フルクラムのレーシングゼロのcultベアリングは良く回る?

フルクラムのレーシングゼロはアルミリムホイールの最高峰です。

最高峰というだけあって、色々と特殊な加工が施されていたりしますが、中でもハブのベアリンングに使用されているcultという物があります。

親会社であるカンパニョーロの上位モデルにも装備されていますが、一体どんな物なのでしょうか?

今回はレーシングゼロとcultベアリングの話をしていきます。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

シマノ9速コンポーネントの利点!スプロケット交換も手軽

シマノやカンパニョーロ、スラムではトップグレードが12速になり、9速コンポーネントは主流とはいえ...

どこを見て判断する?メリダ・スクルトゥーラ4000の評価

ロードバイクを購入する際は、その機種の評価が気になると思います。良い評価があれば購入への...

必ず持っておきたい!シマノプロチェーンカッターの使い方

自転車のパーツの中でも、一番に酷使されているチェーン。人の力を車輪に伝えるための大切なパーツ...

自転車でよく目にする700cとは!?クロスバイクの場合

自転車のタイヤを選ぶ際、悩まれる方もいるかと思います。自転車タイヤでよく目にする700cの表...

ロードバイクのタイヤチューブのサイズはどれを選ぶべき?

ロードバイクのタイヤチューブを交換するとき、多くのサイズが店頭に並んでいますよね。どのサイズ...

シマノ・アルテグラの変速機の評価!機械式と電動式の違い

一部を除き、ロードバイクは複数のギアを持ちますので、変速という作業がとても重要になります。シ...

自転車カバーの選び方やサドルカバーの作り方をご紹介!

自転車をお持ちでも屋根付きの車庫に置いている方だけではないと思います。また、自転車で買い物や...

山を楽しむMTB!アンカー「XG6」のインプレ評価を確認する

今回は、ブリヂストン・アンカーのアルミフレームMTB「XG6」をご紹介します。「自由なライン...

ロードバイクのタイヤ等を処分したい!!処分方法は??

ロードバイクや自転車のタイヤあらゆるパーツは消耗品ですから、いつか処分しなければならないときが来ます...

トレックのロードバイクへの口コミにはどんなものがあるか?

ネット全盛の現代は「口コミ」をマーケティングに活かす企業も多いように、一つのコミュニケーションツール...

ロードバイクはハブ調整でホイールの回転力がよみがえる!

ロードバイクはレース機材のため、メンテナンスありきの自転車です。その中でもホイールは走りの質...

ロードバイクの軽量化なら、実践している人のブログを参考に

ロードバイクが、「レースのために作られた自転車」だということを知っている人は多いでしょう。そ...

自転車のブレーキを交換するなら台座の種類をチェックしよう

スポーツ自転車の楽しみは、走るだけではありません。自転車はさまざまなパーツで構成されていますが...

デュラエース9000のハブで手組みホイールが組めるのか?

シマノのロードバイク用コンポの最高峰であるデュラエースは、現在R9100番まで進化を遂げています。...

トレックのロードバイクのおすすめ!総重量より大切なこと

ロードバイクには「軽さは正義」なんて言葉もあるほど、重量が大切な乗り物です。今回取り上げる世...

スポンサーリンク

フルクラムやカンパのcultベアリングって何?

まずはcultベアリングのご説明からしていきます。

後輪のハブには、車輪の回転を良くするためにベアリングというパーツが装着されています。

ベアリングはハブの他にもBB(ボトムブラケット)、ペダル、ハンドル周りなど、いわゆる回転部分に装備されています。

円形の受け皿に小さいボールをいくつか埋め込む形になっていますが、通常はここにグリスと言われる潤滑油を塗らないといけません。

ボールの方が受け皿よりも素材的に弱いので、グリスが無いとボールの方がどんどん削れてしまって耐久性がガタ落ちになります。

しかし、このグリスは流れない様に粘着性の強い素材で出来ていますし、グリスを守るためのシールが必要になるので少し回転を鈍くさせる事になります。

そこを改善するために、受け皿と擦れても削れない加工を施したボールを採用したベアリングがcultです。

ボールが削れないからグリスもいらないし、グリスがいらないのであればシールも必要無いという事で回転力が上がるという理屈です。

フルクラムやカンパニョーロの上位モデルに採用されており、レーシングゼロも厳密に言えばレーシングゼロ・コンペティツィオーネという種類にしか装備されていません。

フルクラム・レーシングゼロでもcultベアリングは1種類のみ

さて、フルクラムのレーシングゼロですが、レーシングゼロの中にもグレードがありますのでご紹介していきます。

ノーマルのレーシングゼロがあって、それをベースに付加価値を追加してサブタイトルを付けたイメージです。

まず、上記でも触れた【レーシングゼロ・コンペティツィオーネ】ですがcultベアリングと、クリンチャー、チューブレス両方のタイヤに対応している「2WAY-FIT」仕様になっています。

【レーシングゼロ・ナイト】はベアリングがcultではありませんし、対応タイヤがクリンチャーのみです。

しかし、リムにカンパのアルミリム最高峰のシャマル・ミレにも投入されている「プラズマ電解酸化処理」というブレーキの効きを良くする特殊な加工が施されており、リムが黒いのが特徴です。

