メリダは販売台数で世界第2位のマンモスメーカーであり、長らくその中心的な存在だったのがマウンテンバイクです。
世界的なプロチームのスポンサーも務め、オリンピックの金メダルや世界選手権の勝利に貢献してきました。
もちろん一般市場も多くのラインナップを揃えていますので、今回は2018年モデルをご紹介します。
プロレースにおけるメリダのマウンテンバイク
冒頭でもお話ししましたが、メリダのマウンテンバイクは、プロがビッグレースで結果を出しているということが性能の高さを物語っています。
「MULTIVAN MERIDA BIKING TEAM」は、アテネオリンピックの女子XC(クロスカントリー)金メダリストであり、世界選手権を10度制した「ガン・リタ・ダール」を筆頭に数多くの一流選手が在籍したチームでした。
現在はガン・リタ・ダール自らが運営する「Team MERIDA Gunn-Rita」をサポートしており、ガンリタは40歳を超えてもいまだ衰えることなく、2018年にワールドカップ30勝目を挙げています。
また、日本でも販売代理店であるミヤタサイクルと共同で、「MIYATA-MERIDA BIKING TEAM」を立ち上げています。
2012年の創設初年度から3期連続でポジションランキング1位を獲得した実績もある、国内最強チームの呼び声高いチームです。
国内外でこれだけの実績を残しているマウンテンバイクに、実際に乗れるという付加価値は、中々あるものではありません。
メリダのマウンテンバイク2018年のラインナップ~チーム採用モデル
それではメリダのマウンテンバイク、2018年のラインナップについてお話しします。
主力は前側のみにサスペンションの付いたハードテイルの、「ビッグセブン」「ビッグナイン」シリーズになります。
チームモデルでもありますので、クロスバイクカントリ―やマラソンなど、チームが得意とする競技に適しており、スピード寄りのジオメトリを持ちます。
基本的な部分は同じですが、ホイールサイズがセブンは27.5インチ、ナインは29インチになります。
フレームはチームモデルにも採用されるカーボンと、比較的安価に購入できるアルミがあり、予算によって選択することができます。
特に、アルミの下位グレードはアップライドな姿勢になるフレーム形状を採用しており、街乗り車としての側面もあります。
チームが採用しているモデルは、リアサスペンションも装備したフルサスの「ナインティシックス」もあります。
レース色が濃いモデルですし、初心者の方がいきなりというのもハードルが高く、人を選ぶかもしれません。
メリダのマウンテンバイク2018年モデルのラインナップ②~個性派ぞろい
前項ではチームに採用しているモデルをご紹介しましたが、ここではメリダ2018のその他のモデルをまとめてご紹介します。
下り坂に設けられたコースを走る「ダウンヒル」に適したフルサスモデルの「ワンシックスティ」は、そのままで本格的なレースに参戦できるレベルです。
そして、ワンシックスティに山林の散策(トレイル)など趣味寄りの要素を持たせ、価格を抑えたのが、「ワンフォーティ」と「ワントゥエンティ」です。
エントリーグレードとまではいきませんが、フルサスペンションとしては手の出しやすい価格のモデルではあります。
さらには、トレイルを重視して、一般的なマウンテンバイクのタイヤより太めの2.8インチタイヤを装備するのが「ビッグトレイル」シリーズです。
チューブの所どころに曲げ加工を施し、衝撃吸収性を意識した作りになっていますので、本格的に山林に入ってトレイルできるモデルです。
そして、メリダ唯一の26インチモデル「マッツ」は、ラインナップでも群を抜く価格の安さで、マウンテンバイクの入門機として親しまれています。
メリダのおすすめマウンテンバイク2018年モデル①ガン・リタ・ダールの愛機
前項までは、メリダの2018年モデルをざっとご紹介しましたが、ここからは個々の機種について詳しくご説明します。
なお、全ては紹介できませんので、筆者の独断と偏見で選ばさせて頂きます。
【BIG.NINE(ビッグナイン)TEAM】
参考価格:¥896,400(税込)
前出した「ガン・リタ・ダール」の愛機で、メリダのハードテイルマウンテンバイクのハイエンドモデルです。
ロードバイクにも使用されているセミエアロ形状のダウンチューブに、フロントシングルギアのコンポが採用されています。
さらには、空力性に特化したチューブ形状や、リアハブのハブを広げた「BOOST規格」により、剛性の高いホイールを装備することができ、反応性を高めています。
また、非常に軽量なカーボンを使用しているので、ミドルサイズで8.5㎏という軽量化に成功しています。
とにかくこれだけスピードの要素が満載ですので、クロスカントリーレースで勝ち負けをしたい方はこのモデルを選ぶ意味が大いにあります。
メリダのおすすめマウンテンバイク2018年モデル②レース&トレイル
前項に引き続き、メリダ2018年のマウンテンバイクから、おすすめのモデルをご紹介します。
【ONE-SIXTY(ワンシックスティ)5000】
参考価格:¥538,920
フルサスペンションの「ワンシックスティ」シリーズのミドルグレードになります。
レースにおいてはダウンヒルやエンデューロに向くタイプで、下り坂のみならず、ヒルクライムの性能にも長けています。
ワンタッチでサドルの高さを調整できる「ドロッパーシートポスト」や、実際のトラベル量以上に大きく沈み込んでいるような大きな衝撃吸収性を持つリアサスペンション「FLOAT LINK」など、上位モデルと同じ技術があますところなく投入されています。
【BIG.NINE LIMITED】
参考価格:¥183,492
29インチのビッグナインシリーズのアルミフレームでは、ハイエンドモデルになります。
個人的にではありますが、予算20万円前後でマウンテンバイクのおすすめを聞かれた場合は、真っ先にこちらの機種を推奨しています。
メリダの高いアルミ成形技術により、相反する剛性と軽量化のバランスがよく、非常にキビキビとした走りをしてくれます。
上位モデルと同じフロントシングルのコンポを採用し、レースイベントにも何もいじることなくこのままで参加できます。
また、29インチで走破性も高いので、通勤など平地メインの普段使いにもおすすめです。
メリダのおすすめマウンテンバイク2018年モデル③マウンテンバイクを始める方へ
最後にご紹介するメリダの2018年モデルは、これからマウンテンバイクを始める方にもおすすめの機種です。
【BIG.TRAIL(ビッグトレイル)600】
参考価格:¥225,720
ドロッパーシートポストや極端に短いステムなど、上級者の方にも楽しんで頂ける装備でありながら、セミファットな太いタイヤに、アップライドなジオメトリで初心者の方が入っていきやすい仕様にもなっています。
【BIG.NINE 100】
参考価格:¥89,532
この価格で、油圧式のディスクブレーキに、サスペンションのロックアウト機能も付いている、コスパの高い一台です。
基本的なマウンテンバイクの機能を押さえつつ、アップライドなジオメトリやキックスタンドの取り付け台座なども設けられており、平日は街乗り、週末はトレイルという幅広く使える一台です。
守備範囲の広さは特筆もの!
今回は、メリダのマウンテンバイク2018年モデルをご紹介しました。
レース仕様のモデルから、普段使いにも対応できる街乗りまで、実に守備範囲の広いラインナップになっています。
価格にしても、手の出しやすいものも用意されていますので、ぜひ確認してみてください。