自転車のハンドルロックが故障してしまった時、修理を行うか交換をしなくてはいけません。
もし、そのままにしておくと大変な事故に繋がってしまう可能性があります。
そこで今回は、ハンドルロックの故障する原因や、その対処方法についてご説明します。
自転車のハンドルロックは便利だけどトラブルに注意!
自転車にハンドルロックが搭載されているのは、今では珍しくありません。
その利便性から、ハンドルロック搭載自転車に乗っている方も多いと思います。
中でも、幼いお子さんがいるご家庭では、自転車にハンドルロックが付いているというのは、とても安心できますよね。
また、ハンドルロックにも種類があり、後輪の鍵と連動してロックされる物や、スタンドと連動しているタイプや、ハンドル付近にレバーがあり、手元で操作できるタイプなどさまざまです。
しかし、ハンドルロックには故障などが原因で、運転中にハンドルがロックされてしまうなどのトラブルも多く見受けられ、中には故障によって交換が必要な事もあります。
なぜ、ハンドルロックが故障してしまうのでしょうか。
その原因について、次に解説していきます。
自転車のハンドルロックの故障の原因
それでは、ハンドルロックが故障する原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
・原因1「ワイヤー」
故障の原因の1つとして考えられるのが、ワイヤーによる故障です。
ハンドルロックの構造上、ロックされる際にワイヤーが挟まり、ロックが解除されないという事があります。
その他にも、スタンドと連動型のハンドルロックによく見られるのが、長年使用している事により、ワイヤーが錆びてしまい、うまく作動しないという例もあります。
・原因2「転倒による故障」
自転車を運転中に、転倒してしまったり、自転車が風で煽られ倒してしまったりすると、その時の衝撃でハンドルロックが故障してしまう事があります。
その場合、乗る前にハンドルロックが不具合を起こしていないか、確認を行うようにしましょう。
・原因3「凍結」
冬などの寒い季節に起こりやすいのが、ハンドルロックの凍結です。
特に、後輪と連動型のハンドルロックに起こりやすく、雨や雪の影響でハンドルロックと後輪錠内に水分が侵入し、内部で凍結することにより不具合が起こるようです。
定期的に、スプレーグリースを鍵穴に吹きかける事で、凍結を未然に防ぐ事ができます。
このように、ハンドルロックの故障には様々な原因があり、中には交換が必要になる事もあります。
自転車のハンドルロックの開錠方法
自転車のハンドルロックが故障してしまう原因についてお話ししましたが、もしかすると正しく開錠されていないという事もあります。
そこで、ハンドルロックのタイプ別に開錠方法をご説明します。
<1発2錠>
鍵1つで、2つのロックがかけられるタイプが1発2錠です。
後輪側に鍵を差し込むシリンダーがあり、そこに鍵を差し込み時計回りに回すと開錠できます。
また、開錠しても、カンヌキにスポークなどが接触して解錠しない場合があります。
そんな時は、後輪を少し動かしながら開錠を行ってください。
また、凍結している場合、シリンダーの上にあるツマミを押し下げ、離すと戻る衝撃で凍結解除が行えます。
1度で直らない場合は、数回繰り返すと改善されます。
ハンドルロック側の表示窓が、赤から青に変わるまで繰り返してみましょう。
<スタピタ>
このタイプは、スタンドを後ろ側へ押し上げるとハンドルロックが開錠します。
完全にスタンドが上に上がっているかを確認し、ハンドルが動く事を確認したら乗車するようにしましょう。
スタンドが途中で上がりきっていない状態だと、開錠されませんのでご注意ください。
<テモトデロック>
グリップにあるレバーを動かしロックするタイプです。
右手グリップにある、2つのレバーを動かして操作します。
開錠方法は、グリップを握った時に人差し指側にあるレバーを引き上げます。
引き上げると、親指側のレバーが自動的に戻るのが確認できると思います。
表示窓が青色になったのを確認できたら、ハンドルが回せるようになります。
もしも、これらの開錠方法で改善しない場合、修理もしくは交換が必要かもしれません。
ハンドルロックを修理・交換の方法は?
前項の開錠方法で改善しない場合、修理や交換が必要な可能性があります。
購入してから時間が経っているのであれば、ハンドルロックの劣化が原因の可能性が高いです。
その場合、修理をするよりは部品の交換をしてしまった方が良いでしょう。
その理由は、ハンドルロックは、故障が原因でハンドルが動かなくなってしまうという事があります。
長年使っているのであれば、その危険性が高くなる可能性があるからです。
そのため、もし故障したと感じた場合は、自転車ショップなどで点検を行い、必要であれば交換してしまった方が良いでしょう。
特に、小さなお子さんがいるご家庭で、お子さんも自転車に乗せているという事であれば、なおさら交換はしておくべきでしょう。
事故などを起こし、大変なトラブルを避けるためにも、ハンドルロックの不具合には注意を払いましょう。
ハンドルロックの修理や交換にかかる費用は?
自転車のハンドルロックを交換する場合、気になるのが料金ですよね。
また、料金については、お店によって値段も違いますし、故障の具合によって工賃や部品代が必要になるか決まります。
そのため、一概にどのくらいかと値段を出すのは難しいのですが、あくまで参考程度に部品の値段と工賃の相場の例をご紹介します。
<1発2錠の部品代>
・1発2錠部品単価:4000円程度
・後リング錠のみ(1発2錠対応):3500円程度
・1発2錠スペアキーのみ:740円程度
<工賃>
リング錠、ワイヤー切断:300円程度
後リング錠交換:900円程度
このように、故障箇所によって必要な部品や工賃も変わります。
まずは、自転車ショップに持ち込み、見積もりを出してもらいましょう。
また、工賃と部品代は別途かかりますのでお気をつけ下さい。
ハンドルロックの交換はメーカー保証に適用するの?
自転車のハンドルロックの修理や交換を行いたい場合、メーカーの保証は受けられるのかも気になる点だと思います。
おそらく、ほとんどの自転車に1年間メーカー保証が付いていると思います。
しかし、このメーカー保証はフレームなどが対象になり、その他の消耗品と言われるパーツは1年以内であっても保証の対象にはなりません。
そのため、ハンドルロックに関しても、メーカーの保証を受けることは難しいと言えるでしょう。
また、自転車をお持ちの方で避けたいのが盗難です。
ハンドルロック付き自転車の中でも、電動アシスト自転車は大変高額な自転車です。
実は、自転車の盗難を防ぐために、無料で加入できる盗難保険があります。
この保険は3年間有効で、もし盗まれた際には、3000円~4000円程度はかかってしまいますが、新しい自転車を保証してもらえます。
自転車購入時は、保証のサービスにも注目してみると良いかもしれません。
不具合はすぐに自転車ショップに相談しよう!
今回はハンドルロックについてご説明しました。
ハンドルロックの不具合は放っておくと大変な事故に繋がります。
少しでも違和感を感じたら、自転車ショップやホームセンターなどで、点検を行うようにしましょう。
また、事故のないように、定期的なメンテナンスを心がけ安全に自転車に乗りましょう。