これらはノーマルのレーシングゼロに比べて4万円以上高くなっていますが、重量がノーマルとほぼ変わらないのでノーマルで十分という専門家もいます。

また、全て現在のトレンドになっているワイドリム化されています。

フルクラム・レーシングゼロをcultベアリングで組む効果

さて、問題はcultベアリングの話ですが、フルクラムやカンパのうたい文句はノーマルベアリングよりも9倍円滑に回転するそうです。

何を持って円滑としているのかは微妙ですが、ホイールの回転力が上がるという事は理論上スピードが上がる事ですし、巡航性が高くなるのでスピードの維持がしやすくなるという事になります。

レーシングゼロは、元々usb(ウルトラ・スムーズ・ベアリング)というセラミック製のベアリングなので、回転レベルは高いのですが、そこを更に強化したのがcultなんですね。

usbとcultを両方とも体験した人のインプレからすると、漕ぎ出しや高速巡航時に明らかに違いがあるレベルと言いますから、グレードアップしている事は間違いなさそうです。

従ってサイクルショップによっては、ノーマルのレーシングゼロをcultベアリングハブで組んだオリジナルを販売している所も見られます。

しかし、コンペティツィオーネのスペックを見ると、ノーマルと違うのはほぼcultベアリングだけなので、約4万円コストを掛けてまでメリットを求めるのかは、賛否両論が大いに分かれそうですね。

フルクラム・レーシングゼロのインプレ

ここで1つ興味深いインプレを要約してお伝えします。

このインプレでは、通称「鉄下駄」とも揶揄される2000gを超える初心者向けのホイールから、ショップでカスタムされたレーシングゼロのcultベアリングモデルに履き替えたものです。

鉄下駄からいきなりレーシングゼロとは、思い切った選択です。

インプレを行った方は、ホビーレースを目指していて、色々なシーンで今までのタイムを計測している方です。

履き替えた結果は、もちろん今までよりも速くなってはいますが、飛躍的な伸びが無いのに戸惑っていました。

しかし、トルクを掛ける乗り方に変更した途端に重いギアを回せる様になり、巡航速度も2キロ程上がって、今までの最高タイムを1分以上更新したとのことなのです。

レーシングゼロに限らずフルクラム(カンパ)のホイールは非常に剛性が高いので、ギアを上げてケイデンスを少し落としてトルクを掛けてあげるとスピードが上がるという事なんですね。

ですから、インプレではホイールを変えたら、そのホイールに合った乗り方もマスターしなければならないという結論に達したのです。

ホイールのグレードを上げる事は、同時に自分の技術も向上させなくてはならないという教えの様に感じました。

レーシングゼロcultモデルはこんな人におすすめ

上記のインプレにはレーシングゼロのcultモデルをおすすめ出来る状況についても話がありました。

まず、脚力の目安として「平地を無風状態で20分間35km/h以上の速度を維持できる」と考えています。
正直ホビーライダークラスの方には相当キツイのでは、と感じてしまいます。

また、フルクラムのレーシングゼロは硬めなので脚にきそうです。

さらにcultベアリングで軽く、なおかつ良く回るようになっているので、脚力が無いと身体がそれについていかないという事もあると思います。

ですから、これから本格的にレースを目指す様な人で、日ごろからトレーニングを積んでいれば乗りこなせるホイールと言えるでしょう。

あとは他メーカーのハイエンドモデルに比べると平均して100gは重いので、走りの軽さを重視されるなら重さをカバーできるcultモデルが選択としては良いでしょう。

ヒルクライムなどにも挑戦しているインプレからしても、登りでの回りの良さを絶賛する声が多いです。

cultは唯一無二

さて、フルクラムのレーシングゼロについてお話してきましたが、価格について触れていないので、ここでは価格についてもご紹介していきます。

あくまでもメーカー発表価格ですから定価を基準にしていきます。

前後セットでノーマルが11万円、cult採用のコンペティツィオーネが16万円、プラズマ電解リムのナイトが15万円というところです。

価値観の違いなので一概には言えませんが、おいそれと手が出る価格ではないでしょう。

通常ならこういった場合は他社との比較などをしておすすめしたいのですが、なにせcultやプラズマ電解リムはフルクラムや親会社のカンパ独自の技術なので、そこを強調すると他社との比較はそこまで意味がないです。

ですから、cultにしたいと思ったらレーシングゼロやカンパの上位モデルを選ぶしかないという事ですね。

下位モデル(レーシング3やカンパのゾンダなど)にcultベアリングでショップオリジナルとして販売しているのも見られますが、ノーマルのレーシングゼロの価格に追いついてしまうくらいですから、やはりここは潔くレーシングゼロにするしかないかもしれません。

レーシングゼロは本格的なレース参戦者向け

今回はフルクラムのレーシングゼロを見てきましたが、やはり私はレース機材として捉えますね。

確かにcultは革新的な物だとは思いますが、ホビーライダーが求めるにはレベルが高過ぎる気がします。

価格との兼ね合いもありますが、レース向けにトレーニングを積んでいる人が更にもう一段レベルを上げたいとなれば最適なホイールと言えるでしょう。