トレックの傘下にあるパーツブランド、ボントレガー。
トレックのロードバイクを見た事のある方や、聞いた事のある方にはおなじみのブランドかと思います。
そこで今回は、ボントレガーの歴史やサドルの種類、人気のセラーノについてご紹介していきます。
ボントレガーとは?
ボントレガーは、1979年にモトクロス選手として活躍していたキース・ボントレガーが独自に開発したロードバイクフレームを開発した事によって歴史が始まります。
1995年にトレックの傘下となり、1999年にMTB用のタイヤや完組ホイールなどを開発し、2002年にはロードバイク用の完組ホイールの開発も行い、リリースしています。
この完組ホイールは、2003年のツール・ド・フランスでランス・アームストロングと共に表彰台に立ち、様々な勝利に貢献しました。
キース・ボントレガーは「より優れた製品を作り上げる唯一の方法は、テストを繰り返すこと」といっています。
この言葉の通り、キース・ボントレガーが行う製品をより良くする方法の1つとして、レースの最中にも製品のテストを行うという方法を行っています。
また、社員の日常にも、テストを組み込むという、ユニークな方法を実践していたようです。
なかでも、カーボン製のホイールやハンドル、ステム、シートピラー、サドルなどが世界的に評価を集め、今でも自転車業界において人気を博しています。
ここからはボントレガーのサドルの種類や測定方法、セラーノなどのサドルの中でも人気があるシリーズをご紹介していきます。
ボントレガーのサドルの種類と測定方法
ボントレガーのサドルは、種類がとても豊富なのでどれを選んだら良いのか、悩んでしまいますよね。
サドルを選ぶ際には、乗る姿勢、平均走行時間、骨盤のサイズなどで決めることができます。
ボントレガーのサドルの、乗車姿勢を大きく分けると、「レジャー」、「フィットネス」、「パフォーマンス」、「アグレッシブ」、「エアロダイナミック」の5つになります。
この中で、最も直立ポジションになるのが、「レジャー」です。
そこから順に、徐々に前傾ポジションになっていきます。
最も前傾姿勢になる「エアロダイナミック」は、トライアスロンやTT(タイムトライアル)向けとされています。
用途をよく考え、自分のサドルを選択してみましょう。
そして、ポジションが決まったら今度は平均走行時間について考えていきます。
ご自身が日頃、自転車で走行する時間を考え、サドルの表面素材やサドルのパッドなど、数種類の中から適正なものを選んでいきます。
ここでモデルやグレード選んだら、最後に骨盤のサイズを決めていきます。
骨盤のサイズを決める際は、ボントレガー独自製法で生み出された「サドルサイザー」といった骨盤のサイズを計測する機器を使い、測っていきます。
骨盤を測り終えると、3つのサイズの中から選択していきます。
このように、適正なサドルを選ぶには、3つの段階を経ることが大切です。
きちんと測定することで、ご自身に最適なサドルを選択することができます。
次はセラーノなどの人気シリーズについてご紹介していきます。
ボントレガーのサドルで人気シリーズといったら「セラーノ」「アフィニティ」
ボントレガーのサドルはとても種類が豊富で、どんな環境でも最適なものを選ぶことができます。
その中でも、ボントレガーのサドルの人気シリーズを少しだけご紹介していきます。
・セラーノシリーズ
アグレッシブタイプの前傾姿勢を主に考える方におすすめなサドルが、「セラーノシリーズ」です。
後端が上向きになっている事が特徴になり、サドルの断面を見るとカーブしています。
後端が上向きになっていることにより、前傾姿勢を保ち力強いペダリングが可能になります。
・アフィニティシリーズ
セラーノ以外にもおすすめのサドルはたくさんあります。
アフィニティシリーズは、ボントレガーのサドルポジションの中で、少し前傾のポジションになるパフォーマンスタイプの方におすすめします。
アフィニティシリーズの特徴は、サドルの中心部分が凹んでおり、圧迫感が軽減されているので、長時間走行を中心に考える方にはおすすめです。
アフィニティシリーズの特徴はもう1つあり、ベース部分とレールが直結されていないのでしなりがあります。
まだある!ボントレガーのサドルの人気シリーズ
・パラダイムシリーズ
乗車姿勢はアグレシッブ&パフォーマンスになり、真ん中に溝があることによって軟部組織にかかる負担を軽減します。
耐久レースやロングライドにとても適していて、シャープかつ攻撃的な見た目もカッコよくオススメの1つです。
・モントローズシリーズ
乗車姿勢がアグレッシブタイプのモントローズは、マウンテンバイクに乗る方におすすめです。
こちらもアフィニティと同様、しなりがあり乗り心地がとても良いサドルです。
また、サドル側面が強化されており、転倒時に破けにくいという特徴を持っています。
サドルの先端から後端まで、どこに乗っても座りやすいといった特徴もあります。
・アフィニティ R ウーマンズ
こちらは女性専用サドルとなっていて、設計も女性にあったものになっており、快適性とペダリングのしやすさに定評のあるモデルです。
簡単ではありましたが、ボントレガーのサドルについてご紹介しました。
ここからさらに、人気のあるセラーノについてお話ししていきます。
ボントレガーの人気サドル!セラーノRXL
ここまで、ボントレガーのサドルについてご紹介してきましたが、その中でも今回はセラーノの特徴についてさらに掘り下げていきます。
ボントレガーのセラーノは高いフィット性と効率性を兼ねそろえた、レース志向ライダー向けに開発されたサドルです。
断面が曲線になっており、サドルの後端部が上向きになっているため、前傾姿勢を保ち、より力強くペダリングができるようにサポートすることが目的とされています。
また、カーボンファイバー強化のポリマーシェルのフォームは、軽量でなおかつ適切な骨格のサポートと優れたクッション性を実現させています。
また、セラーノには種類があり、カーボンレール仕様のRXL、中空チタンレール仕様のRLがあり、RXLはレールがサドルの先端部まで伸びていることで、前乗りポジションにも切り替えられます。
カラーはブラックとホワイトの2種類から選べます。
また最近になって、このセラーノが新しく生まれ変わりました。
セラーノRXLから一新!生まれ変わったセラーノPRO
ボントレガーのセラーノRXLが新しくデザインチェンジされ、セラーノPROとして生まれ変わりました。
見た目は装飾が無く、さらにシンプルでクラシックなデザインとなっています。
特徴としては、高い柔軟性を持ち、アスリートに最適な骨盤の前傾姿勢を保てるように設計されていています。
定番の曲線は変わらず、inFormBioDainamicsという科学に裏付けされている新しいテクノロジーを取り入れることによって体の自然な動きをさらに快適にすることが可能になりました。
また、軽量かつ丈夫なオーバーサイズのカーボンレールが採用されていて、カーボンファイバーシェルが強度と軽さを両立させています。
座り心地は以前から好評なデリケート部分が痛くなりにくいという特徴があり、さらに新しい技術とサポート性を取り入れたサドルになりますので、サドル選びに迷っている方にオススメです。
サドルを購入する際にはぜひ候補に入れてみてください。
フィットするサドルを探そう
今回は、ボントレガーのサドルとセラーノについてお話ししました。
ボントレガーでは、きっとご自身にあったサドルを見つけられると思います。
サドル1つでその乗り心地は大きく変わってきますので、ご自身の自転車のスタイルにあったサドルを選んでいきましょう。