自転車のフレームにクランクを取り付けるためのアッセンブルパーツのbb(ボトムブラケット)の使用が必要になります。
そして、規格にも種類があり、その中でもbb30という規格は、異音が起こりやすいと噂になっています。
このような異音は、ユーザーたちの間で大きな悩みになってます。
そこで、悩みを解決すべく、その異音の原因と対策を検証していきましょう。
bb30が異音がする!対策を考えるために特徴を知ろう
bb30が異音を発するのは、どのような経緯があるのでしょうか?
そして、対策を考えてみてもなかなか解決に至らない人も多くなっているのはなぜでしょうか。
異音を発する原因には、「bb30」の特徴が関係しています。
そして、対策方法がわからない方は、異音の原因がわからないという理由が多くあるでしょう。
そこで、異音の原因を知るために「bb30」の特徴をご説明します。
「bb30」とは、2000年にアメリカのキャノンデール社から開発販売されたボトムブランケットの規格の一つです。
「直径30㎜のスピンドル」と「ブレスフットタイプの大径ベアリング」を用いているbbとして知られています。
ベアリングは圧入されるため、それまでのbbシェルとは異なり、シェル内にネジ山が切られていません。
この理由で、フレームメーカーは製造コストを抑えられるとも言われています。
また、ライダーのメリットとして、今までにない30㎜の太いスピンドルによって、高い剛性感と狭い0ファクターの直接的なペダリング感とシステム全体の軽量面などが挙げられています。
しかし、その一方で、砂や埃がベアリングに付着した時に、クランクのスピンドルを傷つけることがあります。また、耐水性が悪いため、錆に弱いことが問題視されています。
そのためにメンテナンスの頻度が増え、そのたびにクランクの取り外しの際にハンマーで叩かなければならず、bbシェル部分やベアリングに大きな負担となってしまいます。
これが影響し、ベアリングの交換やフレームへのダメージにもつながります。
このデメリットに関しては、深刻な問題とも言えるでしょう。
そして、最大の悩みとされているのが、「bb周りからカチカチと異音が聞こえる」と言った内容です。
この報告はネット上でもかなり多く、またその対策方法を知らないという方も多くいます。
この異音が鳴る原因に関しては、一つではないですが、bbとフレームの間に隙間ができてしまうことが理由なのでは、との考えが多いです。
また、異物が付着しやすいことや耐水性によるグリス切れなども考えられます。
このように異音が鳴る原因の一つとして、bb30規格の特徴にも問題があります。
実際にbb30の異音を体験した人々の声
自転車のBB30から、いきなり異音が聞こえたら、故障かなどと不安になりますよね。
bb30を使用している人々からの異音に対する悩みは多いです。
そして、原因も様々なので、様々な対策が話し合われています。
では、その内、よく耳にするケースをご紹介しましょう。
◯踏み込む時に、bb付近から「バキバキ」「バチバチ」という異音が発生する場合
この場合の多くは、トルクをかけたときに異音がすることが多いです。
そのため、ダンシングや登坂に差しかかる場合に異音がします。
この場合、トルクをかけない状態やクランクの逆回転時には、異音はしないことが多いです。
このように異音がしたとしても性能上に問題がに事が多いです。
しかし、騒音でストレスを感じることでしょう。
このことから自転車店に持ち込んで対応してもらうも人もいます。
ですが、しばらくするとまた異音が鳴り始まるという場合も多く、困っているライダーが多いです。
ほとんどの人が、グリスアップをするなどの応急処置をしていますが、お店にお願いするときと同じで、少しするとすぐまた再発するという状態が続きます。
では、このBB30の異音を完全に治す方法はないものでしょうか?
bb30が異音を起こす原因別に対策を考える
現在、多発していると言われるBB30が異音を起こす原因は、その状況からいくつか考えられます。
その原因別に対策を探ってみましょう。
〇bb内部の汚れ
bb30は耐水性や防塵性に弱い構造であるため、雨の日や悪路での走行の後に、水がbb内部に侵入して、グリスを流してしまっている場合があります。
また、細かな砂利や異物が入り込んでしまい、それが異音を生じさせていることが考えられます。
そのため、クランクを外し、bb30の汚れを確認した上で洗浄、グリスアップすることで対処できます。
〇フレーム側のシェルとベアリング、またはカップ(ワン)のはめ合いが緩い
または、スピンドル(クランク)とベアリングのはめ合いが緩い
シェルの内径はベアリングを圧入するので、41.96mm +0.025/-0 という精度を必要とします。
しかし、その精度が悪いと、径が広がったり楕円になっている場合があります。
その結果ベアリングが振れることで異音が発生することが考えられます。
この場合は、はめ合い用のロックタイトを塗ってプレスする対策法となります。
〇bb30自体の劣化
bb30は耐久性が低いことや、耐水性、防塵性が弱いので、劣化が早いことが問題とされています。
この場合はbbそのものを交換することがベストでしょう。
グリスアップを数回しても異音が何度も発生する場合は、bbの交換を視野に入れて考えなければなりません。
bb30の異音に対して、自転車店での対策は?
