自転車グリップのベタベタの原因と、その解決方法とは!?

自転車のグリップが購入後、ベタベタしてしまうことがあります。

購入してから、数年たっている自転車にはよく起こる現象です。

このグリップ部分がベタベタしてしまう原因は何でしょうか?

今回は、グリップがべとついてしまう原因と、その解決方法をお伝えしていきます。

自転車のグリップがベタベタしてしまう原因は!?

自転車のグリップ、つまり持ち手部分がなんだかベタベタしてしまうことってありませんか。

グリップがベタベタする現象って特に珍しいものでもなく、多くの自転車が起こりうることです。
グリップのベタベタは、気持ちがいいものではありませんよね。

ここでは、自転車のグリップベタベタの原因を探ると同時に、解決する方法をご紹介していきます。

購入したばかりの自転車のハンドルに装着されているグリップは、ベトつきを全く感じない、サラサラしたものですよね。

それなのに購入後数年が経過した自転車グリップがベタベタしてしまう主な原因はグリップの劣化が考えられます。

その劣化の原因の一つが、加水分解というものです。

空気中や雨などの水分を吸ってしまうことで、ベタベタになるのです。

ゴムって水に強いイメージをお持ちじゃないですか。
実はそこまで、水に強いというわけではないようです。

そして、もう一つの原因である光劣化。
いわゆる太陽からの紫外線による劣化です。

太陽からの紫外線はゴムに対する影響が大きいとされ、日陰に駐車している自転車に比べると、日向に駐車していることが多い自転車の方がゴムの劣化が早く進むのです。

自転車グリップのベタベタを防ぐ方法

自転車のグリップなどに使用されているゴム製品はどうしても、劣化でベタベタとしたベトつきが発生してしまいます。

そんな劣化によるベタつきを根本から改善するための方法はあるのでしょうか。

そもそも加水分解が起こってしまう年月は、保存状態が悪い場合で製造から3年といわれ、通常でも約5年ほどで発生してしまうといわれています。

こればっかりは経年劣化なので完全に防ぐことは難しいのですが、保管方法などで劣化を遅らせることが出来ます。

ということで、ゴム製品が光劣化と加水劣化の影響を受けない場所での保管がいいでしょう。
このことから外より室内のほうが良いことは明白です。

逆に直射日光が当たる場所や、空気の籠った閉め切られている場所で保管されていると、加水分解が進み、劣化の進行を早めてしまいます。

室内の中でも、なるべく日陰で風通しの良い場所の保管をすることで、グリップの劣化を更に遅らせることが出来ます。

この保管場所においては、グリップだけでなく、他のゴム製品についてもいえることなので、試してみてくださいね。

グリップのベタベタを取り除くことは出来る?

実際、自転車のグリップ部分のベタベタとした部分を取り除けば、ベトつきは無くなるわけですが、取り除くことは出来るのでしょうか。

ベトつきを取る方法をご紹介します。

○エタノール含有濃度が99.5%以上!無水エタノールを使用する

一般的なエタノールに比べると価格も高いですが、効果も高いです。
このエタノールを捨ててもいいような、布切れなどに染み込ませて、ベタついた部分をふき取るだけです。

○重曹を使用する

重曹は掃除や料理など様々な用途で使用されますが、ベタベタを取り除くのにも有効なものです。
少量の水で練った重曹を使わなくなった、歯ブラシにつけて磨いてみましょう。

○消しゴムを使用する

ベタベタしている部分を消しゴムでこすると、ベタベタをけしカスと一緒に取ることが出来ます。
消しゴムは一般家庭でも、持っている方も多いはず。

ぜひ、試してみてくださいね。

ただ、今回ご紹介したベタベタを取り除く方法ですが、これはグリップの劣化が少ない場合にのみ有効な対策法です。

すでに内部にまで劣化が及んでいる場合、こうした対策方法でも一時的に改善出来る場合もありますが、しばらくするとまた、ベタベタが発生してしまう可能性は高いです。

劣化してしまったベタベタのグリップは、交換が一番!

