ロードバイクは自転車の中でも高額ですし、扱い店が限られているので、通販サイトで安く販売されている中古品も購入する方が増えているようです。
アンカーのロードバイクなども、通販サイトや中古の実売店で見ることが少なくありません。
そこで今回は中古品について、メリット、デメリットなどを考えていきます。
アンカーの中古ロードバイクの実情
まず、ロードバイクの中古品に目が向く理由ですが、ほとんどの場合は価格かと思います。
既に廃盤になり新品では手に入らなくなったモデルを追うなどの事例もありますが、特にお目当ての機種が無ければ魅力は価格ということになります。
例えば、アンカーのロードバイクに「RS8」という機種がありますが、2019年モデルで、フレームセットのみの価格が約19.4万円です。
これが通販サイトで2016年モデルにはなりますが、2018年9月時点での情報で、完成車が送料込みで約20万円で販売されています。
しかも、名の通った大手の自転車専門の買取店が出品しているもので、割と長いことこのサイトで商売を継続している点から考えると、信頼してよい販売元ではあります。
RS8は2018年にフルモデルチェンジをしているので、中古市場に出やすい状況ではあります。
それでも、汚れや多少の傷も確認されている状態とはいえ、完成車で20万円なら考える価値はありそうです。
ロードバイクは中古品から始めてみるという手もある!
前項でお伝えしたのは、アンカーの近年のモデルですからまだ価格が高い方ですが、もう少し前の年代のものであれば、同じグレードで10万円を切るようなものもあります。
そもそもロードバイクはしかるべきメンテナンスをしていれば10年、15年と乗れておかしくありませんから、ある程度年数が経っているモデルも状態が良好であれば出品されているということになります。
また、これも価格に関係してきますが、ロードバイクはママチャリなどと比較すると、決して乗り易いというわけではありません。
前傾姿勢になりますし、地面からの衝撃は伝わって来ますし、タイヤが細いために慣れるまではフラフラして安定しません。
そのため、筆者の知人にもいましたが、どうしても慣れることができずに手放す方も少なくありません。
通販サイトにほとんど使用していない、いわゆる「新古車」も出品されていますが、これなどはそういった理由も少なからずあるかと思われます。
皆さんが必ずそうなるとは限りませんが可能性はあるので、最初は中古で安く購入しておいて様子を見るという方法もあると言えるでしょう。
アンカーはフィッテイングが売り!しかし中古品はできない
中古ロードバイクのメリットは安い価格ということに尽きるかと思いますが、当然ながらデメリットもお伝えしておかなくてはなりません。
ロードバイクは自分の体に合ったサイズで乗ることが大事であり、フィッティングをして購入するのが基本です。
サイズはアンカーのように、事前に適応身長や股下サイズなどが説明されているメーカーもありますが、同じ身長でも手や脚の長さ、身体の柔軟性などが違いますので、それだけを頼りにするのは危険です。
そのため、購入店でハンドルやサドルの位置も見てもらいながら、自分に最適なサイズを見付けてもらうのがベターです。
その点、中古品は現品限りですからサイズは選べませんし、フィッティングも自分で行う必要があります。
まして、アンカーはバイクを乗り手の体に合わせるというのが昔からの開発コンセプトであり、正にフィッティングを一つの売りにしているわけです。
そのアンカーのバイクをフィッティングされない中古で購入するというのは、大きなデメリットと言わざるを得ません。
アンカーの中古ロードバイクは自分で調整してから乗り始めるものと心得る
前項ではアンカーの中古ロードバイクが、サイズを選べない点と、フィッティングができないということをデメリットとお伝えしました。
それに繋がることですが、中古のロードバイクは調整や整備が完全ではないものも多いです。
「変速機がずれていてギアチェンジが上手くできない」、「ブレーキが片効き状態になっている」、「ホイールに振れが出ている」などは、決して少ないことではありません。
しっかり整備をして販売してくれる中古販売店もありますが、こういったことを全て自分で改善してから乗るのが中古品だと思っておく必要はあります。
また、タイヤやチェーン、シフトやブレーキのワイヤーケーブルなどの消耗品も、新しいものにしてから販売される中古品は稀なので、早い時期に交換が必要になる可能性が高いです。
様々なものを交換していった結果、新品で購入するのと同じ程度の価格になってしまえば本末転倒もいいところです。
信頼のおける中古自転車販売店であれば、「タイヤは要交換」「チェーンは新品同様」など、ある程度消耗品の状況を記載してくれていますので、通販で購入するにしてもそういったお店が出品しているものがおすすめです。
ロードバイクは購入後もお店との付き合いが大事
ロードバイクは購入したらそれっきりというわけではなく、メンテナンスをしながら性能を維持していかなくてはなりません。
そのため、購入店と上手く付き合い、最初は各所の調整や清掃などをしてもらいながら、知識や経験を積み重ねていくものです。
中古品の販売店は、購入後の整備や修理を基本行いませんので、購入店とのお付き合いはありません。
しかし、今はだいぶオープンになり、自分のお店で購入したもの以外のメンテナンスや修理を請け負ってくれる店舗も増えましたので、中古品であってもお店に任せることも可能です。
とは言え、今もなお断る店舗もあると言いますし、その他の店舗についてもそれなりの費用は掛かりますので、やはり自分が信頼できるお店があった方が何かと安心ですね。
まして、アンカーなどは自社ブランドのパーツも多いので、飛び込みでの修理やメンテは難しいこともあります。
ロードバイクに慣れてくれば中古品を選ぶ価値もある
ここまで中古のロードバイクについて、メリット、デメリットをお話ししてきました。
筆者の結論ですが、ロードバイクは購入後にもお店との付き合いを大事にしたいと考えていますので、少なくとも初心者の方は、中古で様子を見る手もあるのですが、新品を正規販売店で購入することがよりおすすめです。
先ほども触れましたが、アンカーはフィッティングシステムがしっかりしていますし、その結果から完成車の付属パーツを最初から交換できる「セレクトパーツ」というサービスもあります。
このことを考えますと、最初は新車の方が有利かと思います。
なお、中古品は知識や経験が身に付き、ある程度自転車いじりに慣れてくれば、決して否定するものではありません。
価格が安いのは事実ですし、状態のよいものであれば長く乗ることも可能でしょう。
サイズ合わせや、消耗品の交換などクリアしなければいけない案件は多いですが、慣れてくればそれもひとつの楽しみになってくることもあります。
購入はできれば実店舗で自分の目で確かめるのがベストですが、中古自転車の実売店は正直少ないので、通販に頼らざる得なくなるかと思います。
その際は、先述した通りなるべく細かく注意書きがされている出品者を選んでください。
中古品はロードバイクに慣れてから!
今回はアンカーのロードバイクを中古で購入する、メリット、デメリットを考えてみました。
アンカーはフィッティングシステムが確立されており、最初は新品を購入する方が将来にも繋がりが持てるので有利です。
ただし、慣れてきて2台目、3台目ということになれば、中古品を否定する理由も減りますから、その時になって考えてみるのが良いかと思います。