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fsaのクランクをシマノ製に交換する必要はあるのか

2018.2.7

「fsa」は、台湾の自転車パーツメーカーです。

ヘッドパーツやハンドル、ステムなどの評価が高く、その物作りの良さは広く知られています。

しかし、なぜかクランクの評価だけがかなり低めで、他メーカー製への交換している人が多くいます。

一体なぜなのか?
検証してみましょう。

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fsa製のクランク交換が頻発する理由

fsa製のクランクは、ロードバイクの完成車でも、初心者向けのエントリーモデルに採用されていることが多いです。

自転車のパーツの中でクランクセットは高価な部類なので、コストカットの対象になりがちです。

例えば、クランクをシマノ製にしてしまうと、価格がエントリーモデルの域に収まらなくなるので、他社製にするというイメージです。

その点で、fsaは、低コストでクランクを製造することができるので、エントリーモデルへの採用が多くなるというわけです。

ここに、fsa製クランクが低評価な理由があるように思います。

エントリーモデルに採用=低レベルという判断は、極論過ぎる気がしますが、あながち間違いでもないでしょう。

しかし、自転車の性能はクランクひとつで決まるわけではありません。

フレームにコンポ、そして乗り手のスキルや体力まで相まって、総合的な評価となるのではないでしょうか?

エントリーモデルは、フレームもコンポもそれなりのレベルですから、クランクだけを切り取って低評価とするのには、少し疑問があります。

それでも、fsa製から他社製への交換が後を絶たないのには、別の理由もあるからなのです。

fsa製のクランク交換にはBBが関係している

アメリカの自転車ブランド「キャノンデール」は、日本でも人気の高いスポーツ自転車ブランドです。

「カーボンキラー」と呼ばれる超軽量アルミフレームを筆頭に、昔から革新的な物作りで名を馳せてきました。

キャノンデールの革新的な開発のひとつに、「BB30」があります。
BBとはボトムブラケットの略で、30は回転軸の直径30mmという意味です。

BBはクランクとフレームを繋ぐ橋渡し的な存在なので、クランクとは切っても切り離せない関係にあります。

BBは規格がほぼ統一されていましたが、キャノンデールがBB30を開発したことにより、混迷期に突入します。

この話をすると、1記事書けてしまいますので割愛します。
とにかく、このBB30は、あまり評判がよろしくないもので、交換が相次いで起こったと聞いています。

そして、実はfsaは、このBB30に賛同したメーカーのひとつだったのです。

共同開発者ではないか、との噂もあるくらいですから、相当な親密ぶりがうかがえます。

そのため、今でもBB30にこだわるキャノンデールの完成車には、fsa製のクランクが多く採用されています。

この評判の良くないBB30仕様のフレームに、fsa製のクランクが使われていることが、低評価の要因になっているということです。

fsaのクランクをプロが愛用していた

fsaはどんなメーカーよりも先に、カーボンクランクを開発したメーカーでもあります。

クランクの素材に、カーボンを使用するという発想がなかったこともあり、fsaがパイオニアと言えるでしょう。

コストの問題などもあり、普及しているとまでは言えませんが、そういった物作りができるという実績は、覚えておきたいです。

fsaのアルミクランクで、最もメジャーなのは「Gossamer(ゴッサマー)」です。

タイムトライアル競技で「異次元」とまで評され、ツール・ド・フランスの個人TTを7勝もしている「ファビアン・カンチェラーラ」。

彼がかつてツール・ド・フランスでfsaのカーボンクランクではなく、あえて「ゴッサマー」を使用したことはかなり有名な話です。

カーボンパーツが流行り始めた時期だったために、周囲が疑問を持つのは当然でした。

真相は分かりませんが、当時のチームのメカニックは「彼が強い男だから」と答えたそうです。

カンチェラーラは、ハンドルとステムもアルミ製だったらしいので、個人のフィーリングの問題もあると思いますが、剛性の問題も大きかったと言われています。

レース機材ですから、現在市販されているものと同じとは思えません。

しかし、トップクラスのプロが採用したクランクが、すぐに交換対象として、目を付けられるようなものでしょうか?

fsa「ゴッサマー」のインプレ

fsaのゴッサマーですが、実際のユーザーさんにインプレを聞いてみると、変速に不満を持っている人が多いようです。

インナーからアウターに上げるときに、ガクンとくるとか、レバーを強く押し込まないと、変速しないなどの評価が目立ちます。

全てを鵜呑みにするつもりはありませんが、同じような意見が多いのは事実です。

しかし、ホビーライダーレベルで、フロントをそこまで頻繁にギアチェンジするものでしょうか?

