ロードバイク好きによる自転車知識の情報ガレージ

ロードバイク好きによる自転車知識の情報ガレージ│わくわく自転車情報館

アルテグラDi2!これぞ変速の進化!電動11速化の過去未来

2017.6.19

アルテグラDi2。電動で11速のギアが思うがままに変わってしまう夢のようなコンポーネント…

ロードバイクに乗っている方なら一度は使ってみたいと憧れている方も多いのではないでしょうか。

アルテグラを始め、コンポーネントにはどのような歴史があり、今後どう変わっていくのでしょうか?

今回はアルテグラにスポットを当てて見ていきましょう。

スポンサーリンク

こんな記事もよく読まれています

メリダ・スクルトゥーラ4000にバーレーン・メリダの勇姿あり

2018年のツール・ド・フランスにおいて、メリダがスポンサーを務めるワールドチーム「バーレーン・...

ロードレーサーのサドル調整方法解説!ポイントを押さえよう

ロードレーサーに乗っていると、避けて通れないのが「サドルの調整」です。 しかし、シティサイクル...

電動コンポで達成感もひとしお!アルテグラdi2の取り付け

アルテグラdi2は電動コンポになっています。 そのため、変速ワイヤーがありません。 ブレ...

アルミロードの概念を覆す!アンカー RL6 EQUIPEの面白さとは

アンカーのロードバイクはこだわりが強く、モデルごとに明確なコンセプトに基づいてもの作りが行われて...

メリダのアルミロード!リアクト400の価格では測れない実力

エアロロードは、今やロードレースには欠かせない存在であり、どのメーカーもこぞって空力性能を高める...

シマノコンポのアップグレードは何のために行うのか?

ロードバイクの完成車のグレードはピンきりであり、特に付属パーツのレベル差は車体よりも激しいと言え...

ビアンキのエンデュランスロードバイクインフィニートを探る

ロードバイクには時代によって流行がありますが、今の市場人気は長距離走行に向くとされる「エンデュランス...

トレックのロードバイクは定価販売!ではなぜセールがある?

トレックを始めとする大手スポーツバイクメーカーは、ロードバイクなどを通常では値引き販売しません。 ...

ロードバイクのホイール選びの参考に!おすすめメーカー一覧

ロードバイクのホイールは走りに直接影響を与える部分であり、カスタムでも最優先とされるパーツです。 ...

軽量フレーム!スカンジウムロードバイクの魅力を探ろう!

自転車のフレームに使われるのは、アルミ・カーボン・スチールの3種類ですが、それぞれに特徴を持ち、使わ...

ピナレロのイメージを一新?RAZHAをインプレ情報から探る

ピナレロは近年今までに無かった新しい形状のロードバイクを中心に据えているので、インプレ情報などで...

ロードバイクのシートポストをグリスアップ!固着を防ごう

ロードバイクのシートポストをメンテナンスした事はありますか? シートのポジションが決まってしま...

giantのロードバイクはなぜ激安?世界最大自転車会社を解説

giantは、1972年に創業された台湾の自転車メーカーです。 その規模は世界最大の自転車メー...

メリダの「ライド200」の紹介と中古品のチェックポイント

メリダの「ライド200」は、ロングライドなどのエンデュランス向けに設計された、エントリーグレード...

フレームとクランクを繋ぐ命綱!シマノのBBの種類を知ろう

ロードバイクのパーツには規格が多く、互換性の判断が難しい部分もあります。 特にBB(ボトムブラ...

スポンサーリンク

アルテグラのグレード位置付けと電動コンポーネントの種類

まず、アルテグラという物が何なのか簡単にご紹介したいと思います。

アルテグラとは、自転車部品で世界的なシェアを誇る、「シマノ」がロードバイク向けにリリースしているコンポーネントの中の1つです。

※コンポーネントとは…ブレーキ・クランク・ペダル・チェーン・ディレイラー・スプロケット等のフレームやホイール以外の部品を指します。

シマノがリリースしているコンポーネントは6種類あり、上から順に

・DURA-ACE(デュラエース)
・ULTEGURA(アルテグラ)
・105(イチマルゴ)
・Tiagra(ティアグラ)
・SORA(ソラ)
・Claris(クラリス)

といったラインナップとなっています。

アルテグラはその中で2番目に高価なグレードとなります。
上記のコンポーネントは全て機械式と呼ばれるワイヤーによる変速となっています。

その中で上位2機種のアルテグラとデュラエースにはDi2と呼ばれる電動変速システムを搭載したモデルがラインナップされているのです。

現在、ロードバイク向けにシマノから販売されている電動11速コンポーネントはこの2種類となります。

アルテグラやデュラエースはいつから電動になったのか?

