自転車のギア・スプロケットは、ほとんどがシマノ製です。
ですので、シマノ製の修理・交換方法を覚えておけば、ほとんどのギア・スプロケットに対応することができます。
また、ギア周辺には他にも繊細な部品がありますので、それらの修理・交換についてもご説明します。
そして、スプロケットは、手入れが非常に大切な部分にもなりますので、手入れについても触れていきましょう。
シマノ製のギアの交換方法
シマノ製のギアの修理・交換方法ですが、ギア自体を修理するというのは難しいです。
というより、ギアのどこかに異常が見られれば、基本的には交換をするのが良いでしょう。
何故なら、「ギアの異常」というと、ギアの歯が折れたり、ギア自体が曲がってしまったりといった場合がほとんどだからです。
この二つは、変に直そうとすると、乗る際に危なくなります。
特に、ギア自体が曲がったからといって、金づちで直そうなどとは考えないでください。
やろうと思えば、出来ないことはないですが、曲がりを直したところで、絶対にどこか歪みが出ます。
これは非常に危険です。
ですので、ギアは基本的に交換ということを覚えておいてください。
そして、ギアの交換方法ですが、大抵はクランクはまず抜かなければなりません。
ギアとクランクが一体化しているものもあれば、変速のある自転車だと、クランクを挟み込むようにギアがついているものもあります。
ですので、交換する場合は、コッタレススパナや、コッタレス抜き工具が必要になりますので、必ずご用意のうえ交換を行ってください。
また、ギア自体はスパナで止まっているものもありますので、お持ちの自転車をご確認のうえ、交換を行いましょう。
こうして、ギアは交換することが可能です。
ただ、ギアに異常がないのに、よくチェーンが外れたり、どこかしらに異変がある場合は、ギアではなくチェーンか変速ワイヤー・シフターに異常がある可能性があります。
では、まず次は、チェーン修理・交換についてご説明しましょう。
ギアの周辺部品!チェーン修理・交換方法
ギアに異常がなく、チェーンに異常がある場合、というのはどういうケースなのでしょうか?
もっとも分かりやすいのは、チェーン自体が伸びてしまっているケースです。
このケースは、非常にチェーンが外れやすくなります。
何度もチェーンが外れてしまう場合は、ギアに異常がなければ、まずチェーンを疑ってください。
チェーンに異常がある場合は、一目でみてチェーンがたるんでいると分かります。
変速のある自転車ですと、トップの状態でチェーンがたるんでいるかを確認してください。
チェーンがたるんでいて、修理・交換をする場合ですが、基本的には交換をオススメします。
何故なら、修理をしてもあまり意味がないからです。
チェーンが伸びているというのは、つまりチェーンとチェーンの間の溝の間隔が、ギアの刃先で削られ、大きくなっているということを指します。
すると、いくらチェーンの修理として、チェーン切りをして、チェーン一つ分をチェーンから失くしても、溝の大きさはそのままなので、外れやすさはそこまで変わらないでしょう。
幾分かはマシにはなりますが、修理の手間を考えると、やはり交換のほうが効率的です。
これはシマノ製でも、どれでも同じです。
ですので、交換をしてください。
交換の必要な道具しては、チェーン切りがあれば、可能になります。
では、次は、変速ワイヤーとシフターの修理・交換についてご説明しましょう。
ギアの周辺部品!シマノ製変速ワイヤー・シフターの異常
ギアの周辺部品として、一番確認をして欲しい部分は、変速ワイヤーです。
ここは、一目で見てわかる場所ではありません。
そして、修理できる部分があまりないので、基本的には交換や調整が必要になります。
ワイヤーはインナーケーブルを確認して、使えるなら使いますが、悪いならば交換になるでしょう。
それに、変速シフターが壊れている場合は、交換しかできないのです。
ですので、基本的には交換と調整がとても大切だと考えてください。
では、交換についてご説明しましょう。
ワイヤー交換の場合、確認すべきは、インナーケーブルの状態です。
インナーケーブルが錆びていたり、ほつれているようなら、交換してください。
ワイヤーをご購入すると、どれを購入しても現在よりも長いインナーケーブルになっています。
たまに同じくらいの長さのものもありますが、それは稀です。
ですので、インナーケーブルを交換する場合は、まず現在のインナーケーブルと同じ長さより、少し長いくらいに切る必要があります。
ワイヤーを切る為のケーブルカッターを使用してください。
また、シフターが中で壊れている場合は、シマノから取り寄せという形になります。
交換は、今までインナーケーブルが通っていた場所に新しいインナーケーブルを通すだけで大丈夫です。
次は、変速ワイヤーの調整ついてご説明しましょう。
シマノ製変速ワイヤーの調整をしよう!