私などは平地メインですので、普段はアウター固定、激坂でたまにインナーを使う程度です。
そのため、チェーンさえ落ちなければ良いくらいの感覚でいます。

試乗でゴッサマー搭載の完成車に何回か乗りましたが、違和感があったかどうか覚えていないので、特に気にする点はなかったのでしょう。

もちろん、長期間使っているわけではないので一概に言えませんが、即交換を考えるレベルには思えないです。

カンチェラーラが使っていたから言うわけではないですが、剛性にしても低いはずがないです。

ただ一点だけ付け加えておきたいのは、日本国内のゴッサマーは高価すぎます。

あくまでも、市販されているもののことですが、国内の同じ通販サイトで比較すると、シマノのアルテグラより高価です。

私は英語が極端に苦手なので敬遠しますが、fsaの直販サイトや海外のパーツの通販サイトでは、そこまで高額ではないようですが…

ゴッサマーを搭載している完成車のコンポは良くて105、ティアグラだって珍しくはありませんので、いくら何でもアルテグラより高額なのは疑問です。

そのため、現行のクランクをゴッサマーに換装することは、コスパの面では、あまりおすすめできません。

fsa→シマノ製クランクへの交換時の注意点

fsaのゴッサマーは、すぐに他社製のものに交換するようなレベルではないと申しましたが、ドライブトレインを統一するという意見は大賛成です。

シマノのフロントディレイラーには、シマノ製のクランクみたいなところがあるのは確かなので、それに越したことはありません。

完成車においては、他のパーツがシマノ製で、クランクだけがfsa製ということは、よくあります。
その意味で、クランクをシマノ製にするというのは、理にかなっていると思います。

交換には、まず、現在使用しているクランクの規格を調べる必要があります。

シマノ製のクランクはシャフト径が24mmですので、今使っているクランクが24mm径なら、BB(ボトムブラケット)は、そのままでも交換できます。

しかし、シャフト径が30mmの場合はアダプターを使うか、シャフト径の変換ができるBBを、別途用意する必要があります。

いずれにしても、一度クランクを取り外してみましょう。

fsaのクランクの外し方とBB交換

fsa製のクランクを、シマノ製に交換することを考えていますが、fsaのクランクを外すときは注意が必要です。

クランクの取り付け部分に、6個の穴が開いたリング状のボルトがあるのですが、大体の人は、これを外してしまいます。

しかし、これを外してしまうと、クランクは永遠に外れてくれません。
詳しい構造は分かりませんが、とにかく、リングに手を付けてはいけません。

リングの中にあるセンターボルトを、10mmのアーレンキーで反時計まわりに回せば外れます。
作業はこれだけです。

抜いたクランクのシャフト径を確認して、もし24mmなら、そのまま新しいクランクを取り付けることができます。

もし、シャフト径が30mmであれば、BBの交換も必要になるので、以下のような変換BBを使用します。

【KCNC:BBセット ロードBB シマノ BB30】参考価格:¥6,300

BB30規格のフレームで、シマノのクランクを使用するための変換BBです。
別途、BBの取り付け工具も必要です。

【BIKE HAND(バイクハンド):YC-27BB ボトムブラケットレンチセット】参考価格:¥1,400

これだけ揃えれば、交換が可能です。

実力的には無難、でも交換は否定しない

今回は、fsaのクランクの実力と、シマノ製への交換を考えてみました。

実力は酷評を受けるようなレベルではなく、無難なものと判断させていただきました。
ただ、日本国内では高額なので、コスパは満足できるものではありません。

また、ドライブトレインを統一するということから見れば、シマノ製への交換は有意義だと考えられます。

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