アルテグラを始め、ロードバイクのコンポーネントには長い歴史が存在し、年月を重ね進化しています。
アルテグラも前身機種を含めると40年以上の歴史があるのです。

現在ではプロも使う事のあるアルテグラですが、1970年代から80年代まではツーリング向けや入門用として販売されてきました。

それが1990年代に入り、「STI」と呼ばれる、現在のブレーキレバーと一体の変速システムに変わっていき、105やSORAなどの登場により上位機種へと変わっていったのです。

変速システムは20数年で、フレームのダウンチューブについている、通称ダブルレバーで切り替える方法から、手元でワンクリックで切り替えられる方法へと変わって行きます。

そして、30年以上の時を経て、ついにワイヤー式から小型モーターと電気を使い、変速する電動式という近未来的な変速システムが誕生しました。

現在の11速の前身、10速の「アルテグラDi2 6770系」が2011年に誕生します。

いつかは電動になるだろうと予想していた人も多かったように思いますが、悪天候でもレースを行う自転車競技に耐えられる電気製品を作り上げたというのは自転車界において、ものすごい進歩と革新がもたらされたのは間違いないと思います。

電動化から6年。
その間にギアは11速化していき、電動コンポーネントは軽量化や電気系統のグレードアップがされていくのです。

アルテグラから紐解く11速化への歴史

現在、アルテグラやデュラエース、105と言ったミドル〜ハイグレードのコンポーネントはリアのギアが11速となっています。

ダブルレバー時代には6速や7速だったギアが、時を重ねて1段づつ進化してしていくのです。

ここでアルテグラの歴史を、8速化を果たした90年代から見てみましょう。

1992年 – シマノ600アルテグラ(STIの採用、リアの8速化)
1997年 – シマノアルテグラ6500系(リアの9速化)
2004年 – シマノアルテグラ6600系(リアの10速化)
2007年 – シマノアルテグラSL(6600系をベースに軽量化した上位版)
2009年 – シマノアルテグラ6700系(デュラエース7900系に準じたデザイン)
2011年 – シマノアルテグラ6770系(Di2システムの採用)
2013年 – シマノアルテグラ6800系及び、6870系Di2(リアの11速化及び電動11速)

と、このような歴史となっています。

では、コンポーネントが進化していく毎にギアの枚数が増えていますが、その分ホイールの横幅や重量は増えているのでしょうか。

答えはノーです。
昔の6速から現在の11速、5枚も増えていながらホイールの幅自体は大きく変わってはいないのです。

重量に関してはどんどん軽量化されています。

ギアの枚数が増えていく度に材質の見直しや、強度を保ちながら1枚を薄く、軽く作っていくという技術の進歩で現在のアルテグラ等のコンポーネントがあるのです。

もはや芸術作品の域だと言っても大げさではないでしょう。

アルテグラだけじゃない!他ブランドの電動11速コンポーネント

ここまではシマノの電動11速コンポーネントであるアルテグラについてお話ししてきましたが、電動11速はシマノだけが販売している訳ではありません。

シマノの他に…

○カンパニョーロ
○SRAM

の2社からも電動11速コンポーネントが販売されています。

まず、カンパニョーロはイタリアの老舗メーカーで、SRAMの参入以前はシマノとカンパニョーロの2社でコンポーネント界を牽引してきました。

ホイールの着脱を容易にする事に成功した「クイックリリース」を発明したのはこのカンパニョーロです。

日本国内シェアはやはりシマノに軍配は上がりますが、さすがイタリア!といった製品の美しさ、カーボンやチタンをふんだんに使用した高級感あふれるパーツは日本国内にもヘビーユーザーが少なくはありません。

