高価なスポーツ自転車の購入手段として、オークションを利用される方も多いです。
オークションの魅力はなんといっても安く自転車が購入できることでしょう。
オークションで自転車を購入した場合、防犯登録をする必要はあるのでしょうか?
オークションならではの、問題点についてもご紹介していきます。
そもそも防犯登録って必要なの?
自転車店で自転車を購入するのが一般的ですが、近年ではネットやオークションでの購入も増えてきています。
通常、購入先の自転車店が防犯登録も行ってくれます。
しかし、オークションやネット購入の場合、自分で防犯登録の手続きを行う必要があるのです。
現在、自転車の防犯登録を行っている方は全体の8割ともいわれています。
防犯登録をする必要性について考えてみましょう。
○防犯登録は義務!
そもそも、自転車に防犯登録をするということは、義務とされています。
これについては、知らなかったという方も多いのではないでしょうか。
仮に防犯登録を行っていなくても、罰則を受けることはありません。
しかし、防犯登録は自転車を所持する上で必要なものです。
防犯登録の意味は、「自転車の所有者を明確にし、自転車盗難時の被害回復のため」です。
仮に、防犯登録をしていない自転車が盗難されてしまった場合、手元に戻ってくる可能性はほぼ0と思ってください。
そもそも、防犯登録を行っていない自転車は、警察官に盗難届けを出すにしても、受理されない可能性もあるのです。
自転車を購入した場合、新車であろうが中古車であろうが、自分の所有物となったら、まずは始めに防犯登録を行わなくてはなりません。
オークションで自転車を購入した場合、防犯登録はどうすればいい?
ネット通販と違い、オークションは以前の所有者が存在するわけですから、防犯登録方法を行う前に、前所有名義の防犯登録を抹消しなければ、新しく登録することができません。
前所有者の名義を抹消するために必要なものは、防犯登録カードと保険証や免許証などの身分証明書、対象の自転車です。
もし、防犯登録カードが無い場合ですと、「譲渡証明書」が必要になります。
抹消するために費用はかかりませんので、これらが集まったところで、最寄の交番か、警察署の生活安全課、大手自転車店に持ち込み、手続きを行いましょう。
以前の所有者の名義を抹消することができたら、改めて防犯登録を行います。
防犯登録に必要なものは、抹消するときに使用したものと同じものがあれば大丈夫です。
防犯登録は、登録料がかかりますが、500円~600円程で登録ができます。
このように、自転車をネットやオークションで購入した場合は、自分で防犯登録を行わなくてはなりません。
特に、オークションの場合、先ほどご説明した通り、以前の所有者の防犯登録を抹消しなければならないということも覚えておきましょう。
次では、オークションで自転車を購入する際の注意点についてお話します。
オークションで自転車を購入する際の注意点①
オークションで自転車を購入する場合、いくつか注意しなければならないことがあります。
1つは盗難車についてです。
防犯登録がすでに抹消されていて、なおかつ抹消書類が用意されているのであれば、問題はありませんが、防犯登録がしていなかったり、車体番号が削り取られている場合、盗難車の疑いがあります。
残念なことですが、オークションに売られている自転車は、窃盗団が盗難した盗難車も売りに出されています。
盗難された側の方からすれば、自転車を必死に探しますよね。
SNSなどを使って、情報を拡散することもあるでしょう。
もし、自分がオークションで購入した自転車が盗難車だった場合、自転車を盗んだ犯人と間違われる可能性もあります。
仮にオークションで購入したことが判明したとしても、以前の持ち主から盗難届けが出ていれば、返さなくてはなりません。
このような事態を防ぐためにも、オークションでは、お客様控えや、防犯登録カード、があるのかが重要です。
もし、防犯登録カードがなければ、譲渡証明書を作成してもらえるのか、きちんとこれらの確認を取っておきましょう。
オークションで自転車を購入する際の注意点②
自転車をオークションで購入する場合、防犯登録が済んでいる自転車であれば、防犯登録カードが必要になりますよね。
もし、防犯登録カードを以前の所有者が紛失してしまった場合、譲渡証明書を作成してもらう必要があります。
しかし中には、譲渡証明書を作成するといっても、送ってくれない方もいるようです。
その場合は、どうすればいいのでしょうか。
○オークションは、取引先の相手の住所や名前を控えること!
もし、譲渡照明書を作成してくれない場合でも、相手の住所や名前が分かる控えがあれば、それらで防犯登録を再登録できる可能性があります。
住所や名前の控えを例えでいうなら、配達の際の送り状ですね。
送り状があれば、住所、名前、荷物内容全て記載されているわけですから、取引の内容が分かります。
ただ、ここでご紹介した登録方法はあくまで一例ですので、全ての都道府県に当てはまるわけではありません。
一度公的機関に確認を取ってみましょう。
防犯登録シールは自転車のどこに貼る?
高価なスポーツ自転車は軽く、ただでさえ盗難されやすいものです。
オークションで自転車を購入し、防犯登録を済ませたら、防犯登録シールを車体に貼らなくてはなりません。
その場合は、どこに貼るのがベストなのでしょうか。
○防犯登録シールは目立つ場所に!
防犯登録を済ませると、自転車の車体に直接貼り付ける防犯登録シールをもらえます。
この黄色いシールは結構目立つので、スポーツ自転車に乗られる方は好まない方も多く、わざと目立たない場所に貼られる方もいらっしゃいます。
しかし、防犯登録シールはあえて目立つようにこのような色をしているのです。
目立つということは、一目で防犯登録をしている自転車と理解されやすく、防犯のリスクを下げます。
窃盗団からすれば、やはり防犯登録をされていない自転車の方が足が付きにくく、盗難しやすい傾向があるのです。
なので、防犯登録シールを貼る場所は、トップチューブや、ダウンチューブあたりが、いいでしょう。
自分の自転車が防犯登録を行っている自転車ということを示すためにも、しっかりと目立つ場所に貼りましょう。
防犯登録にも期限がある!?
オークションで自転車を購入される際にはいくつも注意しなければならないことがあるということがお分かり頂けたでしょうか。
最後に、防犯登録の期限についてお伝えしていきます。
盗難されてしまった自転車を持ち主に返還したり、盗難を防ぐためにも大切な防犯登録ですが、実は有効期限があることをご存知でしょうか。
この有効期限は地域によって異なりますが、5年から10年で切れてしまうようです。
最近では、無期限や期限を長くしている地域もあるようですが、ほとんどの都道府県では期限を設定しています。
期限が切れてしまっても場合によっては、データが残っている可能性もあるようですが、基本的に期限が切れてしまったものは、本来の役割を果たす効力は無くなってしまうと考えてください。
長年乗られている自転車であれば、防犯登録期限を一度再確認してみましょう。
もし、期限が切れてしまっているなら、再登録をする必要があります。
オークションで自転車を購入する前の注意事項
いかかでしたか?
オークションで自転車を購入する前には、控えや防犯登録カードがあるのか、きちんと出品者に確認をとることが大切です。
これらの書類がない場合や、防犯登録シールが無理やり剥がされているような自転車は、盗難車である可能性もあるので、購入を控えた方がいいでしょう。
オークションは安く購入できる反面、様々なリスクもありますので、自転車を購入する際には慎重に見定めてくださいね。