ロードバイクに乗っていると、消耗品として、タイヤを交換する必要があります。
では一体、パンクなどの特別な理由以外で、ロードバイクのタイヤ交換は、どのようなタイミングで行えば良いのでしょう。
また、タイヤを交換するとき、タイヤには取り付ける向きは決まっているのでしょうか?
ロードバイクのタイヤ交換は自分でできる?
ほとんどのロードバイクのタイヤは、チューブが中に仕込まれていて、空気を入れるタイプがほとんどです。
そのため、突然パンクをして、チューブ交換が必要になることもあります。
空気の入っていない状態で乗ってしまったり、タイヤに異物が刺さってしまい、パンクするということもあります。
そんなとき、すぐ近くにサイクルショップがあれば修理を依頼できますが、そんなに都合良くパンクしてくれることはほとんどないでしょう。
ですから、ロードバイクのタイヤ交換やチューブ交換は、自分でできるように練習しておくと良いでしょう。
意外と簡単な作業で、タイヤ交換は行うことができます。
そんなタイヤ交換ですが、実はタイヤには向きがあるということをご存知ですか?
全てのタイヤではないですが、商品によっては向きが決まっているタイヤが存在します。
ロードバイクのタイヤ交換の目安となる時期や、向きについてご説明していきます。
タイヤ交換の時期の目安は?
皆さんは、ロードバイクのタイヤ交換をどのようなタイミングで行っていますか?
パンクをしたときや、傷が付いたときしか交換しない、と言う人もいるのではないでしょうか。
しかし、外出先でこのような事態になると、全てのケースで対処できる保証はありませんよね。
そこで、定期的にタイヤ交換することをおすすめします。
タイヤ交換の時期の目安は、いくつかの基準があります。
距離で言うと、2000km〜5000kmと、商品によって異なりますが、ある程度の目安になるでしょう。
また、摩耗具合でも、交換時期を判断することができます。
もともと新品のタイヤは、地面に接する部分は山なりになっています。
しかし、ロードバイクで走行しているうちに、タイヤが摩耗し、接地面が削られ、平らになっていきます。
この平らな部分が多くなってくると、タイヤ自体の厚みも薄くなっているため、パンクしやすくなります。
このほかに、タイヤ交換を行う目安に、タイヤの劣化が考えられます。
タイヤは紫外線を浴びることで劣化を起こします。
つまり、ロードバイクに走行せずに置いているだけでも、タイヤは紫外線を浴び続けていることになります。
保管状態にもよりますが、屋外に置かれている場合には、劣化の進行は屋内のものよりも短い期間で進んでしまいます。
最後に、外観で判断する場合ですが、タイヤはゴムでできています。
そのため、古くなってくるとヒビ割れを起こします。
ヒビ割れが見られたら、タイヤを交換するようにしましょう。
期間的には、ロードバイクに乗らなくても、2年以上経過したら、タイヤ交換をおすすめします。
タイヤ交換のタイミングはご理解していただけたと思います。
実施に、タイヤ交換を行うときに、注意としてタイヤの向きについてご説明していきます。
ロードバイクのタイヤには向きに決まりがある?
実際に、ロードバイクのタイヤ交換を行うときに、注意する点があります。
まず、タイヤのサイズを確認することや、タイヤの中に収納されるチューブを折れないようにセットするなどの注意点はいくつかありますが、今回の注意点は、タイヤの向きについて注目します。
ロードバイクのタイヤに、回転方向に決まりがあることをご存知の人は、意外と少ないかもしれません。
仮に、タイヤの向きが逆のままでも、ホイールに装着することも、ロードバイクで走行することもできてしまいます。
そのため、回転方向まで意識して装着する必要がないと思われるかもしれませんが、しっかりとした回転方向が決められていて、その回転方向に合わせて、タイヤの性能が発揮できるように設計されています。
タイヤをよく見てみると、回転方向に向かって、矢印が書かれているものや、文字で、フロント側とリヤ側になるように表記されているものもあります。
このように、タイヤの回転方向がわかるように、タイヤには、何かしらの表記があるものがあります。
しかしながら、全ての商品について、このように矢印などのマークがあるわけではないのです。
では、回転方向の表記が何もないものは、どちらの回転方向でも同じなのでしょうか?
