bianchi(ビアンキ)は、現存する中では世界最古の自転車メーカーです。
それだけを聞くと敷居が高いようですが、高級な印象があるイタリアメーカーの中ではどちらかと言えば大衆寄りの方です。
ロードバイクではプロチームに機材を提供する一方で、エントリーグレードにも力を注いでおり幅広い層から受け入れられているメーカーです。
今回はそんなビアンキのロードバイクのおすすめを紹介していきます。
bianchi(ビアンキ)とは
bianchiと聞いてまず真っ先に思い浮かぶのは、イメージカラーである「チェレステ」でしょう。
エメラルドグリーンと水色の中間のような明るい鮮やかな色は、イタリア国内ではひとつの色としてスタンダードになっているとも言われます。
他のメーカにも使われている色ですが、bianchiは全てのバイクに挿し色としてチェレステが使われるほどのこだわりようです。
ロードレースにおいては、現在メインスポンサーにはなっていませんが、長い歴史の中ではグランツールで数々の勝利を収めています。
特にワールドツアーでは、三大ツールを同一年に2つ優勝することをダブルツールと呼びますが、それを最初に達成したのがbianchi車でした。
現在のbianchiはロードバイクを始め、MTB、クロスバイク、ミニベロといった様々なラインナップで展開しています。
中でもロードバイクは種類を数えるのが大変なくらいに豊富で、ひと言でおすすめといってもかなり迷うほど良品揃いです。
bianchiのロードバイクの特徴
bianchiのロードバイクは、プロチームに提供しているハイエンドモデルから、10万円台で購入できるエントリーモデルまでが揃っています。
ハイエンドモデルの完成車は、各メーカーの最高レベルのコンポを搭載しており、軒並み100万円を超えるラインナップです。
しかし、ミドル~初心者クラスまでの品揃えも充実しており、後述しますがミドルクラスにおすすめしたい車種が揃っています。
それだけに、初心者から上級者に至るまで幅広い層に受け入れられていますし、長く付き合って行けるメーカーとも言えます。
最初はアルミフレームの初心者モデルでも、比較的安価にカーボンフレームに手が届きますし、イタリアメーカーらしいクロモリも人気があります。
しかし、ヨーロッパメーカーに共通した特徴ですが、小さいサイズがないのがやや不満の残るところです。
bianchiはサイズ展開が豊富な方ですが、以前は展開されていた女性専用モデルもなくなり、小柄な方には少々厳しいかもしれません。
bianchiのおすすめロードバイク①驚きのコスパ!
それではここから、bianchiのロードバイクを個人的なおすすめという観点で紹介していきます。
【INTENSO(インテンソ) SHIMANO 105】参考価格:¥208,000
レーシー仕様なバイクが多いビアンキにあって、貴重とも言える長距離向けのエンデュランスモデルです。
カーボンフレームに、シマノ105のフルコンポでこの価格は、コスパの高さを伺わせます。
フロントフォークとシートステーに、カーボン以上に軽量で衝撃吸収性に優れた「ケブラ―繊維」を挿入しています。
また、トップチューブやヘッドチューブが短めで、ヘアッドアングルも寝ているのでアップライドな姿勢で乗車することができます。
エンデュランスモデルにカテゴライズされているので、長距離や街乗り車として使いたい方に最適の1台です。
ホイールにカスタムの余地がありそうですが、最初のカーボンフレーム車として自信を持っておすすめしたいですね。
なお同じ105搭載の「ディスクブレーキ」モデルと、同じフレームでコンポがリア10速の「ティアグラ」になるモデルがあります。
bianchiのおすすめロードバイク②ニューモデルならこれ
【ARIA(アリア) ULTEGRA】参考価格:¥348,000
bianchiのロードバイクの中で、2018年からのニューモデルです。
発表された直後から評判になっていた、ミドルグレードのエアロロードです。
エアロロードの上位グレードである「OLTRE」に採用されている、「カウンターヴェイル」という、振動除去材を使用していない分コストが下がっています。
bianchiとしては久しぶりとなる、完全ホリゾンタルスタイルのフレーム形状に注目が集まります。
エアロロードとしては理想的な前三角の形をしており、エアロダイナミクス効果が存分に引き出されそうです。
ジオメトリが高速走行に適しているので、DHバーを取り付ければトライアスロン仕様になりますし、最初からバーの付いたトライアスロンモデルもあります。
エアロロードはハイグレード車が多いので、ミドルグレードで探している方におすすめです。
【SEMPRE PRO(センプレプロ) SHIMANO SORA】参考価格:¥128,000
かつてはプロチームに供給されたこともあるレースモデルですが、2018年モデルには革命と言っても差し支えないことが起きています。
カーボンフレームで10万円台前半は、有名メーカーのラインナップとしては私の記憶にありません。
確かにコンポがエントリーグレードのSORA(ソラ)ではありますが、ロードバイク最初の1台からカーボンという選択肢があるのは嬉しい限りです。
bianchiのおすすめロードバイク③人と違うロードに乗りたいのであれば
【FENICE PRO(フェニーチェプロ) CAMPAGNOLO CENTAUR】参考価格:¥270,000
アルミフレームですが、レアメタルの一種であるスカンジウム合金が配合されており、非常に軽量なフレームに仕上がっています。
カンパニョーロの新コンポ「ケンタウル」を採用した、bianchi初めての完成車と聞いています。
ケンタウルの実力はまだ未知数ですが、シマノなら105グレードに近いと言われています。
カンパのコンポを採用しているアルミフレーム車は日本では極めて少ないですから、カンパユーザーの方には特におすすめです。
また、今としては珍しい23cのタイヤが標準装備なのも見逃せません。
【IMPULSO(インプルソ) ALL ROAD DISC SHIMANO 105】参考価格:¥228,000
ジオメトリの数字だけを見ていると、「クロスバイク?」と思うほどにアップライドな乗車姿勢と、35cのブロックタイヤが標準装備された異色の1台です。
このロードバイクは「グラベルロード」というカテゴリーに入る機種です。
「グラベル」は林道という意味ですから、悪路や未舗装路も快適に走れます。
舗装路がメインの人にはおすすめできませんが、普段使いでも多少の悪路を通るのであれば選択肢に入れて良いでしょう。
bianchiのおすすめロードバイク④一から自分仕様に作り上げるなら
【VIA NIRONE7(ヴィアニローネ)SHIMANO CLARIS】参考価格:¥105,000
bianchiの全ロードバイクの中で最も価格の安い機種です。
それでもカーボン製のフロントフォークを採用していますし、シマノのフルコンポですからロードバイクの基本性能はしっかりと押さえられています。
また、このグレードとしては「フィジーク」のサドルであったり、「ビットリア」のタイヤを装備するなど、コスパの高さを感じさせます。
極端なジオメトリではなくバランスを重視しているので、まだ方向性が定まらない初心者の方におすすめです。
他にリア9速と10速のモデルがありますが、このフレームならまずは8速のクラリスモデルで十分かと思います。
こういったエントリーモデルを、乗っていく内に自分仕様の1台にカスタマイズして仕上げていくのがロードバイクの面白さです。
bianchiのロードバイクはミドルグレードがねらい目!
今回は、bianchiのおすすめロードバイクを紹介してきましたが、あえてミドルグレード付近を多くおすすめしました。
そこに魅力的な機種が揃っているからですし、コスパの高い、手の届きやすい価格のものも多いです。
あとは、bianchiを選ぶなら、ぜひチェレステカラーのロードバイクに乗っていただきたいですね。