「激安」という言葉を目にしますと、どんな商品でも注目し、それが自分に興味があるものであれば、心躍らされるのが人情ではないでしょうか。
特にピナレロのロードバイクなどは高額な機種が多いですから、激安価格は大いに気になります。
また、激安と聞くと中古品のイメージがありますが、果たしてそれだけなのでしょうか?
気になる所ですので、併せて確認していきます。
中古ロードバイクを激安と判断する基準
「激安」という言葉の意味を調べてみますと、「一般的な相場より著しく価格の低いこと」とあります。
ロードバイクは定価販売が基本ですので、激安は定価よりも著しく価格が低いことを表すと考えましょう。
定価販売が基本のロードバイクが激安価格になるには、条件があります。
まずは中古品で、これは他人が過去に使った物ですから、定価で販売されることは基本的にありません。
しかし、例えば定価100万円の物が10万円で販売されていたとしても、10年間使用した中古品なら激安と呼べるかは微妙です。
ピナレロは定価が100万円に迫ろうかというモデルも多いので、10年は少々大げさでも、使用状況によっては激安と判断できないものもあるでしょう。
また、ピナレロは新陳代謝が激しく、モデルチェンジが繰り返し行われるので、物によっては年代落ち感を強く感じることもあるでしょう。
仮に、定価の半額だったとしても、3世代、4世代前のモデルだとしたら、それも激安と言えるかどうか難しいところです。
中古品はそういったことも考慮して、激安と判断する必要があります。
ピナレロの中古品には未使用品もある
前項では、中古品を激安かどうか判断するのは、使用状況や、今とどれくらい年代が離れているモデルなのかということを考慮したいとお話ししました。
ただ、中古品の中には、「新古車」と呼ばれる未使用品が含まれていることがあります。
これは後ほど詳しくお話ししますが、正規販売店には在庫を持っておけない事情があります。
また、展示品や試乗車も元はと言えば商品ですので、これも売る必要があります。
そういった際はセール品になることがあるのですが、これを中古販売店が買い取って販売するというのが新古車のからくりと言われています。
逆に正規販売店から、中古販売店に買い取りを依頼したというエピソードも、耳にしたことはあります。
いずれにせよ、未使用品であれば、定価の何割引きであろうと激安と判断できるものもあるはずでし、ピナレロでも何点かの未使用品を見付けることができましたので、のちほどご紹介します。
ピナレロのロードバイクは新品も激安価格になる可能性あり
ここまでピナレロのロードバイクが激安になる可能性として、中古品のお話をしました。
そして、ここからは新品も激安価格で購入できる可能性についてお話しします。
ピナレロもそうですが、ロードバイクは毎年モデルチェンジを行います。
フレームの素材や形状まで見直すフルモデルチェンジもありますが、大方の場合はボディーカラーであったり、付属パーツの一部変更程度です。
モデルイヤーを○○年モデルと区切って、毎年ニューモデルをアピールします。
そうなると大変なのは販売店で、ニューモデルを入荷させるには、現行モデルを売りつくす必要がありますので、在庫処分に掛かることになります。
既にニューモデルが発表された段階で、現行モデルを定価で購入してくれる可能性はゼロに等しいので、値引き販売が行われることになります。
この時に販売される現行モデルを「型落ち」と呼び、店舗によって値引き率は違いますが、激安価格で販売される可能性が高くなります。
また、前項でも触れましたが、型落ちの中には店頭での展示や、試乗によって傷や落ちない汚れが付着してしまっている、いわゆる「ワケあり品」も含まれています。
通常の型落ちに比べ、さらに値引き率が大きく激安になる可能性が高いので、あえて狙ってみる手もあります。
ピナレロの中古ロードバイクはネット通販で購入するのが現実的
そもそも、中古のロードバイクはどこで購入すればよいのかということですが、これは中古自転車の販売店になります。
