自転車が盗難された!犯人を見つけるために出来ることは!?

最近では、自転車といってもスポーツバイクに乗る人も増えましたね。

そこで気になるのが盗難被害です。

実は、自転車の盗難被害は全国でも多く、特にスポーツタイプの自転車は高値で売れるため、盗まれてしまう可能性が大きいのです。

もし盗難にあってしまったら、犯人を見つけるために出来ることと、また盗まれないようにする対処法も一緒にご紹介していきます。

自転車の盗難被害はこんなにも多い!

安全な国と言われる日本でも自転車の盗難は後をたちません。

全国で一年間に盗まれた自転車の数は30万件を超えており、その内の検挙率は約5.5%ととても低い結果が出てます。

普通一般的な犯罪に比べて、自転車を盗まれると、犯人検挙にまでは中々至っていないということになります。

皆さんも、実は自転車を盗まれたという経験をお持ちなのではないでしょうか。

実際に統計では、大体23%の人が自転車を盗まれたという経験があります。
これは5人に1人の割合ということになります。

自転車が実際に盗難にあったとしても、約4割ほどしか、自転車は戻ってきません。
一昔前は自転車泥棒といえば、鍵のかかっていない自転車を盗み、移動先で置いていくという犯罪が主でした。

しかし、現在では、転売目的で高級な自転車ばかりを狙う「窃盗犯」が多いのです。
ですから、高級志向のロードバイクに乗っている人などは、繰り返し被害に遭いやすいと言えます。

スポーツタイプの自転車は盗難に要注意!

自転車は、盗難に遭いやすいと言いましたが、スポーツタイプの自転車は特に盗難に遭いやすいです。
というのも、鍵をかけていたとしても、プロの窃盗犯にかかれば、トラックの荷台などに、鍵がついたまま、持って行ってしまうことだってあるのです。

そのため、高級な何十万もするような自転車を乗っている場合は、U字ロック式のカギやチェーンロック式の鍵をかけるだけでなく、防犯ブザーなども自転車に搭載した方が良いでしょう。

一旦このようなプロの窃盗犯に盗まれた自転車は、転売されてしまうので、なかなかその後自転車を見つけることは難しくなってきます。

しかし、窃盗したことがばれると犯人も捕まってしまうので、防犯ブザーや防犯ステッカーを貼っているような自転車は彼らも盗みにくいです。

仮に実際に自転車が盗難に遭ってしまったらとしたら、すぐに警察に被害届を出すようにしてください。
その際には、防犯登録番号や自転車の車体番号が必要になりますので、自転車を購入した時の控えなどを忘れずに持っていくようにしましょう。

また、盗まれた場所、時間などもしっかりと覚えておくとより細かな情報で自転車を探しやすくなります。

自転車の盗難!犯人が狙う鍵とは!?

自転車の鍵として一般的に使われている鍵は、ワイヤーロックと呼ばれているものが多いです。
これは、くるくると丸めて小さくできますし、携帯するのにも便利です。

しかしながら、このワイヤーロックをしていたとしても盗難に遭う人が後を絶たないのです。
窃盗の犯人から見て、ワイヤーロックをかけられた自転車は比較的盗みやすいと言えるのかもしれません。

極太ワイヤーロックでロックすればと考えるかもしれませんが、切断しにくいですが、じわじわ時間をかければ、そのような極太でも切断することができます。
ですから、コンビニなど、短時間に駐輪する場合などには、ワイヤーロックは適しているかもしれません。
しかし、駐輪場など上時間駐輪する場合には、ワイヤーロックにプラス、別の施錠方法も考えなければなりません。

フレームと柱などを結び付けて自転車を動かせないようにしてしまいましょう。
これを、俗に地球ロックと呼ばれる鍵のかけ方です。
この方法ですと、盗まれる確率はぐっと減ります。

自転車盗難の犯人が見つかったらどんな罪が課せられる?①

自転車は頻繁に盗まれてしまいがちなものですが、盗んだ人は当然法律に則り罰せられることになります。
実際に自転車盗難の犯人が捕まった場合、どのような罪が課せられるのでしょうか?

