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scottのカーボンロードバイク・foilのインプレを知りたい

2017.11.20

scott(スコット)は、世界で初めて1kgを切るカーボンフレームを開発したメーカーです。
それ以降もカーボンフレームを中心に、レースの世界でも年間130勝以上を達成した実績を誇ります。

特にフラッグシップモデルである【foil】シリーズは、絶賛のインプレが後を絶たない、最高峰のエアロロードです。

そこで今回は、scottのfoilシリーズを検証していきます。

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scottの歴史

foilのインプレを確認する前に、scottについて、ご紹介しておきましょう。

scottは1958年スイスで、スキーのストックを製造するメーカーとして産声を上げました。

近年は自転車メーカーとしてのイメージが強いですが、現在もスキー用品が主力であり、スキーの分野では名実ともに世界一と呼ばれています。

競技の世界への参入は、1980年代後半でした。

1989年に、世界初のエアロハンドルを装備したアメリカのグレッグ・レモンが、ツール・ド・フランスで総合優勝を果たしたことで、名声が一気に上がります。

1992年には、これも世界初となるフルサスペンションのMTBを製造するなど、革新的な開発を続けたメーカーでもあります。

世界最軽量のカーボンフレームは2001年に誕生し、2003年には、早くも自己記録を更新しています。

2009年には、年間132勝を21人の異なるライダーによって、成し遂げるほどのフレームビルダーにまで成長しました。

現在は、韓国の永元貿易の子会社になっています。

とにかく技術の高さに定評のあるメーカーですので、見た目の華やかさというよりは、性能で勝負といった趣があります。

scottのfoilは全モデルでインプレの評価が高い

では、scottの【foil】シリーズをご紹介します。

ハイエンドモデルは、総重量何と6.98kgの【foil RC】です。

UCI(国際自転車競技連合)が規定しているロードレースにおける最低重量が6.8kgなので、市販車としては、正に世界最軽量クラスの代物です。

今のエアロロードブームの火付け役となった存在でもありますが、2016年のフルモデルチェンジで、より空気抵抗の低減に成功します。

自己申告ですが、時速45キロで40キロの距離を走った場合、先代のfoilと比較して、27秒の時間短縮が図れているそうです。

さすがにハイエンドモデルは、約80万円のプロレース機材です。

しかし、セカンドグレードの【foil10】は、カーボンの質こそ違いますが、フレーム設計はハイエンドモデルそのままです。

また、2017年フルモデルチェンジした、シマノ・アルテグラの電動式コンポDi2で組まれています。

【foil20】は、アルテグラが機械式になったバージョンで、【foil30】がシマノ・105のフルでローエンドモデルになります。

さすがに105搭載で約34万円は高級の域ですが、レース仕様車と同じジオメトリが体感できるなら、高価ではないというインプレも見かけたことがあります。

インプレの評価ではfoilの剛性と柔軟性が大幅にアップしている

scottのfoilのように、これだけ軽量なエアロフレームとなると、縦横の剛性バランスが取りづらく、快適性やレスポンスに課題があるのが普通でした。

しかしfoilは、翼断面の後端を切り落としたような「カムテール」形状を採用しているので、あらゆる方向から来る風を受け流せるようになっています。

これにより、横風に弱い従来のエアロフレームの弱点が改善され、剛性バランスが向上しました。

トルクを掛けて、しっかり目に漕ぐと、気持ちよく加速していくというインプレがあることからも、ある程度の剛性が確保されているのが分かります。

また、2016年のモデルチェンジときから、超大口径のコラムを採用しました。
これで、フロントフォークのねじれ剛性がアップしているのも見逃せません。

フォークに細身のブレードを採用することで、エアロロードの大きな欠点である、乗り心地の部分でも柔軟性を持たせて改善されています。

さらには、見た目からも明らかですが、薄型のシートポストも柔軟性向上に、ひと役買っています。

scottのfoilをインプレから探ってみる

エアロロードは、レース機材としての志向が強いですね。

そのため、どうしてもロングライドやツーリングといった、ホビーライダー向けの扱いやすさは担保されづらいものがあります。

しかし、scottのfoilはそこに着眼し、悪く言えば大衆迎合、良く言えばオールラウンダー方向に舵を切ったと言えます。

レース志向が強くても、従来のエアロロードとしての機能を失っているわけではありません。

それでいて、剛性が適度にコントロールされて、柔軟性も加味されたという感じです。

インプレを見る限り、振動吸収性の向上までは至りませんが、そこはホイールやタイヤの換装でカバーしているインプレがありました。

また、これだけの軽量フレームですと、やはりヒルクライムに挑戦したくなりますね。

軽量なのはもちろんのこと、先ほどお伝えしたように、大口径コラムの影響でヘッド周りの剛性が高くなっています。

そのため、登りのダンシングでも、しっかりと力を伝えることができそうです。

foil以外のカーボンフレーム車

さて、scottのカーボンフレーム車には、foilの他に完全レーシー仕様の【ADDICT RC】、長距離向きのジオメトリになっている【ADDICT】がラインナップされています。

特にハイエンドモデルになる【ADDICT RC PRO】は6.48kgと、そのままではレースに参戦できないほど軽量です。

コンポからホイールまで、全てシマノ・デュラエースで統一されています。
100万円を超えるレース機材ですから、さすがにインプレは見つかりません。

ただ、ホビーライダーには恐ろしいくらいのレスポンスと、加速性があるのは想像できます。

そして、カーボンフレームを、もう少し身近に感じて欲しいという想いがくみ取れるのが【ADDICT】ですね。

カーボンフレームで、リア10速はどうなんだろうと揶揄されることもあります。

しかし、scottのカーボンの完成車で、20万円を切るモデルがあるのは魅力でしょう。(ADDICT30)

foilと同じエアロ技術が採用されていますが、ジオメトリがアップライドな乗車姿勢になるように設計されています。

また、タイヤが28cですので、ツーリングバイクのような趣もあります。

scottのアルミフレームの王道【SPEEDSTER】

scottのロードバイクには、foilなどのカーボンフレーム車と、アルミフレームの【SPEEDSTER】があります。

カーボンロードとは一転して、こちらはコスパが配慮された価格設定になっています。

新型アルテグラのR8000系をメインコンポに据えた、ハイエンドモデルの【SPEEDSTER SE】で20万円を切ります。

エアロ形状で、一見すれば名前の通りスピード重視のロードにも思えますが、ジオメトリとスペックはどちらかというと、長距離向きのエンデュランスモデルです。

カーボンロードの「ADDICT」同様にアップライドな乗車姿勢になる設計ですし、タイヤも全モデル28cです。

しかも、32cのタイヤまで可能なクリアランスが保たれています。

エアロ効果を活かすために、ワイヤーがチューブに内蔵されるインナーケーブル仕様になっています。

ワイヤーの取り回しの良さや見た目のすっきり感が、インプレで好評価を得ています。

エアロロードを、気軽に体験してみたいという人に最適の1台です。

scottの物作りのこだわり

あくまでも私見ですが、scottのロードバイクは一見して目を引くような派手さはなく、教科書通りのフォルムに見えました。

しかし、カーボン成形による極限までの軽量化や、空力学を極めた技術力はさすがと、唸らされるものばかりでした。

さすがに値段は張りますが、いつかはscottのカーボンフレーム車に乗ってみたいと思わせてくれました。

 - SCOTT, メーカー, ロードバイク