大学の自転車競技はマイナー?歴史や現状、課題を探る!

大学のスポーツ競技としてはまだまだマイナーな存在の自転車競技です。

しかし、他のスポーツに比べても実は長い歴史があり、2020年にはオリンピックという大舞台も控えて、今後の発展も期待できる存在なのです。

そんな大学の自転車競技のこれまでと今、そしてこれからを見ていきます!

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大学の自転車競技はマイナースポーツ?

日本では、自転車競技自体がマイナーで、メディアに取り上げられる機会も残念ながら少ないのが現状です。

さらに大学スポーツ自体も、テレビなどで大きく取り上げられるのはお正月の箱根駅伝ぐらいであり、大学の自転車競技はマイナーな存在です。

大学の自転車競技団体である日本学生競技連盟によれば、加盟校は54校、登録選手は678名(2016年3月現在)となっています。

ちなみに、大学野球連盟への加盟校が381校、部員数が28,998名ということを考えれば、いかに競技人口が少ないかが理解できるかと思います。

日本で自転車競技人口が少ないのは、やはり機材(自転車)が高価なことや練習場所の確保の問題があり、誰もがすぐに取り組めるスポーツではないことが影響していると考えられます。

また、ヨーロッパでは自動車が普及する以前から、100年以上にわたって自転車競技がスポーツやエンターテインメントとして行われてきたという歴史があります。

それに比べると日本ではママチャリのイメージが強く、自転車とスポーツがなかなか結び付かないことが大きいのかもしれません。

しかし、近年は別府史之選手(トレック・セガフレード)や、新城幸也選手(バーレーン・メリダ)など、本場ヨーロッパのレースで活躍する日本人選手も増えてきました。

ロードバイクも漫画「弱虫ペダル」の人気などにより、スポーツとしての認知度が上がってきたこともあり、今後の盛り上がりに期待したいところです。

大学の自転車競技の歴史

大学の自転車競技の歴史は意外に古く、なんと1936年(昭和11年)には日本学生自転車競技連盟が5校(早稲田大学、慶応義塾大学、立教大学、明治大学、東京商科大学(現一橋大学))により設立されています。

その前々年の1934年には日本サイクル競技連盟(後の日本アマチュア自転車競技連盟)が発足しており、すでにレースが開催されるようになっていたこともあるのでしょう。

実は、現存する日本最古の自転車競技チームは大学の自転車競技部で、慶應義塾大学の自転車競技部です。

1902年(明治35年)に創部され、発足当時は慶應義塾自転車倶楽部という名称で、初代部長は福沢諭吉の長男、福沢一太郎だったそうです。

1939年には早稲田大学自転車部と定期戦が開催され、これが現在も行われている自転車競技の早慶戦の初戦となりました。

ちなみに栄えある第一回大会では慶應義塾が勝利しています。

大学スポーツのハイライトと言えば、やはりインカレですが、自転車競技については第一回が早くも1936年に開催されています。

その後、戦争による休止期間(1941年~1946年)はありましたが、現在まで続く歴史ある大会となっています。

大学自転車競技の競技種目は?

自転車競技には、競技場で行われるトラックレース、一般道で行われるロードレースやマウンテンバイク、BMXなどの種別がありますが、大学の自転車競技部ではトラックレースとロードレースが主流です。

ロードレースは、ツール・ド・フランスに代表されるような公道を封鎖して行うレースで、距離は20km~180kmと比較的長距離のレースです。

ヒルクライムという、ひたすら坂道を上る種目も含まれます。

トラックレースは、ピストと呼ばれるギア固定式の専用自転車を使用し、トラックコースを使用して行う競技で、次のような種目があります。

・タイムトライアル:1km(女子は500m)の速さを競う
・スプリント:複数名により順位を競う
・パーシュート:トラックの対面の位置からスタートして所定の時間に対戦相手を追い抜く
・ポイント:コース途上にポイントを設定し、そのポイント通過時の順位で得点付けして点数で競う
・ケイリン:選手とは別に先頭誘導員が集団を引き、規定周回後に誘導員が外れた後に順位を競う

大学自転車競技のハイライト、インカレ

大学スポーツの祭典といえば、やはりインカレでしょう。

自転車競技については、正式名称を「文部科学大臣杯全日本大学対抗選手権自転車競技大会」と言い、日本学生自転車競技連盟主催と日本自転車競技連盟の共催で行われます。

開始から長い期間に渡って、男子のみ優勝が設定されていましたが、1999年度から女子も優勝が設定されるようになりました。

優勝校を見ると男子は1983年から2012年までのなんと29年間も日本大学が優勝を飾っていましたが、2013年以降は鹿児島の鹿屋体育大学が連続優勝を続けています。