自転車のグリップのパーツは、自転車店でなくても、ホームセンターで購入することが出来ます。
価格も1,000~2,000円前後で購入することが出来、交換も簡単です。

アルコールや重曹などで、ベタベタを取り除く方法もありますが、購入しなければならない場合、交換してしまうほうが安く済むかもしれません。

ベタベタ感が気になるグリップは、いっそのこと交換してしまいましょう。

自転車用のグリップを購入する際は、自転車のハンドル側の外径とグリップの内径が一致するかを確認してください。

それから、長さも確認しましょう。

それぞれが適合している製品であれば、取り付けだいたいのものは出来るはずですが、ハンドルが特殊な場合は、取り付け出来ない可能性もありますので注意しましょう。

取り付け可能かどうか不安な方は、販売店などで取り付け出来るかどうか確認してみるのが確実でしょう。
交換作業はとても簡単です。

早速、交換方法について、ご紹介していきましょう。

自転車グリップの交換方法

まず、ベタベタになってしまった古い自転車のグリップを取り外していきましょう。
その際、カッターなどで、切り込みをいれ、取り除いていきます。

グリップを取ったら、ハンドル部分の汚れを綺麗に掃除します。

グリップを取り除いた後のハンドル表面には、グリップ固定用のボンドや汚れ、油分が付着しています。

こうした汚れをしっかり取り除かないと、新しいグリップをはめた後、抜けてしまったり、運転中に空回りしたりする可能性があります。

ここで使用する洗剤は、キッチン用などの中性洗剤がおすすめです。

ハンドルの掃除が完了したら、いよいよ新しいグリップを取り付けていきましょう。
といっても、作業はとても簡単です。

綺麗な状態のハンドルに、新品のグリップを押し込むだけです。
新品のグリップを装着する時、2つのポイントがあります。

一つは、ハンドル、グリップの内側を水でしっかりと濡らすことです。
そうすることで、水が潤滑剤の代わりになり、スムーズに装着できます。

もう一つは、奥まで一気に入れ込むことです。
グリップを一気に入れることは、潤滑剤代わりの水の水分を乾かないうちに入れるためです。

自転車グリップ交換時の注意点のまとめ

最後におさらいとして、グリップ交換時の注意点をまとめてみました。

○グリップ交換の注意点

装着前には必ず、ハンドルの外径とグリップの内径のサイズの確認をしましょう。
ハンドルの外径は種類によって、サイズが異なります。

グリップを取り外した後、ハンドルの汚れなどを綺麗にしておきましょう。
ハンドルにグリップを取り付ける時は、両方を水で十分濡らしておきましょう。

このとき、水のほかに、石鹸や油などを使用することは避けてください。
グリップの空回りや、抜けの原因になってしまいます。

○グリップ装着後は、グリップが固定されるまで動かさない

新品のグリップを取り付けた直後は、多少動くことがあります。
これは潤滑剤として使用した、水が内部に残っている状態で、まだ乾いていないことで起こります。

新しいグリップを取り付けた際、半日から1日ほど放置し、自然乾燥させます。
しっかり乾燥させることで、グリップが固定します。

交換作業後はグリップがしっかりと固定され、動かないことを確認してから、乗車しましょう。

自転車のグリップがベタベタしてしまったら、自然に直ることはありません。

グリップ交換は簡単な上、安いパーツですので、一度試してみてはいかがでしょうか。

自転車のグリップを交換しよう

自転車のグリップに多く使用されている素材の一つがゴムですね。

このゴム製のグリップはどうしても経年劣化をしてしまいます。

購入後数年で、グリップがベタベタしてしまうのは珍しいことではありません。

自転車のグリップ交換は簡単ですので、ぜひ挑戦してみてくださいね。