長く自転車に乗っていると、さまざまなトラブルがありますよね。
特に、ロードバイクなどは趣味として本格的に乗っている方は、そのようなトラブルに敏感でしょう。
今回は、よくあるトラブル、ギアチェンジの様子がおかしい時の対処法をご紹介します!
自転車のギアチェンジでありがちなトラブルと原理
ロードバイクなどの自転車に乗っていて、「ギアチェンジの調子が悪い」「なんだかおかしい」といった経験はありませんか。
異変は、原因によってさまざまなものがあります。
まずは、よくある異変についてご紹介しましょう。
・ギアチェンジが滑らかに出来ない
・走ると異音がする
・ギアチェンジしていないのに変速してしまう
これらが、ギアチェンジでありがちな、代表的なトラブルでしょう。
原因はいくつかあり、メンテナンスによって防げるものや、解消出来るものばかりです。
そもそも、自転車の変速の原理を知らないという方が多いかもしれませんね。
自転車には、ワイヤーというものがあり、それを伸ばしたり緩めることで、ディレイラーを稼働させて、チェーンを他の段に動かすのです。
これによって、変速が可能になります。
なので、ギアチェンジの調子が悪い時には、それらのパーツに問題がある可能性が高いということなのです。
ロードバイクこそ、ギアチェンジがおかしいと困る?
ロードバイクなどの自転車は、特にギアチェンジを頻繁に行います。
なので、調子が悪かったり、様子がおかしいといった場合は、すぐにメンテナンスするべきでしょう。
先ほどご説明しましたが、ギアチェンジはワイヤーで行います。
ワイヤーが緩んだ時には、ディレイラーの中にあるバネによってギアが戻り、逆に引っ張られた時にはギアは軽くなるというものです。
ワイヤーは、細い金属線を集めて作られているものが多く、力が掛かることによって徐々に伸びてしまいます。
わずかな伸びですが、ロードバイクで高速走行中に勝手にギアチェンジしてしまったり、滑らかなギアチェンジが出来ないということは、結構なストレスになりかねません。
より速く、より快適な運転をするには、ギアチェンジがいかに滑らかで正確に行えるかが、とても重要になるということなのです。
自転車のギアチェンジがおかしい時にチェックすること
自転車に乗っていて、「ギアチェンジの調子が悪い」「なんだかおかしい」と感じても走行中に足元などを見るのはやめましょう。
チェックする時は、必ずメンテナンススタンドに自転車を設置することをおすすめします。
そして、設置した後にペダルを自分の手で回しながら確認してください。
まずは、チェーンの音や変速の時の音を確認しましょう。
その時、スプロケット上を滑らかに動いているかも重要なポイントです。
それ以外で確認することがいくつかあります。
●ギアチェンジが滑らかに出来ない
ギアチェンジをした時、変速しなかったり、ギアの上にチェーンが乗った状態でスプロケットにはまっていないなど。
●異音がする
なにかに接触している音がするなど。
●ギアチェンジしていないのに変速してしまう
ギアチェンジをしていないのに、勝手に変速されてしまうなど。
これは、走行中の感覚で確認が出来るでしょう。
自転車のギアチェンジがおかしい時はどうする?①
先ほどご紹介した、ギアチェンジのチェック項目のうち、ひとつでもおかしいと当てはまるものがあった場合は、ワイヤーの張りを調整しましょう。
このワイヤーは、アウター調整ボルトというもので調整が行えます。
しかし、まずはワイヤーを固定しているボルトで、ワイヤーをしっかりと張ることが大切です。
このワイヤーをしっかりと張った上で、微調整を行えるのが、アウター調整ボルトということです。
名前を聞いただけでは、自転車の構造もよく分からないし、なんだか難しいことと思う方も多いかもしれませんね。
しかし、ワイヤーの張り具合を確認しながら、ボルトを回していくだけなので、決して難しいことではありません。
では、具体的な調整方法をご紹介します。
まず、ギアが重くなりやすいという場合は、調整ボルトを右方向に少しずつ回転させましょう。
1/4回転ずつくらい回し、しっかりと張るように調整し、変速具合を確認します。
ギアを重くしづらいといった場合は、逆で左方向に回転させてみましょう。
ちょうどいい張り具合に出来れば完了です。
自転車のギアチェンジがおかしい時はどうする?②
アウター調整ボルトで調整をしても、まだギアチェンジの様子がおかしいという場合もあるかもしれませんね。
そういった場合は、トップアジャストボルトと、ローアジャストボルトの調整をしましょう。
プラスドライバーがあれば簡単に行えます。
実際に、自転車のギアチェンジをしながら、調整をすることが重要です。
位置や音の確認をし、全体の位置決めが出来たら、ペダルを動かしながら本調整を行います。
まずは、トップアジャストボルトです。
右方向に調整したい場合は、時計回りに回します。
反時計回りに回せば、左方向にゲージが動きます。
トップギアの真下にするというよりも、少し外側になるように意識します。
また、ローアジャストボルトも調整方法ですが、こちらもやり方は同じです。
ローギアの真下に、ガイドプーリーがいくように調整しましょう。
緩い場合、チェーンが落ちてしまうので注意が必要です。
そして、ギアチェンジをする時に、滑らかにギアが入ることを確認することも忘れないようにしてください。
それでもギアチェンジの様子がおかしい時は?
今回、ご紹介した調整方法を試しても、ギアチェンジの様子がおかしい状態が直らない可能性もあります。
そのような場合、パーツ本体に原因があるかもしれません。
もし、ワイヤーの劣化が原因であれば、交換しなければならないということです。
ちなみに、ワイヤーは消耗品なので、5000キロ程走ったら交換時期がくるといわれています。
自分の自転車の走行距離を把握していると便利でしょう。
そこまで走っていないけど、しばらくワイヤー交換していないという場合も、劣化している可能性があるので注意が必要です。
見た目からして、ほつれてしまっていたり、錆が出ている場合はすぐに交換しましょう。
そして、ギアチェンジがおかしくなる原因は、ワイヤーだけでなく、チェーンに問題がある場合もあります。
チェーンも、ワイヤーと同じく消耗品なので、劣化が進んでいる場合は交換が必要になります。
しかし、チェーンに関しては、しっかりとメンテナンスをしておけば、長い期間使用することが出来るので、こまめにメンテナンスをしておくといいでしょう。
ギアチェンジに異変を感じる前に、こまめにメンテナンスをしよう!
今回は、ギアチェンジの様子がおかしい時の対処法をご紹介しました。
ギアチェンジの異変の原因はさまざまです。
しかし、日頃のメンテナンスによって防ぐことが出来るのも事実です。
しっかりと、こまめなメンテナンスを心掛け、より長く快適に乗れる努力をしましょう。