考えられる罪は、 窃盗、 占有離脱物横領、 使用窃盗 です。

窃盗というのは、自転車が自分の所有物ではないものなのに、自分のものであるかのように、その場から移動したり乗り回したりする為に、盗んでしまった場合の罪です。

これを、専門用語では、「不法領得(ふほうりょうとく)の意思」 と言います。

自分のものではないのに、勝手にその場から移動したり、乗り回したりしてしまったりしたのですから、窃盗罪で罰せられます。

使った場合の罰として、10年以下の懲役、または 50万円以下の罰金が、犯人に待ち受けています。

別の罪として、占有離脱物横領があります。
これは、自転車の持ち主が誰だか不明ではあり、そのような自転車を持ち出してしまった場合です。
公園やごみ置き場などに長いこと放置されていたような持ち主不明な自転車などがこれにあたります。

この場合の罰として、、1年以下の懲役、 または10万円以下の罰金、または 犯人の財産を、強制的に徴収するなどになります。

自転車盗難の犯人が見つかったらどんな罪が課せられる?②

まだ説明していない自転車盗難の犯人の罪をご説明します。

使用窃盗というものがあり、これは窃盗と同じく勝手に相手の物を持っていくという罪です。
しかし、犯人の考え方が異なります。
正確には、盗もうと思っている訳ではなく、少しの間だけ自転車を拝借したという考えなのです。

この場合は、後で持ち主に返すつもりで少しの間、乗り回すという目的で窃盗を行っていることになります。

しかしながら、持ち主の許可を取って、自転車を借り、乗りまわしてるわけではないので、犯人には盗んだという意識はないのかもしれません。
しかし、持ち主からすると、一時的ではあっても、勝手に自転車を持って行かれてしまったことになりますから、犯罪だという意識が当然あります。

このような場合には、窃盗罪にはならず、「使用窃盗」となり、罰することが、できません。
これは、犯人の「返すつもりだった」という意思が考慮されるわけです。

全ての場合はこの「使用窃盗」に該当する訳ではありません。
これが全てに適応するのであれば、犯人は借りただけと言い張れば良いことになります。
しかし、この使用窃盗は、必ずしも該当するわけではありません。
何日も乗り回した後で、持ち主に返した場合などに関しては、自分のものにしようとしたと判断されやすくなります。

そのため、使用窃盗ではなく、「窃盗」として罪に問われることになります。
友人のだからと言って、物を勝手に借りる場合も状況によっては、窃盗になる可能性があります。
勝手に借りることはしないようにしましょう。

自転車の盗難を防ぐ!事前にしておく対策は?

盗難被害が多いこの世の中で、自転車の盗難に遭わないために、事前にしておく対策などに悩む方もいるのではないでしょうか。

ここでは、事前出来る盗難対策をご紹介します。

まずは、自転車を防犯登録しておくことです。
基本中の基本ですね。
これは、自転車を購入した販売店で登録してもらうのが、一番手っ取り早いです。

通販などで自転車を買った場合でも、購入の証明になるようなものを持って、近くの自転車屋さんに行くと登録することが出来ます。
しかし、場所によっては断られるので、警察署で登録するのが確実です。

引っ越しなどをした場合には、登録した住所などが異なってしまいますので、以前した登録はキャンセルして、新たに登録し直す必要があります。

キャンセルや再登録は、ちょっとやっかいで、防犯登録カードや身分証明書以外にも、自転車自体を見せなければならないような場合もあります。

他に事前に出来ることは、自転車に保険をかけることです。

注意点があり、購入から1か月以内に加入しておかなければならなかったり、いろいろと加入に制限がありますので、入りたいと思っている人は、「自転車盗難保険 普通保険約款」をよく確認しておく必要があります。

他に盗難に遭わないようにするためには、鍵を2個以上持ち歩くことも大切です。
さらに簡単な鍵ではなく、出来るだけ頑丈な物を選びましょう。

その他には、自転車にシールを貼るなどしてオリジナル感を出しておくことです。
明らかに初期の状態でないことが分かる自転車は、犯人が狙いづらいですからね。

これ以上自転車を盗む犯人を増やさない為にも、防犯対策はしっかりと行いたいものですね。

自転車を盗難される前に対策を考えておこう

自転車の盗難被害は、年々増えています。

最近の自転車盗難は、転売目的が考えられます。

スポーツバイクは高値で売れるため、特に施錠には注意を払いましょう。

盗難されてからでは遅いのです。