bb30を開発販売したキャノンデール社の日本のある店舗で、この異音のことを相談した人がいます。
すると、返ってきた答えは、「もし異音が出たら、当店で無料でグリスアップします。ただ、パーツ交換があると、その分はお金がかかります。」とのことでした。
確かに常時メンテナンスをする必要はあるのでしょうけれど、そのたびにキャノンデールの店舗を探すのも大変ですね。
では、一般の自転車店に持ち込んだ場合は、どのような対策を取るのでしょうか?
まずは、自転車店でクランクを外して見てもらいます。
ほとんどの場合は、、中身が汚れていても、ベアリング自体に異常はないことが多いので、洗浄して、グリスアップしてもらう対応が多いです。
このように中身が汚れる原因は、雨の日の走行や、悪路などでの走行でbbに石や泥が入り込むことが考えられます。
先程もお伝えしましたが、この原因で音鳴りを引き起こすことがあります。
そのため、洗浄してグリスアップをすることで、異音が消えることがあるのです。
ただし、一定の期間を過ぎると、また異音が鳴ることは多いです。
このことは特性上、仕方のないこととも言えるかもしれません。
また、自転車店のグリスアップ工賃は、おおよそ3000円から5000円程度でしょう。
自分でbb30の異音を解決!bbメンテナンスの手順
自転車に乗る頻度が高い人や、知識を持っているライダーにしてみると、いちいち自転車店に持ち込んで、bb30の異音の対策を考えてもらうよりも、自分の手で何とかしたいと考える人も多いでしょう。
最近では、自分でクランクを取り外し、メンテナンスをしているライダーも多いです。
bb30は防塵防滴機能が良くないので、異音を防ぐためにも雨の日に乗ったら、すぐにメンテナンスをすることをおすすめします。
そこで、メンテナンスをする手順をお伝えします。
まずは、10㎜レンチでクランクを外します。
そのとき、0リングを外して見ると、かなり波を打っているのがわかります。
これは正常範囲ですので、安心して下さい。
そして、少し大胆ですが、ダイソーなどで購入できるゴムハンマーで叩いてクランクを外します。
クランクを外したら、シールをはがします。
すると、ベアリングが見えるので、チェーンの洗浄スプレーでグリスや汚れを溶かし出します。
汚れがなくなるまで綺麗に洗浄したら、指を入れてbbを回してみて、ゴリゴリするような感じがなければbbの洗浄が完了です。
その後、クランクも綺麗に洗って、グリスアップにかかります。
たっぷりグリスを入れて、一回転させてスムーズに動くかどうかの確認をしてください。
このとき、シーリングとクランクも忘れずにグリスアップします。
グリスアップができたら、組み上げてます。
0リングも忘れずに取り付け、クランクを10㎜レンチで締めてメンテナンスが終了です。
bb30の異音対策としてシマノに変換するアダプターを使ってみよう
bb30規格で多く報告が上がっている異音の原因がどこにあるのかは、様々な原因が考えられます。
・フレーム本体の精度が良くないのか
・クランクの質に問題があるのか
・ベアリングなどのパーツが低性能なのか
・組み付けの問題なのか
このようなことが考えられるため、決定的な原因を決めつけることはできません。
上記にも書いていたように、キャノンデールの日本店舗の対策としては、グリスアップを無料で対応するくらいしか期待できそうにありません。
現在は、どの自転車店に持ち込んでも、洗浄してグリスアップするか、シマノ製のbbに交換する対策を提案されることがほとんどです。
しかし、シマノ製のbbは、bb30に互換性がありません。
そこで、取り付けられるように変換アダプターが販売されているのです。
この変換アダプターを使うことで、bb30であってもシマノのbbが使用できます。
このようにbb30用のbbではなく、シマノ製のbbを使用することで異音が解決できることもあります。
そのため、異音対策としては、この方法が有力だと考えられています。
多発しているbb30の異音問題に対策はある?
剛性が高く、軽量だと人気が高かったbb30ですが、異音問題で一気に注目を浴びました。
この問題の対策として、いろいろな議論がなされていますが、ほとんどのライダーが洗浄とグリスアップで頻繁なメンテナンスを要求されています。
その他にシマノ化する方法も最近では話題となっています。
あなたはどの方法で自分の自転車を守りますか?