スポーツ自転車は、走りに関係しないものは極力省き、軽量化を図ります。
そのため、特に街乗りに使うことが多いクロスバイクは、カゴやスタンドを後付けするカスタムが多くなります。
また、クロスバイクは安価なものが多く、組み合わされているパーツもそれなりですから、性能を上げるためのカスタムもしたくなります。
ビアンキのクロスバイクにはディスクブレーキ搭載車などもありますから、なおさらカスタムしてみたくなりますね。
クロスバイクのカスタム方法
クロスバイクのカスタムは大きく2つに分けて、考えると分かりやすいです。
まずは、必要なものを後付けするカスタムです。
クロスバイクなどのスポーツ自転車には、ママチャリでは当たり前だと思っていたものが標準装備ではありません。
ベルやライト、スタンドやかご、泥除けも最初からは付いていません。
今回取り上げるビアンキのクロスバイクも、標準装備ではありません。
ベルやライトは装備が義務付けられていますので、購入時に否が応でも取り付けるとして、その他のものはカスタムの範疇になります。
後述しますが、特に普段使いのクロスバイクは、装備したら重宝するものが多いです。
もうひとつのカスタムは、装備されているパーツを交換することです。
クロスバイクはスポーツ自転車の入門編という位置付けなので、比較的安価なものが多いです。
そうなると、必然的に組み合わされているパーツのレベルもそれなりなので、レベルアップを図るということです。
ビアンキのクロスバイク
今回は、ビアンキのクロスバイクをカスタムすることを考えていきますので、まずはビアンキのクロスバイクを紹介します。
2018年のラインナップは、2シリーズで計6機種となります。
肉厚なチューブでがっちりとしたスタイルに、MTB系のパーツを配した【CAMALEONTE(カメレオンテ)】。
そして、細身のチューブでロードバイク系のパーツを搭載している【ROMA】があります。
カメレオンテには、ビアンキの日本国内の販売機種では唯一の、電動アシスト機能付きの機種があります。
ママチャリとしてはすっかりお馴染みですが、スポーツ自転車ではマイナーな存在だけに注目が集まっています。
カメレオンテはノーマル仕様が1機種のみとなり、計2機種ということです。
一方のローマはVブレーキ仕様が1機種、ディスクブレーキモデルが3機種の計4機種で展開されています。
特にディスクブレーキモデルは、ドライブトレインをシマノのロードバイク用コンポで統一していることもあり、少し高額になります。
ビアンキのクロスバイクはデザインが洗練されており、見た目重視の方におすすめです。
機能面に関しては、ディスクブレーキの必要性に賛否はありますが、その他の部分は可もなく不可もなく必要十分といったところです。
街乗りのクロスバイクに必須のカスタム
ビアンキのどのクロスバイクをカスタムするにしても、街乗り車として考えると真っ先に取り付けたいのはスタンドと泥除けでしょう。
スタンドは言うまでもありませんが、ちょっと停めておくときに、立て掛けておけるものがあるとは限りませんから必要でしょう。
片側用のキックスタンドで十分だと思いますが、自転車を分解して持ち運ぶ「輪行」を考えると、ワンタッチで脱着可能なタイプが良いです。
通販サイトで1,000円前後のものでも評判が良いので、十分だと思います。
また、泥除けも必須ではないかと思われます。
クロスバイクはママチャリに比べてギア比が飛躍的に上がるので、車輪が高速で回転します。
そうすると、走行中に泥や水は自分の頭の上の方まで跳ね上がってきます。
雨の日は乗らないと言っても、路面が濡れている場所が避けられないこともあるでしょうから、付けておいた方が賢明です。
クロスバイクは、400mm~500mmの幅があればタイヤの半周ほどをカバーできます。
これも、輪行に備えて脱着が簡単なタイプをおすすめします。
晴れの日に泥除けを付けておくメリットは何ひとつないですから、なおさらワンタッチタイプが良いでしょう。
ビアンキのクロスバイクにロングライド用のカスタムを
後付けの装備品のカスタムですが、ビアンキのカメレオンテやローマはその仕様から見て、割と長い距離を走ることにも長けています。
そうなってくると、欲しくなってくるのは、荷物用の「キャリア」であったり、飲料を保持しておける「ボトルフォルダー」です。
ボトルフォルダーは、取り付けるための台座がダウンチューブにありますので、問題なく取りつけられます。
クロスバイクの購入時にお店でオプションで付けてもらっても良いくらいです。
また、キャリアは荷物を直接括り付けておくこともできますし、自分好みのかごも取り付け可能です。
かごを直接取り付けても良いですが、キャリアの方が用途が広いですし、自転車用のかごじゃなくても取り付けられるのでおすすめです。
ただし、キャリアの場合はしっかりと固定することが前提になりますので、頻繁に輪行をするようになると少し考えものです。
性能アップのカスタムなら車輪に注目
ビアンキのクロスバイクのカスタムですが、次は性能をアップさせることを考えてみましょう。
スポーツ自転車の性能が上がったことを交換してすぐに体感できるのは、ホイールとタイヤです。
やはり地面といちばん近い場所で仕事をしていますので、走りの質に与える影響が大きくなります。
クロスバイクは、先述通りパーツにコストを掛けられないので、ホイールやタイヤもそれなりのレベルになってしまいます。
そのため、そこを交換することで走りの質を上げるカスタムが、一番費用対効果が高いことになります。
しかし、ホイールは難しいと言わざるを得ません。
クロスバイク用のホイールは需要がないので、ほとんど市場に出回っていません。
そのため、ロードバイク用のホイールを使用したいのですが、フレームのサイズが合わないのでそのままでは装着出来ません。
ただし、「ローマ」のディスクブレーキモデルであれば、細工なしに使用することができる可能性があります。
ホイールの「ハブ」の寸法を見ていただき、もしOLD(ハブの幅)が135mmであればローマに適合します。
その際には、必ずディスクブレーキモデルのホイールを購入しなければいけません。
ノーマル仕様のホイールにディスクブレーキのローターを取り付けることはできませんので、くれぐれも注意が必要です。
ビアンキのクロスバイクはタイヤのカスタムが最優先
クロスバイクのホイールは交換のハードルが少し高いですが、タイヤは自由が効きますので最優先のカスタムと言えます。
ビアンキのクロスバイクに付属しているタイヤは市販品ではないので、グレードは分かりかねます。
しかし、耐久性に優れてはいるものの、重量が重く硬いので、動きの軽さや乗り心地は期待薄です。
そのため、質の良いタイヤに交換することで得られる効果は大きいものと考えられます。
タイヤは1本4,000円~5,000円で、メーカーの上位グレードに手が届きます。
クロスバイクにそこまでのグレードのタイヤはどうかという意見もありますが、フレームにその価値があると思えれば何も否定しません。
また、カメレオンテは32c(32mm)というかなり太めのタイヤを装着していますので、少し細くしてスピードアップを目指しても良いでしょう。
ビアンキのクロスバイクは性能アップを目指したい
今回は、ビアンキのクロスバイクのカスタムについて考えてみました。
個人的な見解ですが、カメレオンテもローマもカスタムをするにふさわしい、フレームのレベルと考えています。
泥除けやスタンドなど実用性の高いカスタムも必要ですが、ぜひとも性能アップを意識していただきたいと思います。