変速ワイヤーの調整は、非常に繊細なものです。
ですので、慣れていない方は、プロに任せるのが一番ではあります。
ただ、どうしても自分で調整をしたい場合は、ワイヤーのインナーケーブルがディレイラーに入っていく注し口のところにあるワイヤー調整ボルトで、調整していきましょう。
ここは、回ししろがある為、調整するのに限度がありますが、微調整くらいなら、むしろ使ってください。
ワイヤーがしっかりと張れれば、それで大丈夫です。
また、このときは必ず変速をトップに入れて調整を行いましょう。
もちろん、調整した後は、何度も変速を変えながら、ペダルを回してください。
変速が入りにくいことや、変速が何段も飛んではいる場合は、再度の調整が必要なります。
ディレイラーの調整などは、プロに任せてください。
ここはシマノ製のものの調整の仕方や、それ以外の製品で微妙に調整の仕方が違います。
また、ディレイラーの調整中に、やっぱりギアやチェーンのほうが悪いという判断もプロのほうが的確に下せます。
あまり手を出さないようにしましょう。
次はスプロケットの修理・交換についてご説明しましょう。
スプロケットの修理ができない?交換にはシマノ製の工具が必要!
ギアと同じで、スプロケットも修理はできません。
というより、修理のしようがないです。
ですので、基本的には交換を行います。
ただ、修理のしようはなくても、ここは手入れをしていくべき場所ではあります。
そのことについては、後程、ご説明します。
まず、スプロケットの交換についてご説明しましょう。
スプロケットは、後輪から取り外すとき、スプロケット抜き工具という自転車専門の工具が必要になります。
このスプロケット抜き工具とは、シマノ製の工具の名前になります。
その他に、スプロケット回しとも呼ばれております。
また、モンキーレンチ、ロックリング回しも必要になります。
基本的には、ロックリング回し(モンキーレンチで挟む)、スプロケット回し、スプロケット抜き工具の順番で、スプロケットにつけ、工具を左回しにしていくだけです。
ただ、慣れていない方は、近くの自転車屋さん等に持っていって交換してもらうほうが無難でしょう。
ここも交換のパターンとしては、歯が折れている状態のときなどに持っていってください。
ただ、スプロケットにゴミなどがたまっているという場合は、わざわざ交換する必要はありません。
手入れをすればいいのです。
では、次はスプロケットの手入れの仕方をご説明しましょう。
修理ができないスプロケットが故障予防のために手入れをしよう!
先ほどは、スプロケットもギアと同じく、基本的に修理は出来ないとお話ししました。
スプロケットは黒ずんで、油汚れがあったり、ゴミなどがたまりやすい傾向にあります。
この、ゴミがたまることでチェーンが外れやすくなったり、スプロケットが壊れる原因にもなります。
ですので、スプロケットの手入れはできる限り行ってください。
方法としては、ブレーキパーツ洗浄スプレーとブラシを使用して、油汚れやゴミを掃除するという形になります。
ここはスプレーがなければ、洗剤でも構いません。
しっかりブラシで擦って、最後は水をかけて洗剤を洗い流しましょう。
洗い流しますと、次は使用してないタオル等で、水気を拭き取る必要があります。
拭き掃除を行わないと、スプロケットが錆びる可能性があります。
しっかりとスプロケットの間の水気も拭き取りましょう。
次は、オイルをスプロケットに塗らなければなりません。
自転車用オイルというのが販売されております。
もしなければ、ミシンオイルでも構いません。
これをスプロケットの歯に塗り込んでいきます。
その後、スプロケットの歯に塗り込んだオイルをタオルで拭く必要があります。
何故なら、スプロケットの歯にはオイルが必要なのですが、あまりに塗りすぎると、またゴミがたまり、油汚れとなり、黒ずんでくるからです。
しっかりとオイルを拭い去る必要はないですが、ある程度は拭きましょう。
シマノ製のスプロケットでなくても、このようにして手入れをすることができます。
もし、スプロケットを外すのに慣れている人という方は、外して、スプロケットを分解してから掃除するが一番やりやすいかもしれませんね。
トップの部分だけ2枚~3枚のセットになっている可能性がありますが、基本的には全てバラバラにできます。
そこで先ほどの手順で手入れを行ってください。
ギアの修理を行うの為には他の部分にも注目しよう!
ギアの修理を行う前に、ギアの状態、チェーン状態、変速ワイヤーの状態、スプロケットの状態を全てを確認した後、どこを交換すべきなのか見極めてください。
もし、変速ワイヤーやスプロケットなどが原因の場合は、プロに任せたほうが無難でしょう。
近所の自転車屋さん等で、修理を頼んでみてください。