女子についても2004年以降、2014年の日本体育大学を除き、鹿屋体育大学が連勝しています。

また、開催地については公募制となっており、毎年変わります。

そして、ロードレースについては、出場選手がインカレ前に現地で練習を行うのですが、その際、交通ルールの順守がなされずに地元住民からのクレームに発展することがあります。

そのため、主催者側が対応に苦慮する事態も発生しています。

具体的には、一般道での一時停止無視や並列走行が挙げられており、一歩間違うと重大な事故を引き起こすことにもなりかねません。

そのため、主催者側でもインカレへの参加取り消しやペナルティも辞さないという、厳しい態度で違反チームに対応することとしています。

2017年度については、トラック競技が8月31日~9月2日にかけて長野県松本市美鈴湖自転車競技場で、ロードレースが9月3日に長野県大町美麻地区で開催されました。

大学自転車競技の強豪校は?

大学自転車競技の強豪校はどこなのでしょうか?

日本学生自転車競技連盟のwebではロードレースの年間ランキングを公表しています。

それを見ると2016年度のロードレースチームランキングでは、男女ともインカレ同様に鹿屋体育大学が1位となっています。

その他の上位校としては明治大学、日本大学、順天堂大学、早稲田大学及び日本体育大学といった箱根駅伝などでもおなじみの関東の大学が目立ちます。

その中に、京都産業大学や同志社大学といった関西勢、そして朝日大学(岐阜県)が食い込むといった状況になっています。

そして、1位の鹿屋体育大学は、鹿児島県にある国内唯一の国立体育大学です。

1981年に設立と比較的新しい大学ですが、産学官連携で2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けたアスリートの食と健康を担う食堂、「鹿屋アスリート食堂」をオープンさせるなど、さまざまな新しい取り組みを行っています。

自転車部はその中でも20年の歴史を誇り、強豪校として注目されています。

中でも女子はインカレの連続優勝に加えて、2012年のロンドンオリンピックにおいて女子スプリントに当時同大学の4回生だった前田佳代乃が出場し、話題を集めました。

残念ながら結果は一回戦敗退となってしまいましたが、今後、前田選手に続くオリンピアンが誕生する可能性は高いのではないでしょうか。

2020年の東京オリンピックでの活躍にも期待したいですね。

日本の大学自転車競技の課題は?

日本の大学自転車競技はマイナーな存在ですが、もちろんそれで良しとしているわけではなく、日本学生自転車競技連盟でも様々な対応を行っています。

まずは出場できるレース数の増加が挙げられます。

単純に競技者登録を行いたいと思っている人がいたとしても、出場可能なレースが少なければ登録しようというモチベーションを削いでしまうことになってしまうでしょう。

2000年代前半、年間レース数はわずか9レースでしたが、その時期の登録者数は400名前後にとどまっていました。

それから連盟ではレース数を増やしていく方針をとり、2010年には年間23レースを実施するまでになった結果、登録者数は600名と、実に1.5倍に増加しています。

今後は日本学生自転車競技連盟に登記していない選手でも出場可能な大会を設定するといったことも考えていく必要はあるでしょう。

練習に欠かせない自転車競技場の不足も大きな課題です。

そもそも自転車競技場が少ない上に、あったとしても都市部からは遠く、日常のトレーニングには使用できないのが現状です。

もともと自転車の競技場が、競輪場がない地域を優先して建設してきたことが影響しているのですが、今後は都市部においては競輪場とのコラボレーションも考えていく必要があるでしょう。

競輪場を大学生の自転車競技場として使用するには、現在のところさまざまな高いハードルがあります。

そのため、まずは比較的対応しやすいと考えられる、トレーニング施設としての競輪場の開放から取り組んでいくのも一つの方法でしょう。

大学自転車競技の発展はまだまだこれから!

いかがでしたでしょうか。

現状はまだまだマイナーな存在の大学自転車競技ですが、ロードバイクのブームや「弱虫ペダル」の大ヒットといった、自転車競技の飛躍につながる明るい兆しも見えています。

なによりも2020年には東京でオリンピックが開催されるという、またとない機会が控えています。

この絶好のタイミングを逃さず、2020年に向けて大学自転車競技の発展を期待したいところです。