーをロスしてしまうので、スピードが落ちます。

そのため、変形を少しでも防ぐために、ロードバイクのタイヤは高圧で空気を入れ、ガチガチの状態にするわけです。

それを踏まえて、ロードバイクのタイヤの主流が、なぜ25mmになったのかという話に戻ります。

同じ体重の乗り手と、同じ空気圧で実験したときに、23mmのタイヤの変形率が、25mmのタイヤより大きくなるということが分かったそうです。

多くの実験で同じような結果が出たために、プロのロードレーサーの多くが25mmを使用するようになり、市販レベルにも、その波が来たということです。

ただし、タイヤの太さによって適正の空気圧が違うので、同じ空気圧で実験した結果という部分が、腑に落ちないという意見もあります。

タイヤの太さはロードバイクの用途で決める

プロレーサーや、本格的なレース参戦を考えている人であれば、転がり抵抗を強く意識すると思います。

しかし、ホビーライダーにおいての23mmと25mmの選択は、自分がロードバイクをどう使うのかという「用途」に重きが置かれる話です。

タイヤは太くなれば、それだけ空気を多く充填することができるので、クッション性が出ます。
クッション性があるということは、衝撃を吸収しやすいということなので、乗り心地は良くなります。

ロードバイクは長時間走行することも多いので、衝撃吸収は重要な要素です。

そのため、少しでも長い距離を走りたいという人や、快適さを求める人は、太さのあるタイヤを選択するのが良いということになります。

しかし、乗り心地は二の次、とにかく速く走るという人は、細めのタイヤが最適となるわけです。

これは個人的見解ですが、そのバランスが取れているのが、25mmなのだと考えています。

28mmの太さのタイヤを履いたロードバイクを、友人に借りて乗ったことがありますが、安定感や快適性は抜群でした。

しかし、当時私は23mmのタイヤのロードバイクに乗っていましたので、比較すると漕ぎ出しの重さやスピードに乗るまでの遅さが、かなり気になりました。

そういった経験も踏まえて、両者の長短所を網羅できるのが25mmなのではないかと思っており、現在は25mmのタイヤを履いています。

タイヤの太さとパンクの関係性

ロードバイクのタイヤの太さは、ホイールがリム幅を広げる一方なので、今後、ますます太めにシフトしていくと思われます。

実際に、28mmのタイヤを最初から装着しているような完成車が見受けられます。
また、28mmまで対応するクリアランスを取っているフレームも増えています。

先ほども触れましたが、自分の乗る用途が最優先なので、適正な太さは自己判断してください。

また、タイヤは細いとパンクしやすいという認識があると思いますが、これについても触れておきます。

タイヤが細くなると、それだけゴムの素材が薄くなるので、物が刺さりやすくなるのは事実です。

しかし、ロードバイクのパンクは物が刺さるという「貫通パンク」は少なく、中のチューブが外からの衝撃によって破れる「リム打ちパンク」が大半を占めます。

歩道と車道の段差を越えようとしたときにチューブが変形して、リムと地面の間に挟まれて、穴が開いてしまう現象です。

しかしこれは、適正な空気圧で空気を充填しておけば、ある程度は変形を防げるので、タイヤの太さとの因果関係はあまりありません。

貫通パンクでも、空気圧が高い状態ならタイヤはガチガチですから、簡単に物が刺さることはないです。

そのため、タイヤが細い=パンクしやすいは物理的には正解ですが、タイヤへの空気の入れ具合で、ある程度防げるということになります。

流れに合わせる必要はありません

今回は、ロードバイクのタイヤの太さについて考えてみました。

今の流れは、確かに25mm(25c)にシフトしており、今後、さらに太くなりそうな雰囲気になっています。

しかし、流れに惑わされる必要はなく、あくまでも自分が最適と思う太さのタイヤを選択するのが一番です。

また、空気圧管理もしっかり行っていただきたいと思います。

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