自転車には、一般車とされるママチャリとロードバイクやMTBなどのスポーツ車に区分されます。
それぞれの自転車によって車体性能は異なり、走行性能や安定性もさまざまです。
自転車を乗るうえで気になることといえば、平均時速についてです。
自転車は目的地へ訪れるための移動手段なので平均時速は欠かせないものとなります。
今回は、自転車の車体性能と平均時速について紹介します。
自転車の中で最も平均時速が遅いとされるママチャリ
通学や通勤に使用されてることが多く、自転車の価格で最も安いとされるのがママチャリです。
ママチャリの多くは、変速機が搭載されておらずシングルギアが基本となっています。
そのため、ママチャリで速度の緩急については単純ににペダルを漕ぐ回転数に比例します。
なので、自転車にあまり乗らない人でも漕げばよいだけなので自転車の中では乗りやすいとされています。
ママチャリにおいて気になることは、走行時における平均時速についてです。
多くの人が一度はママチャリに乗った経験はあるでしょうがその経験通りの平均時速になります。
つまり、ママチャリの走行時において出すことができる平均時速は10km/hから15km/hとされています。
ロードバイクなどの競技経験者が乗れば、平均時速は20km/h前後となります。
何れにしても、自転車の中では平均時速が最も遅く長距離を走ることには不向きとされている車体です。
一般的に、ママチャリは通学や通勤など短距離の移動に用いられることが多いため用途に見合っています。
ママチャリの平均時速を向上させるためには、ペダルの回転数を増やすかギア比を見直す必要があります。
クロスバイクは平均時速が安定しているとされる自転車
ママチャリから乗り換える時に一番多く選ばれるとされる自転車がクロスバイクです。
クロスバイクは、ママチャリに比べると多段変速により速度域が全く異なります。
そのため、ママチャリからクロスバイクへ乗り換えた際には速度を出すことに躊躇することもあります。
実際にクロスバイクに乗ってみると、変速の組み合わせ次第で一気に加速することができます。
なので、速い速度域に慣れていない場合は徐々に慣らしていく必要があります。
クロスバイクの平均時速は、15km/hから20km/hぐらいとされています。
ママチャリに比べると平均時速は5km/hほどしか変わりません。
しかし、平均時速において5km/hの違いはとても大きくまた走行速度も体感できるほどの違いがあります。
一般的に、クロスバイクは平均速度が安定していることから通勤や通学のに適しているとされています。
また、ライダーに合わせた速度の緩急を容易に行えるためサイクリングやポタリングにも最適な車体です。
自転車の中では、クロスバイクが平均時速としての基準となるほど偏りなくバランスがとれています。
自転車の中で最も平均時速が速いとされるロードバイク
自転車の中で最も速い速度で走行できるとされるのがロードバイクです。
ロードバイクは、オンロードに特化した車体性能から舗装された路面上を走行することに適した車体です。
多段変速という面においては、クロスバイクと似ていますがギア比の幅が圧倒的に異なります。
また、ロードバイクは速度の緩急をつけるのが難しく万人受けされる車体ではありません。
ロードバイクの平均時速については、購入当初の車体スペックであれば20km/hから25km/hほどとなります。
ただし、ロードバイクでこの平均時速を維持し続けるためには日々自転車に乗ってトレーニングを行う必要があります。
そのため、トレーニングを行っていないライダーであれば平均時速は15km/hから20km/hほどとされています。
つまり、ロードバイクでトレーニングを行っていなければクロスバイクと同様の平均時速となります。
競技経験者であれば、ロードバイクの平均時速は30km/h以上となり他を寄せ付けない速さとなります。
このように、ロードバイクについてはライダーの経験によって平均時速が異なるため扱いは難しい車体です。
クロスバイクと似た平均時速で走行できるMTB
自転車の中で車体性能のバランスがとれているとされるクロスバイクと似ているのがMTBです。
一般的には、MTBはオフロードに特化した車体であるため高速域は出せないとイメージされています。
MTBに乗ってみるとわかりますが、車体性能からして決して高速域を出せないわけではありません。
正確にいうのであれば、MTBの車体において高速域は出しづらいという表現が一番現実的です。
MTBは、ロードバイクやクロスバイクに比べると車体重量が重いです。
その車体重量については、MTBでも車体の種類によりますがママチャリの車体重量と差がないものもあります。
いくらMTBにも多段変速が搭載されているからといっても車体重量が重ければ速度を出すことは難しいです。
MTBの平均速度は、15km/hから18km/hぐらいとされており高速域は苦手としています。
ただし、MTBの車体仕様について速さを追求したものに交換していくことで平均時速は速くなります。
また、競技経験者がMTBに乗った際の平均時速は20km/hから25km/hとなります。
MTBの平均時速はクロスバイクの平均時速に限りなく近いとされています。
自転車の平均時速を向上させるために必要な事とは
自転車は人力の中で最も速いとされる移動手段であるため誰しもが速さを追求します。
しかし、多くの人が平均時速において越えられない壁が存在しいつしかその壁に挑戦することを断念します。
それは、非常にもったいないことであり自転車本来の性能を活かしきれていない可能性もあります。
では、平均時速を速くするためにはどうすればよいのかというとまずは車体スペックの見直しです。
車体のスペックが購入当初のままである場合、平均時速を上げることは比較的容易とされています。
数あるパーツの中でもタイヤとドライブトレインそしてクランクを最適なものに交換します。
そうすることにより、よりリダーにフィットした車体となるため速度が出しやすく必然的に平均時速も向上します。
平均時速を向上したいが、車体スペックに投資をしたくない場合はひたすらペダルを漕ぐことが求められます。
いわゆる、自転車に多く乗りペダルをより多く回転させられるように体の必要な部位を鍛えていきます。
自転車で高速走行や平均時速の向上を狙う場合、トレーニングは自転車で行う方がよいとされています。
走行には関係ない部位を鍛えてしまうと重量が増えるため、速度は遅くなってしまう可能性があるからです。
平均時速の認識を間違っているライダーは意外と多い!?
まず抑えておきたいこととして、平均時速とは走行距離に対する速度の平均ということです。
初心者ライダーで多く見聞きすることが、平均時速35km/hや40km/hで走りましたという走行記録です。
まず補足するとすれば、ロードバイクであっても平均時速35km/hや40km/hで走ることは限りなく難しいです。
競技経験者ではなく間違いなくプロ選手の領域の平均速度となります。
初心者ライダーに多いのは、長距離を走行している中で平坦の速度が出しやすい路面で行うスプリントです。
決してトレーニングメニューとして間違いではなくむしろ目的があれば正しいトレーニングです。
ただし、このスプリントで出した速度が瞬間最高速度であると認識できていないライダーが多くいます。
平均速度は、あくまでも距離を走行した際に走行速度が速ければ比例して速くなるというものです。
なので、瞬間最高速度の数値は平均速度でもなければ別ジャンルの計測を混合していることになります。
自転車における平均時速は、長距離走とされておりスプリントのような瞬間最高速度は短距離走とされています。
そのため、初心者ライダーは自転車における数値がどういうものなのかをしっかり把握することが求められます。
自転車で平均速度を向上していきたければロードバイクの一択
自転車の車体性能と平均時速について紹介しました。
自転車の車体性能については、さまざまですが最終的にはライダーの好みによって選ばれます。
ただし、その際に平均時速を考慮するのであれば選択肢はロードバイクの一択となります。
ロードバイクは、平均時速を向上していける可能性があり他の自転車では難しいとされるからです。
追求する項目に速さがある場合は、ロードバイクを選べば間違いないでしょう。