ロードバイクで走行中、ハンドルからの振動が気になる方も多いはずです。
路面から伝わる、ハンドルの振動は疲労や痛みの原因になります。
ここでは、あらゆる振動対策をご紹介していきます。
振動による疲労を、解決していきましょう。
ロードバイクの悩みの1つ、ハンドルの振動
ロードバイクといえば、細いタイヤにドロップハンドルが特徴的なスポーツ自転車ですね。
ドロップハンドルの素材は、カーボンやアルミがありますが、やはり衝撃吸収に優れているのは、カーボン製ドロップハンドルでしょう。
しかし、カーボン製のドロップハンドルは高価なものも多く、アルミ製ドロップハンドルを使用されている方も多いはずです。
また、ロードバイクのタイヤは、細い上に空気圧も高くパンパンな状態ですから、路面からの振動を拾いやすくなります。
そのため、少し乗る程度なら問題はありませんが、これが長距離ライドともなると、ハンドルに伝わる路面振動がだんだんと手に響き、疲労から痛みに変わります。
そこで、一般的な衝撃対策としては、ハンドルにバーテープを巻いたり、グローブを活用したりすることです。
もう、このあたりは皆さん対策を取られているかもしれませんが、グローブやバーテープは種類も豊富でどれがいいのか悩んでしまう方も多いでしょう。
ですので、振動吸収に優れたおすすめの商品をご紹介していきます。
これらの対策をした上で、更に振動の対策方法をお伝えしていきましょう。
ロードバイクのハンドル振動を軽減する、おすすめなバーテープは?
まずは、ロードバイクのハンドルのバーテープですが、これにはグリップ力を高め、振動を軽減するといった効果があります。
ここでは、たくさんあるバーテープの中で特に振動吸収に優れている、おすすめのバーテープをご紹介していきましょう。
そもそも、バーテープは、0.6mm~4mmといったように厚みが大きく異なります。
その中でもハンドルへの力がダイレクトに伝わる薄いバーテープは、レースなどで使用されることが多いです。
長距離ライドでの快適性を求めるなら、バーテープは厚みとグリップ力に優れているものを選ぶといいでしょう。
○バーテープ「リザードスキンDSP」
リザードスキンのバーテープは、高いグリップ力が特徴のバーテープです。
他社と比べても圧倒的なグリップ力を誇ります。
価格は3千円ほどで、厚みの種類は、1.8mmと2.5mmと3.2mmがあります。
長距離ライドには、厚みのある3.2mmのバーテープを選びましょう。
ハンドルからの振動を軽減するには、グローブを良いものに変えよう
ロードバイクのハンドル振動対策として、グローブの活用はもう実践されている方も多いでしょう。
ただ、グローブといってもたくさんの種類があり、価格も様々です。
「何でもいいや」と、安いペラペラのグローブを使用していませんか?
やはりグローブは、厚みのあるパットやゲルを使用しているものがおすすめです。
ここでは、振動吸収に優れているグローブをご紹介していきます。
○パッドの厚み2倍!パールイズミの「メガグローブ」
パールイズミから、2014年から発売されているメガグローブは、従来の製品に比べて約2倍もの極厚パットを採用しているのが特徴です。
パッドの厚みを増やすだけでなく、親指股にもウレタンパットを配置したことで、走行時の振動をより多く吸収してくれます。
厚みがあるグローブではありますが、手のフィット感が良くハンドルも握りやすく設計され、手の甲は、メッシュ素材を採用し、蒸れにくく工夫されています。
パールイズミのメガグローブの価格は4千円ほどです。
長距離走行で、手の痛みや疲労が気になる方におすすめなグローブです。
ロードバイクのハンドルをアルミからカーボンに交換する
先ほど、値段が高いと書きましたが、ロードバイクのハンドルをカーボン製へ交換することによっても、ハンドル振動を軽減させる効果を得ることが出来ます。
カーボン素材の特徴は、軽量で衝撃吸収に優れている点です。
軽い上に、素材そのものが振動を伝えにくいとされているので、ハンドルからの振動を抑える効果は高いでしょう。
早速、長距離ライドにおすすめな、カーボン製ドロップハンドルをご紹介します。
○3T(スリーティー)の「ERGONOVA TEAM」
真っ先にエルゴノミックデザインを取り入れ、人間工学に基づいた設計で自転車業界を引っ張ってきたブランドが、3T(スリーティー)です。
この、数ある3Tハンドルの中で長距離ライドにおすすめなハンドルが、「ERGONOVA TEAM」です。
プロのライダーの意見を取り入れたは、「ERGONOVA TEAM」は、ハンドルトップの形状が卵型であるのが特徴です。
丸みを帯びた形状は握りやすく、長距離ライドでも疲れにくい設計となっています。
価格は約4万円で、やはり高額ですので、お財布と相談して考えてみてください。
アルミ製ドロップハンドルの微振動を軽減するバズキルって!?
アルミ製ドロップハンドルは1万円以下で購入できるものも多い中、カーボン製ドロップハンドルは、安いものでも3万円程度は必要になります。
ロードバイクのハンドル振動の吸収には間違いないですが、カーボン製ドロップハンドルの購入までには至らない方も多いのではないでしょうか。
そんな方に、アルミ製ドロップハンドルでも振動を緩和してくれるアイテムをご紹介します。
○バズキル(BzzzKill)
バスキルは、エンドキャップのにハンドルのエンド部にはめ込み、微振動を軽減してくれるアイテムです。
ダンベルを小さくしたような形をしています。
バランスよく考えられた軽量の重りによって、微振動を打ち消す効果があり、人気が高い商品です。
バズキルの正しい使い方ですが、ハンドルのエンド内部に直接接触するように装着させます。
バーテープの巻き始めをエンド内部に入れた状態でバズキルを挿入した場合、バズキルとエンド内面の間にバーテープが挟まることになり、バズキル本来の効果を得ることが出来ません。
また、キャップに小さな穴があるので、この穴がつぶれないようにしてください。
このバズキルはボントレガー製で、価格は3千円程度です。
振動を吸収してくれるステム「ショックストップ(ShockStop)」
最後にご紹介するのは、衝撃を吸収するステム「ショックストップ(ShockStop)」です。
ステムとはハンドルとフォークを繋ぐパーツのことです。
このショックストップは、ステムを上下に可動できるようにすることで、走行中のハンドルに伝わる振動を吸収するものです。
ショックストップは、高剛性かつ軽量で、路面からの衝撃吸収率は、最大70%も削減するといわれています。
特に、長距離走行では、快適性と疲労軽減に一役買うでしょう。
また、ロードバイクの他にもクロスバイクや、マウンテンバイクなどどんな自転車にも使用することができます。
さらに、メンテナンスフリーなところもうれしいポイントですね。
使い方としては、ショックストップと共に付属の固さが異なるゴム製のエラストマーを使用します。
そして、ユーザーの体重に合わせたエストラマーを選び、ステムの中に組み込んでいきます。
価格は2万円程と、高額ではありますが、腕や身体全体の疲労を軽減する効果は非常に高くおすすめです。
ロードバイクの振動対策を行おう
ロードバイクのハンドルから伝わる振動は、走行に支障を与えます。
カーボン製のハンドルに交換することでも、効果はありますが、価格が気になるところですよね。
ご紹介したように、振動を軽減する方法はたくさんありますので、試してみてはいかがでしょうか。