中学、高校にもなると、学校から自転車に貼る指定のステッカーが配布されることが多いと思います。
在籍中はステッカーが必要ですが、卒業したり転校をした場合、剥がしたいと思う方も多いのではないでしょうか?
今回は、そんな自転車ステッカーの剥がし方についてご紹介していきます。
また、剥がしてはいけないステッカーについてもご紹介していきますので、ぜひ最後まで目を通してくださいね。
なぜ高校は自転車ステッカーを貼らなければならないのか
まず、高校に在籍中の学生であれば、自転車のステッカーはむやみに剥がしてはいけません。
高校などの学校が、自転車のステッカーを配布する理由は、
・その学校の生徒である証明
・駐輪場の指定
・ステッカーが通学許可証になっている
などが挙げられます。
学校によって、ステッカーを貼ることには様々な理由がありますが、もし事故を起こした場合、ステッカーから学校名が分かれば、番号を照合し誰の自転車なのかを明確にすることができます。
また、自転車が盗難されてしまった場合、盗難届けを出すときに、ステッカーの番号を警察に伝えれば見つかりやすいという理由もあります。
通学許可のためにステッカーを貼っている場合、ステッカーを剥がしてしまうと、通学許可が無効となる可能性もあるようですので、注意しましょう。
自転車に貼ってある、高校のステッカーを剥がしたい!方法は?①
高校に在籍している間は、ステッカーを剥がそうなんて考えないかもしれませんね。
しかし、卒業をしたあともその自転車を乗り続ける場合、ステッカーを剥がしたいと思う方は、きっと多いのではないでしょうか。
そこで、ステッカーの剥がし方についていくつかご紹介していきます。
・ドライヤーで温める
最も手軽なやり方としては、ドライヤーでステッカーを温めるという方法です。
ステッカーの粘着剤は、温めることで粘着力が弱くなります。
そのため、熱はステッカーに有効というわけですね。
まず、ドライヤーを使う前に、ステッカーの端を爪で少し剥がしておきます。
その剥がした部分に、ドライヤーの熱風を当て、少しずつ剥がしてみましょう。
ポイントは、剥がす部分を常に熱風を当てている状態にしておくことです。
この温めるという方法はドライヤーに限らず、お湯でも代用することができます。
使用する際は、やけどに十分気をつけて作業を行ってくださいね。
自転車に貼ってある、高校のステッカーを剥がしたい!方法は?②
ドライヤーやお湯を当てても、高校のステッカーが剥がれないという方は、次の方法で試してみましょう。
・ハンドクリームやお酢、中性洗剤を使う
次にご紹介するのは、どのご家庭にもあるようなもので付け置きするという方法です。
お酢や中性洗剤を使用する場合、ティッシュなどに染み込ませ、ステッカーの上にしばらく置いておきます。
その際、ティッシュが乾いて落ちないようにサランラップなどを被せるといいでしょう。
ハンドクリームの場合も、上記と同様直接ステッカーの上に塗ってサランラップなどを被せしばらく放置してみましょう。
ハンドクリームを使用する際は、さらさらとしたものの方がよりステッカーと馴染みやすいです。
これらがなぜ、ステッカー剥がしに有効なのかといいますと、お酢の場合、酸というものが含まれています。
この酸は、粘着剤を溶かす効果があります。
次に中性洗剤ですが、界面活性剤という成分が含まれています。
この界面活性剤は、ステッカーと粘着剤との間に隙間を作りますので、剥がれやすくなるというわけです。
ハンドクリームは油分が含まれているのが一般的ですが、この油分はステッカーの粘着剤と馴染まないといった特量があります。
そのため、粘着力を弱めてくれるという効果があります。
ここまでご紹介してきた、自転車のステッカー剥がしについては、どれも手軽にできるものばかりですので、一度試してみてはいかがでしょうか。
高校のステッカーを剥がせたけど、粘着剤が残ってしまったら?
ステッカーを貼って間もないのであれば、ガムテープなどで取り除くことができますが、高校のステッカーを剥がす場合、高校を卒業したあとがほとんどでしょう。
それでは、ステッカーを貼って3年は経っていることになりますよね。
ですから、粘着剤がなかなか取れないことも予想ができます。
もし、上記の方法でも剥がせない、またはステッカーは剥がせたけど粘着剤が残ってしまっているのなら、以下の方法を試してみてください。
・ステッカー剥がしを活用する
やはり、最終手段は市販の「ステッカー剥がし」に頼りましょう。
このステッカー剥がしは、「シール剥がし」や「ラベル剥がし」などの商品名でも販売されています。
また、このステッカー剥がしですが、使用方法は商品によって異なりますので、きちんと説明書を読むことが大切です。
ステッカー剥がしの原料の中には、「シンナー・ポリカーボネート・プラスチックのスチロール系」などが使われている場合もあります。
これらは自転車の塗装を傷めてしまいますので、購入する場合は、どんな原料が使われているのかきちんと確認をしておきましょう。
剥がしたらNGなステッカーって!?
ここまで、高校のステッカーの剥がし方についてお伝えしました。
ステッカーがなかなか剥がれなくて困っている方は、ご家庭にあるもので簡単に行うことができる、上記の方法を試してみてください。
ここでは、剥がしてはいけないステッカーについてお話していきます。
・防犯登録シールは剥がしてはいけない
お乗りの自転車には、高校のステッカーの他に、黄色いステッカーが貼ってあるかと思います。
この黄色いステッカーは、「防犯登録シール」といいます。
防犯登録シールは、防犯登録を行うともらえるものですが、自転車を乗る人は皆、この登録をすることが義務とされています。
「高校のステッカーを剥がすついでに、この黄色のステッカーも剥がしてしまおう」と思われる方も中にはいるかもしれませんが、防犯登録シールは基本的に剥がすことをしてはいけません。
防犯登録をする意味は、盗難を防ぐことと、盗難された場合でも持ち主に返ってきやすくするためのものです。
自転車に防犯登録シールを貼ることで、自分の自転車がきちんと防犯登録をしているという証明になります。
しっかりと防犯登録がされている自転車の場合、仮に盗難されたとしまっても、警察に盗難届けを出せばその防犯登録を元に自転車を探し出してくれます。
つまり、防犯登録シールを剥がしてしまうと、防犯登録をしていないとみられるため、盗難されるリスクが上がってしまうのです。
自転車の防犯登録シールを剥がすことで起こるリスク
最後に防犯登録シールを剥がしてしまった場合、起こるリスクについてお話していきます。
自転車の盗難件数は、全国を見ても非常に多いです。
盗難件数が多いということは、それだけ盗難届けを出している件数も多いでしょう。
警察が盗難自転車を見つけるためには、駐輪場などで防犯登録番号の確認を行います。
また、自転車走行中であっても、警察に職務質問をされ、防犯登録番号を確認されることもあります。
仮に、防犯登録シールを剥がした状態で走行中、警察に職務質問され防犯登録シールが剥がれていることが分かると、自分の自転車であっても、盗難車と間違われる場合があります。
このようなことにならないためにも、高校のステッカーを剥がすついでに、防犯登録シールも一緒に剥がすようなことは絶対にしないように注意しましょう。
自転車のステッカーを綺麗に剥がそう
自転車のステッカーがなかなか取れなくてお困りの方は、ご紹介してきた内容を参考に、挑戦してみてくださいね。
その際、間違っても防犯登録シールも一緒に剥がすことのないように注意しましょう。
自分や自転車を守る意味でも、防犯登録シールは大切なものです。