現在カンパニョーロから販売されている電動11速は

・SuperRecord EPS
・Record EPS
・Chorus EPS

の3種類となっています。

そして、2005年から新たにSRAM社がロードバイクコンポーネント界に参入します。

まだまだシマノとカンパニョーロに対しての普及率には及んでいませんが、ツールドフランスでも使用しているチームもあり、今後も目が離せません。

まず、大きな特徴として、レバー1本で変速する「ダブルタップ」方式の採用。
これにハマってしまいSRAM以外使わない、なんて人もいるほどです。

SRAMのコンポーネントの最上級グレード「Red」こちらのラインナップに電動11速の「Red etap」があります。

シマノ、カンパニョーロとの大きな違いは、2社は有線式なのに対し、SRAMは無線式を採用しました。
ハンドル周りをスッキリでき、パーツ数も少ないため軽量化にもなっています。

最近では完成車に採用しているメーカーも増えて来ています。
もう電動はおろか、無線で変速する時代がやってきたのです。

電動式11速と機械式11速。それぞれのメリット、デメリット

これまで、アルテグラを始めとした電動11速コンポーネントの歴史と素晴らしさをご紹介してきました。

アルテグラやデュラエースの電動化により、自転車界に新しいトレンドが生まれましたが電動式のコンポーネントは、機械式よりもすべてにおいて優れているのでしょうか。

世界的に活躍しているプロも現在は電動11速が主流となっていますが、中には電動ではなく機械式を使い続けている選手もいます。

では、電動式11速と機械式11速のメリットとデメリットについて、大まかですがお話ししていきます。

[電動のメリット]

・ワンタッチで変速ができるため、変速する際の動作が最小限で済む。そもそもの「引く」作業が無い。
・変速の際にトリミング機能が作動し、チェーンとFディレイラーの干渉が少なくなる。
・変速ワイヤー類が無いため、非常にスッキリとし、ワイヤーに比べ取り回しが楽で自由度が高い。
・初期の調整を行えば、基本的にディレイラーの調整はいらない。

[電動のデメリット]

・バッテリー式のため、充電が切れると変速ができなくなる(最終的にインナートップのまま)。
・価格が機械式に比べ高価。
・連続してギアチェンジする際、機械式よりワンテンポ変速が遅い。

[機械式のメリット]

・長年、変速システム自体のベースは変わってないため、とっさのチェーン落ち等に対応しやすい。
・ワイヤーの引きで動いているため、充電切れの心配が無い。
・電動式に比べ、多段変速がしやすく反応が早い。
・パーツが電動より安価である。

[機械式のデメリット]

・ワイヤーは金属で使用していると伸びるため、その都度ディレイラーの調整が必要。
・電動に比べてチェーンのFディレイラーとの干渉が多い。
・流行のエアロロードなどワイヤーの取り回しが複雑なフレームに対し引きが若干が重くなる。

大まかに挙げましたが、実際どちらも捨てがたいですね。
皆さんはどちらがお好みでしょうか。

アルテグラを筆頭にその他電動11速コンポーネントの今後はいかに

さて、昨今の自転車コンポーネントに関して、「もはやこれが完成系なのではないか?」と思わせるような進化を遂げていますが、実際今後はどのように変わっていくのでしょうか。

現在のロードバイクコンポーネント市場は大手3社による、技術合戦と言っても過言ではありません。

実際マウンテンバイク界ではついにSRAMから12速が発表されました。

ロードバイクに関しては、昨年新型デュラエース(9100系)が販売され、今後は「新型アルテグラが販売目前か?」という噂も流れ始めています。

さらには、シマノDi2シリーズも無線化になるといった事も現実的にありそうだと思います。

機械式だけでも、数十年かけてこれほどまでに進化してきたのですから、今後電動式もさらに進化していくのは間違いないと思います。

こういった目線で自転車を見るのも楽しみ方の一つではないでしょうか。

アルテグラで電動11速の扉を開いてみよう

ここまでアルテグラを始めとした、電動11速コンポーネントのお話をさせて頂きました。

価格、性能を見てもアルテグラDi2は初めて電動化をしたい方にはおすすめしたいコンポーネントだと思います。

今までのロードバイクとまた違った面白さがきっと見つかるはずです。

自転車は人間がエンジンとなり進むものです。

それを如何にして楽に、さらに快適にしていくか。メーカーの企業努力が今後も自転車業界を面白く進化させてくれる事でしょう。

今後の更なる進化が楽しみですね。

 - ロードバイク