全国展開をしているチェーンもあれば、大きな展示場を構えてかなりの量の中古ロードバイクを扱っている店舗もあります。
しかし、ロードバイクは正規販売店すら少ないので、中古の実売店舗はそれに輪を掛けて少ないのが現状であり、ネット通販になるのが現実的です。
賛否両論ありますが、ごく一部のメーカーを除いてロードバイクの新車は、通販されないことで有名になっています。
それを考えると、中古品とはいえ通販で購入できるというのは一つのメリットと考えてよいでしょう。
そこで今回は、2018年10月時点でネット通販に上がっていたピナレロの中古品、新古車をご紹介します。
なお、激安かどうかの判断は、筆者独自の物差しであることをご了承いただき、参考と考えて頂ければ幸いです。
それでは、次項からご紹介させて頂きます。
ピナレロの激安中古ロードバイク
それでは、中古自転車のネット販売店で見かけた、ピナレロのロードバイクの中古品と新古車の情報をお伝えします。
まずは中古品からです。(価格は税込)
【DOGMA(ドグマ)F10 2018モデル フレームセット(カラーオーダー「MY WAY」仕様) 53サイズ】
定価:¥820,800→¥559,440
●状態
数か所に傷の修復痕が見られ、チェーンステイに写真でも分かる程度にタイヤの擦れ跡が付着していました。
それでも致命的なものは一切見られず、しかも2018のフラッグシップモデルですから、激安と判断してよいレベルでした。
【GAN(ガン)S 2018モデル シマノ・105完成車 500サイズ】
定価:¥405,000→300,240
●状態
チェーンステイ、ステム、シートポストなどに小さな傷が見られましたが、使用感は少なめで、あくまでも写真だけの確認ですが、良好な状態に見える物でした。
GAN Sは2018年限りで廃盤になるモデルのため、今後新品で手に入らないことを考えると、20%以上の値引き率はお得な方かと思います。
【PRINCE(プリンス)2016モデル シマノ・アルテグラ完成車 500サイズ】
定価:¥650,000→349,274
●状態
前オーナーがいくつかパーツをカスタムしており、そのパーツの価格を加算した定価を比較対象としています。
傷が多めで、BB(ボトムブラケット)周辺にはチェーンが落ちて擦れた跡も残っており、上記の他の物に比べると使用感がある状態です。
プリンスは2019モデルでフルモデルチェンジとなり、これまでの面影は一切なくなりました。
そのため、ピナレロの伝統を残すこのモデルはいまだに人気が高く、中古市場でもすぐに買い手が付くと聞いたことがあります。
ピナレロの激安「新古車」
続いては中古販売店が販売しているものの、未使用であるピナレロの「新古車」をご紹介します。
【DOGUMA(ドグマ) F10 2018モデル フレームセット 500サイズ】
定価:¥744,000→¥561,600
●状態
入手経緯は不明ですが、全くの未使用品です。
サイズはミドルレンジの500、カラーもホームページでは先頭に紹介されている、「AMETISTA(アメシスト)」になります。
なぜ新古車になるのか不思議なほどのモデルで、文句なく激安と判断したいですね。
【GAN(ガン)DISK 2018モデル シマノ・105完成車 500サイズ】
定価:¥429,840→¥286,915
●状態
GANのディスクブレーキ搭載モデルで、こちらも2018年をもって廃盤となります。
こちらはヘッドチューブにわずかなすれ傷が確認されていますが、未使用品となっていました。
エアロロードにディスクブレーキの組み合わせは今の一つのトレンドであり、この価格であれば激安と判断したいです。
探せば堀だしものはある!
今回はピナレロの中古品、新古車、型落ちなど、激安な販売価格と判断できる物をご紹介しました。
メーカ―や正規販売店には申し訳ない気もしますが、探せばあるもので、新古車などは激安と呼びたくなるものばかりです。
中古品は状態の見極めが難しいですが、全てを飲み込む覚悟なら価格的には悪くない選択かと思います。