アルテグラ・6700のコンポにstiレバーだけ11速にできる?

シマノのコンポは、モデルチェンジをするたびに品番が変わります。

【6700】と言えば、セカンドグレード【アルテグラ】の2世代前になります。
しかも、リア10速のモデルです。

stiレバーなどは現役世代のものが高価なので、値崩れしている旧品番を狙ってみるのもひとつの方法ですし、逆にレバーだけを活かして、他を交換する方法もあります。

今回は、シマノのコンポの換装についてお話します。

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アルテグラはシマノのロード用コンポのセカンドグレード

まず、今後のコンポの換装のためにも、シマノのロードバイク用コンポのグレードと、最新の品番をまとめておきましょう。

グレードの低い順にご紹介します。

・Claris(クラリス):R2000 8速
・SORA(ソラ):R3000 9速
・Tiagra(ティアグラ):4700 10速
・105(イチマルゴ):5800 11速
・ULTEGURA(アルテグラ):R8000 11速
・DURA-ACE(デュラエース):R9100 11速

ひと昔前までは、モデルチェンジをすると百の位の数字、マイナーチェンジで十の位の数字が上がっていく仕組みでした。

現在は、品番の前に「ロード」を意味するRが付くようになり、また進化のモデルチェンジを予感させています。

また、アルテグラは6000番台から8000番台へ、デュラエースは7000番台から9000番台にジャンプアップしました。

最新の品番を押さえておくことは、とても大切なのですが、少しややこしくなってくるのが、旧品番がまだ市場に残っていることです。

また、今の変速数と違うものが残っているのが厄介です。

2017年モデルチェンジされたアルテグラは、6800からのジャンプアップでした。

最新版の発売から日が浅いため、6800番台の在庫はまだ豊富でしょうし、6700番台もまだ見受けられます。
しかも6800番は11速ですが、6700番は10速です。

つい最近、大手通販サイトでstiレバーの6700を見付けました。

さすがに、今となっては定価が分かりませんが、現在の10速コンポ・ティアグラの最新版よりも高かったのには驚きました。

それだけ、グレードの差が明確ということです。

アルテグラの6700はリア10速のコンポ

その他のコンポでも、105は5700番まで10速、デュラエースは9000番台から11速化ですので、市場でも入り組んでいます。

コンポの場合、完成車の段階では、一部を除き、同じグレードのもので統一されています。

最初は、特に違和感なく使用していくのですが、何かのきっかけで上のグレードが気になってきます。

しかしながら、コンポ一式の交換は費用が掛かり過ぎるので、徐々に換装していくのが一般的です。
そのときに、色々と探っていくと、旧品番の製品が市場にあることに気付くわけです。

ただ、同じ変速段数でも製品が違うと、stiレバーの引き量が違う。

また、スプロケットの歯の間隔が違ったり、リアディレイラーの可動域が変わったりするので、簡単に互換すると言えないのがコンポの難しいところです。

ほかにも、上記のアルテグラやデュラエースのように、品番が違うと変速段数も変わるなんてことが起こるので、余計難しくなってしまいます。

仮に、現在リア10速のアルテグラ・6700のコンポで統一されている完成車があるとします。

これをカスタマイズしていく上で、最初にstiレバーだけを11速の6800にできるかという問題が持ち上がります。

これは大変に面白い問題なので、後ほど詳しくお話します。

アルテグラ・6700はstiレバーを始めハンドル周りが一新!

アルテグラが6700番台になったのは、今から8年前の2009年のことです。

このモデルチェンジでは、上位モデルのデュラエースの技術を強く踏襲しています。

それはアルテグラが、エンドユーザーに高嶺の花であるデュラエースの凄さを、知らしめる役目があるからです。

そのことが、ほぼ確定的となったのが、6700番と言われています。

今では珍しくありませんが、当時としては革新的だった、ワイヤー類をハンドルの内側に這わせる内蔵式になったのも6700からです。

また、stiレバーのブレーキの軸が手の方向に近付いたことで、ブラケット上部から届きやすいように改良されています。

さらに、マイナーチェンジが行われ、6770番台に電動式変速機のDi2が採用されました。

このように、6700番は正に現在のアルテグラの基礎を築いた存在と言えるもので、リア10速ながらファン人気の根強いコンポなのです。

stiレバーのグレードは下げない方が賢明だが…

アルテグラの6700が、レベルの高いコンポであることは、すでにお話した通りです。

しかし、如何せん2世代前なので、もう生産はしていません。

私は、たまたまstiレバーを通販で見つけましたが、在庫もほぼ限られているでしょう。
そのため、故障があった場合の換装は、別品番の製品を使うことになるのが現実です。

