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フルクラムのレーシングゼロのcultベアリングは良く回る?

2017.12.15

フルクラムのレーシングゼロはアルミリムホイールの最高峰です。

最高峰というだけあって、色々と特殊な加工が施されていたりしますが、中でもハブのベアリンングに使用されているcultという物があります。

親会社であるカンパニョーロの上位モデルにも装備されていますが、一体どんな物なのでしょうか?

今回はレーシングゼロとcultベアリングの話をしていきます。

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フルクラムやカンパのcultベアリングって何?

まずはcultベアリングのご説明からしていきます。

後輪のハブには、車輪の回転を良くするためにベアリングというパーツが装着されています。

ベアリングはハブの他にもBB(ボトムブラケット)、ペダル、ハンドル周りなど、いわゆる回転部分に装備されています。

円形の受け皿に小さいボールをいくつか埋め込む形になっていますが、通常はここにグリスと言われる潤滑油を塗らないといけません。

ボールの方が受け皿よりも素材的に弱いので、グリスが無いとボールの方がどんどん削れてしまって耐久性がガタ落ちになります。

しかし、このグリスは流れない様に粘着性の強い素材で出来ていますし、グリスを守るためのシールが必要になるので少し回転を鈍くさせる事になります。

そこを改善するために、受け皿と擦れても削れない加工を施したボールを採用したベアリングがcultです。

ボールが削れないからグリスもいらないし、グリスがいらないのであればシールも必要無いという事で回転力が上がるという理屈です。

フルクラムやカンパニョーロの上位モデルに採用されており、レーシングゼロも厳密に言えばレーシングゼロ・コンペティツィオーネという種類にしか装備されていません。

フルクラム・レーシングゼロでもcultベアリングは1種類のみ

さて、フルクラムのレーシングゼロですが、レーシングゼロの中にもグレードがありますのでご紹介していきます。

ノーマルのレーシングゼロがあって、それをベースに付加価値を追加してサブタイトルを付けたイメージです。

まず、上記でも触れた【レーシングゼロ・コンペティツィオーネ】ですがcultベアリングと、クリンチャー、チューブレス両方のタイヤに対応している「2WAY-FIT」仕様になっています。

【レーシングゼロ・ナイト】はベアリングがcultではありませんし、対応タイヤがクリンチャーのみです。

しかし、リムにカンパのアルミリム最高峰のシャマル・ミレにも投入されている「プラズマ電解酸化処理」というブレーキの効きを良くする特殊な加工が施されており、リムが黒いのが特徴です。

これらはノーマルのレーシングゼロに比べて4万円以上高くなっていますが、重量がノーマルとほぼ変わらないのでノーマルで十分という専門家もいます。

また、全て現在のトレンドになっているワイドリム化されています。

フルクラム・レーシングゼロをcultベアリングで組む効果

さて、問題はcultベアリングの話ですが、フルクラムやカンパのうたい文句はノーマルベアリングよりも9倍円滑に回転するそうです。

何を持って円滑としているのかは微妙ですが、ホイールの回転力が上がるという事は理論上スピードが上がる事ですし、巡航性が高くなるのでスピードの維持がしやすくなるという事になります。

レーシングゼロは、元々usb(ウルトラ・スムーズ・ベアリング)というセラミック製のベアリングなので、回転レベルは高いのですが、そこを更に強化したのがcultなんですね。

usbとcultを両方とも体験した人のインプレからすると、漕ぎ出しや高速巡航時に明らかに違いがあるレベルと言いますから、グレードアップしている事は間違いなさそうです。

従ってサイクルショップによっては、ノーマルのレーシングゼロをcultベアリングハブで組んだオリジナルを販売している所も見られます。

しかし、コンペティツィオーネのスペックを見ると、ノーマルと違うのはほぼcultベアリングだけなので、約4万円コストを掛けてまでメリットを求めるのかは、賛否両論が大いに分かれそうですね。

フルクラム・レーシングゼロのインプレ

ここで1つ興味深いインプレを要約してお伝えします。

このインプレでは、通称「鉄下駄」とも揶揄される2000gを超える初心者向けのホイールから、ショップでカスタムされたレーシングゼロのcultベアリングモデルに履き替えたものです。

鉄下駄からいきなりレーシングゼロとは、思い切った選択です。

インプレを行った方は、ホビーレースを目指していて、色々なシーンで今までのタイムを計測している方です。

履き替えた結果は、もちろん今までよりも速くなってはいますが、飛躍的な伸びが無いのに戸惑っていました。

しかし、トルクを掛ける乗り方に変更した途端に重いギアを回せる様になり、巡航速度も2キロ程上がって、今までの最高タイムを1分以上更新したとのことなのです。

レーシングゼロに限らずフルクラム(カンパ)のホイールは非常に剛性が高いので、ギアを上げてケイデンスを少し落としてトルクを掛けてあげるとスピードが上がるという事なんですね。

ですから、インプレではホイールを変えたら、そのホイールに合った乗り方もマスターしなければならないという結論に達したのです。

ホイールのグレードを上げる事は、同時に自分の技術も向上させなくてはならないという教えの様に感じました。

レーシングゼロcultモデルはこんな人におすすめ

上記のインプレにはレーシングゼロのcultモデルをおすすめ出来る状況についても話がありました。

まず、脚力の目安として「平地を無風状態で20分間35km/h以上の速度を維持できる」と考えています。
正直ホビーライダークラスの方には相当キツイのでは、と感じてしまいます。

また、フルクラムのレーシングゼロは硬めなので脚にきそうです。

さらにcultベアリングで軽く、なおかつ良く回るようになっているので、脚力が無いと身体がそれについていかないという事もあると思います。

ですから、これから本格的にレースを目指す様な人で、日ごろからトレーニングを積んでいれば乗りこなせるホイールと言えるでしょう。

あとは他メーカーのハイエンドモデルに比べると平均して100gは重いので、走りの軽さを重視されるなら重さをカバーできるcultモデルが選択としては良いでしょう。

ヒルクライムなどにも挑戦しているインプレからしても、登りでの回りの良さを絶賛する声が多いです。

cultは唯一無二

さて、フルクラムのレーシングゼロについてお話してきましたが、価格について触れていないので、ここでは価格についてもご紹介していきます。

あくまでもメーカー発表価格ですから定価を基準にしていきます。

前後セットでノーマルが11万円、cult採用のコンペティツィオーネが16万円、プラズマ電解リムのナイトが15万円というところです。

価値観の違いなので一概には言えませんが、おいそれと手が出る価格ではないでしょう。

通常ならこういった場合は他社との比較などをしておすすめしたいのですが、なにせcultやプラズマ電解リムはフルクラムや親会社のカンパ独自の技術なので、そこを強調すると他社との比較はそこまで意味がないです。

ですから、cultにしたいと思ったらレーシングゼロやカンパの上位モデルを選ぶしかないという事ですね。

下位モデル(レーシング3やカンパのゾンダなど)にcultベアリングでショップオリジナルとして販売しているのも見られますが、ノーマルのレーシングゼロの価格に追いついてしまうくらいですから、やはりここは潔くレーシングゼロにするしかないかもしれません。

レーシングゼロは本格的なレース参戦者向け

今回はフルクラムのレーシングゼロを見てきましたが、やはり私はレース機材として捉えますね。

確かにcultは革新的な物だとは思いますが、ホビーライダーが求めるにはレベルが高過ぎる気がします。

価格との兼ね合いもありますが、レース向けにトレーニングを積んでいる人が更にもう一段レベルを上げたいとなれば最適なホイールと言えるでしょう。

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