サドルで変わる!ロングライド向けのサドルとセッティング

ロードバイクでロングライドをすると、お尻が痛くなることってありませんか?

もしかしたら、その原因はサドルからきているものかもしれません。

そこで、ロングライド向けのサドルやセッティングのほか、ロングライドに向くアイテムについてご紹介します。

サドルが合わないとロングライドはつらい!その理由って?

ロードバイクに乗り始めて少し時間が経ってくると、遠出をしてみたくなりますよね。

そして、ロングライドしていると、冒頭でご紹介したように、お尻が痛くなってくることがよくあります。

お尻の他にも、膝が痛くなったり、手首や腕が痺れてきたりと、普段乗り慣れている距離を超えてロードバイクに乗っていると、体に不具合が生じてくるものです。

その原因は一体どこにあるのでしょうか。

最も多い原因として挙げられることに、サドルがロングライド向けでないことがあります。

もともとロードバイクのサドルは、とても薄く硬く作られているものがほとんどです。

そのように作られている理由は、軽量化や力を伝えやすくするためなど、様々な理由があります。

しかし、ロングライド向けということを考えると、この薄く硬く作られているものが良いとは限りません。

では、ロングライド向けのサドルはどのようなものが良いのでしょうか。

ロングライド向けのサドルや、そのサドルのセッティングについてご紹介していきます。

ロングライド向けのサドルはどこを見る?

ロングライド向けのサドルは、他のサドルと、どこが違うのでしょうか。

ここでは、ロングライドに向いているサドルについて考えましょう。

先ほど、ロングライドをしていると、お尻が痛くなるとご紹介しました。

通常のサドルは、ママチャリよりも速く走れるように、薄くて硬いです。

硬い場所でずっと座っていたら、お尻が痛くなりますよね。

サドルも同じで、硬いサドルにずっと座っていたら、お尻が痛くなって当然です。

そこで、クッションを使えば改善できると考えられます。

しかし、サドルにクッションを敷いたら、ペダリングができなくなってしまいますよね。

では、サドルとクッションが一体化していたらどうでしょうか。

クッションの上に座れて、なおかつペダリングをすることができます。

そんなサドルが、ロングライド向けのサドルと言えます。

しかし、お尻の形は人それぞれ違いますよね。

そこで、どんな人にどのようなサドルが向いているのか、ご紹介していきます。

体格やお尻の形でサドルを決める!

では、実際にどのような人に、どのようなサドルが合うのかご説明していきます。

まずは、体格の違いからサドルの選び方をご説明します。

痩せている人と太っている人のお尻を比べると、太っている人の方がお尻の肉が多く、お尻が大きいですよね。

そのため、痩せている人には厚めのクッションのついているものを、太っている人にはクッションが硬めでベースが広いサドルをおすすめします。

骨盤の大きさによっても、どのようなサドルが合うのか変わります。

骨盤の大きさを、普段あまり意識しない人も多いかと思いますが、サドルに座ることに関しては、この骨盤の大きさが、とても影響してきます。

骨盤が広い人はベースが広いものを、骨盤が狭い人はベースの狭いものを選ぶと良いでしょう。

骨盤が広いのにベースが狭いとはみ出してしまいますし、骨盤が狭いのにベースの広いサドルを使えば、ペダリングがしにくくなり、余分な力がかかってしまいます。

用途別で考えると、ロングライド向けということは、重量よりもクッション性で選ぶようにします。

ヒルクライムやレースなどでは、重量を意識して、軽量なサドルを選びますが、軽量にした分、クッションが薄くなったり無くなったりします。

サドルの形にも、ロングライド向けかそうでないかがあります。

ロングライド向けのサドルの形は、ベーシックタイプと呼ばれる、上面が湾曲しているタイプがおすすめです。

湾曲しているため、前後には動きにくいですが、その分ホールド感があり、疲れにくい形状です。

この他にも、穴開きタイプもおすすめです。

この穴あきタイプは、ものによっては接触面積が少なくなるため痛くなりやすいものもありますが、クッションがしっかりしているものであれば、ベーシックタイプ同様に疲れにくいものになります。

ロングライドにオススメのサドル3選!