10速にこだわるなら、選択肢は現行10速のティアグラ、105の5700番、デュラエースの7900番になります。

このうち、ティアグラと105はアルテグラよりもグレードが下ですので、交換したら性能が下がってしまう可能性があります。(感覚なので個人差があります)

特に、進化が顕著なstiレバーは、グレードを下げるのはおすすめできません。
そうなると選択するのは、必然的にデュラエースの7900番ということになります。

これもすでにお話しましたが、アルテグラの6700はデュラエースの7900の技術を踏襲していますので、互換性も心配いらないでしょう。

ただ、7900番も販売開始から、すでに9年経っていますので探し出すのが、かなり困難だと思います。

アルテグラ・6700コンポに11速のstiレバーを搭載できるのか?

前項から引き続き、stiレバーの交換を考えていきますが、デュラエースの7900番が用意できなかったとしましょう。

そうなったら、いよいよ11速のstiを使用することになります。

本来であれば、この際11速化してしまいましょうとなりますが、仮にアルテグラの6800番でコンポを組み直したとすれば、7~8万円以上の出費になります。

しかも、6700のコンポを使用しているとなると、ホイールが11速対応ではない可能性もあります。

もし、ホイールも交換になれば、グレードにもよりますが、10万円を軽く超える大換装です。
こうなると、何とかパーツだけの交換で済まないかと思うのも、当然のことでしょう。

そこで、11速のstiレバーで6700のコンポが使用できるのかという話に至るわけですね。

シマノは互換性を否定しています。

これは、トラブルときの補償ができない、新しいものを買って欲しいなどのメーカーの都合もあります。

しかし、この手の話はどこにでも転がっており、「俺はできた!」「私はできなかった!」の大論争です。

それだけ多くの人が試しているという証拠ですが、私の個人的見解は自己責任においてなら行ってみてくださいというところです。

10速のコンポを11速のstiレバーで動かす理屈

ちなみに、10速のカセットスプロケットを11速のコンポで動かすのは、理屈的には可能な範囲に思えます。

stiレバーは、スプロケの歯数間の距離(ギアピッチ)分だけ、ワイヤーが移動するように設定されています。

そのため、スプロケのギアピッチがギア数によって違うので、メーカー側は変速段数の違うコンポの互換性を、無しとしているのです。

10速と11速のギアピッチの違いは、1枚分で0.17mmです。

歯数の多い11速の方が、stiレバー1回の操作で、0.17mm分少なく動くということです。

10速のスプロケットを歯数の少ないトップギアからローギアに入れるまでは、9回のシフトチェンジをすることになります。

よって、11速のstiレバーでは1回の操作毎に0.17mmズレていき、最終的には、0.17×9=1.53mmのズレが生じます。

しかし、これくらいの差であれば、ディレイラーを上手く調整すれば、使える(実際に使えている人がいる)範囲と推測します。

当たり前ですが、トップ・ローボルトで調整しないと、存在しない11段目に入ろうとして、チェーンが落ちるので注意してください。

今回は、アルテグラの6700コンポを6800で動かせるかというテーマで考えましたが、やってできないことはないけど、推奨はしないということにさせていただきます。

コンポの換装は大胆さが必要かもしれない!

今回のお話では、コンポの換装は同じ製品の品番違いが、一番難しいのかなと思わされる結果でした。

シマノのコンポは今後、リア12速化の噂もあるだけに、益々この問題が取り上げられることが多くなるでしょう。

ある程度、大胆な発想でカスタマイズしないと、お金がいくらあっても足りないことになりかねませんね。