ロードバイクのタイヤに向きの指定がないときは?
ロードバイクのタイヤ交換をするとき、タイヤの回転方向の向きの指定がない場合、どちらに回転させれば良いのか悩んでしまいますよね。
実は、表記のないタイヤでも、回転方向が決まっていて、その回転方向に合わせて設計されています。
ちょっとしたルールを知っているだけで、回転方向を悩むことなく取り付けることができます。
そのルールとは、タイヤに書かれているラベルを、進行方向に対して右側にくるようにセットするということです。
タイヤにはメーカーのラベルが書かれているため、そのラベルが、右側にくるように取り付けを行えば、自然と正しい回転方向に取り付けができます。
このほかにも、タイヤに刻まれているパターンで、回転方向を判断することもできます。
タイヤを正面から見て、パターンがV字になるように取り付けてあげれば、回転方向が正しい向きになります。
このように、回転方向を確認する方法はいくつかあります。
まず、回転方向の表記を確認し、次に、タイヤに書かれているラベルが進行方向に対して右側に来るように取り付けます。
最後に、正面から見て、タイヤに刻まれているパターンがV字になっていることを確認してください。
これで、タイヤの機能を十分に発揮することができる回転方向に、タイヤを取り付けることができるはずです。
タイヤの向きを間違えるとどうなる?
それでは、ロードバイクのタイヤ交換を行ったとき、タイヤの向きを間違えたまま取り付けをしてしまうと、どうなってしまうのでしょうか?
仮に、回転方向を間違えてしまっていても、実は問題ないのです。
ここでの「問題ない」ということは、ロードバイクを走行させることはできるという意味です。
では、なぜタイヤに回転方向の指定があるのでしょうか。
ロードバイクを走行させることに関しては問題ありませんが、グリップ力や濡れた路面での排水効率を考えると、やはりタイヤ本来の性能を十分に発揮しているとは言えないのです。
グリップ力が落ちれば、走行中のスピードコントロールや、コーナリングに影響を与えるでしょう。
排水効率が落ちれば、濡れた路面でスリップする原因にもなります。
タイヤの回転方向を逆に装着してしまっていることに気が付いたら、少し面倒でも正しい回転方向に、修正するようにしましょう。
ほんの少しの違いかもしれませんが、ロードバイクの走りに影響を与えているはずです。
タイヤ交換をサイクルショップに依頼する!
これまで、ロードバイクのタイヤ交換から、タイヤの向きまでご説明してきました。
最初に、ロードバイクのタイヤ交換を行うには、自分でできるようにしておくのが良いという話をさせて頂きましたが、サイクルショップに依頼することもできます。
サイクルショップで、タイヤ交換を依頼すると、工賃はおおよそ1000円前後で行ってくれます。
サイクルショップによっては、タイヤ交換を行う際に、ほかの部分の点検作業も兼ねて、一通りチェックしてくれる場合もあります。
しかも、ロードバイクを購入したショップなら、セッティングの確認もしてくれるでしょう。
毎回とは言いませんが、数回に一度、ロードバイクの点検も兼ねて、タイヤ交換をサイクルショップに依頼してみることを検討してみると、より安心してロードバイクに乗ることができます。
ロードバイクのタイヤ交換は回転する向きを確認しよう!
ロードバイクの細いタイヤには、その性能を充分に発揮できるように、緻密な設計がなされています。
その性能を十分に発揮できるように、タイヤ交換のときには、回転方向の向きに注意しながら、交換作業を行うようにしてください。
ちょっとした確認で、性能を充分に発揮することができ、その性能が、走りに影響を与えるはずです。