それでは、実際にロングライド向けにおすすめできるサドルを、3種類ご紹介します。

まず1つ目は、ASTVTEの「スカイライン VT」です。

このサドルは、低反発高密度三層パッドを持ち、クッション性がとても優れているサドルです。

中央に穴が開いているため、尿道を圧迫し難く、痛みが発生しないように設計されています。

ASTVTEのエントリーモデルになります。

2つ目のサドルは、fabricの「スクープ ラディウス エリート」です。

どのようなスタイルのサイクリングにも柔軟に対応できるように設計されているため、ロングライドにも、十分適しています。

パット部に、厚みのある丸いデザインがサドルのバランスを保ってくれます。

路面の状況を選ばず、街乗りからレジャーまで、マルチに性能を発揮してくれます。

最後に、SELLE SMPの「HELL」です。

先端は硬めですが、横幅が狭いため、ロングライドによる長時間のペダリングでも股が擦れることが少ないです。

また、パッドも肉厚なため、お尻が痛くなりにくいように考えられています。

以上の3種類は値段が幅広いですが、それぞれ特徴があり、ロングライド向きなサドルとしておすすめします。

ロングライド向けのサドルのセッティング!

これまで、ロングライド向けのサドルをご紹介してきましたが、ロングライドによる体の不具合は、サドル自体を交換しなくても改善できる場合があります。

その方法は、ポジショニングの設定になります。

なぜお尻が痛くなるのかを、もう一度考えてみます。

ロードバイクに乗るときに、自分の体重をどこで支えるのか考えてみると、まずはサドル。

この他に、ハンドルとペダルも、下にかかる体重を支えるパーツになります。

初心者の場合、足に筋肉がまだついていないため、ペダルにかけられる体重が少ないです。

乗りやすいポジショニングというと、シティサイクルのように、ハンドルが高い位置に設定されます。

そのため、ハンドルにも体重が乗りにくくなります。

この結果、お尻に自分の体重を支える負担が大きくなります。

この状態が長く続くと、お尻が痛くなります。

そこで、このお尻の痛みを解消するロングライド向けのポジショニングとして、まずは足を鍛えて体重を支えられるようにすることと、ハンドルの位置を下げ、サドルの位置を上げることです。

そうすることで、自分の体重を3箇所に分散することができ、お尻への負担が減り、お尻が痛くなりにくくなります。

お尻が痛くなりにくければ、ロングライドも楽しい旅になるのではないでしょうか。

サドルだけじゃない!ロングライド向けのアイテムは?

これまで、ロングライド向けにサドルの種類や、お尻の痛くなりにくいポジショニングをご紹介してきました。

「お尻が痛くなりにくければ、ロングライドがより楽しくなる」ともお伝えしましたが、さらに楽しくなるようなアイテムを2つご紹介します。

1つ目はサイクルコンピュータです。

サイクルコンピュータは、走行速度や距離、商品によってはケイデンスまで測定できるものがあります。

ロングライドを行なっていると、「自分がどの位の速度で走行しているのか」や「どの位の距離を走行したのか」が気になります。

そんなときに、このサイクルコンピュータがあると、とても便利です。

2つ目はおやつです。

ロードバイクはカロリーを消費します。

長い距離になればお腹が空いてきて、走行するエネルギーが不足してきます。

そこで、おやつを携行していると、少し休憩して、エネルギーを補給することができます。

羊羹やゼリーなどが携帯に便利で人気があります。

お尻の痛みを解消してロングライドを楽しもう!

ロングライドを楽しむために、ロングライド向けの、お尻が痛くなりにくいサドルやポジショニングについてご説明してきました。

長い時間、ロードバイクに乗っていても、お尻が痛くならなければ、ロングライドも楽しいものになってくるはずです。

また、ロングライドに持っていくと便利で楽しくなるグッズも、探してみてはいかがでしょうか。