ふと、名前の由来が気になることってありますよね。
特に、親しみのあるものや変わった名前の場合は、どうしてそんな名前が付いたのか不思議に思います。
今回は、魅力的なサイクリングコースが多くある北海道をテーマに、さまざまな名前の由来について書いていきます。
北海道ならではの壮観「知床斜里・天に続く道」
北海道の名前の由来について書く前に、北海道の魅力的なサイクリングスポットをご紹介します。
〇知床斜里(しれとこしゃり)・天に続く道
果てしなくまっすぐに、地平線に吸い込まれるように続く道です。
名前の由来は、はるか遠くまで伸びた道が、まるで天に続いているように見えるからです。
特に、夕焼けが見える時間帯は絶景が楽しめます。
9月下旬~10月上旬には道の真ん中に夕陽が沈みます。
夕陽に向かって走ると、映画の主役になったような気分が味わえますよ。
国道334号線をウトロから斜里方面に向かって走っていき、峰浜で左折して坂を上りきり突き当たりを右折すると、この「天に続く道」が現れます。
斜里方面から「天に続く道」に入ることもできますが、前触れなく突然「天に続く道」が現れる感動は、峰浜方面からの道でしか味わえません。
名前通りの起伏「ジェットコースターの路」・平坦な「オホーツクライン」
引き続き、おすすめの北海道のサイクリングスポットをご紹介します。
〇ジェットコースターの路
北海道のサイクリングスポットとして外せないのが、「ジェットコースターの路」です。
「ジェットコースターの路」とは、美瑛の北東方向の美馬牛の近くにある国道237号線から続く、西11線の約4kmの直線道路のことです。
この道は、標高差70~80mくらいの谷と丘が立て続けに2つ、3つあり、アップダウンが激しく、ジェットコースターのような走りがいのある道だということが、名前の由来になっています。
丘の上からは北海道の雄大な景色が楽しめます。
〇オホーツクライン
次にご紹介したいのはオホーツクラインです。
オホーツクラインは、網走市網走駅近くの網走川添いから始まり、北見市常呂町栄浦のサロマ湖畔までの道路です。
全体的に平坦で、途中3カ所に「駐輪所」があり気軽に挑戦できるスポットです。
美しい網走湖畔、のどかな農場、能取湖、雄大なオホーツク海の景色は格別です。
その他おすすめスポット!オロロンラインの名前の由来
・洞爺湖(とうやこ)・支笏湖(しこつこ)
湖畔に訪れると、心が穏やかになりますね。
北海道三大景観で有名な洞爺湖の近くにはホテルや旅館があり、温泉も楽しめ、ゆったり過ごしたい方におすすめです。
芸術的な景色にうっとりしながら、サイクリングできます。
また、千歳市の支笏湖も、温泉のほか、ボートやダイビング、カヌー、キャンプなどで楽しめます。
・羊蹄山(ようていざん)一周
こちらも、かなり人気があるサイクリングスポットです。
程よいアップダウンで初心者も安心ですし、給水スポットでは名水が味わえます。
羊蹄山は、「蝦夷富士(えぞふじ)」と親しみをこめて呼ばれていますが、そのどっしりした佇まいは、確かに富士山を思わせます。
・オロロンライン
オロロンラインの長い長い一本道は、ここが日本であることを忘れさせるような開放感あふれる風景です。
その場所は、北海道日本海側・石狩市から天塩郡天塩町までで、名前の由来は、地元のウミガラスの呼び名「オロロン」から来ています。
映画にも登場した有名な道を走ると爽快です。
海沿いで海風が強くアップダウンも激しいので大変ですが、ゴールした時には達成感を味わえます。
北海道で訪れたいサイクリングスポット!大沼&稚内
・大沼
大沼は道南に位置する周囲24kmの湖で、コースは短いですが平坦で走りやすくおすすめです。
また、「新日本三景」のひとつとしても知られ、駒ヶ岳や島々など大自然の中で楽しくサイクリングできます。
すぐ近くにはレンタサイクルショップもあり、「フレンドリーベア」では一日で1000円程で借りることができます。
牧場に立ち寄って、愛らしいウサギやヤギと戯れるのも癒されます。
・稚内・宗谷岬
日本の最北端の稚内から宗谷岬にかけての路は、北海道に訪れたら是非走って頂きたいコースです。
荒々しい自然、どこまでも広がる海を見ることができ、北海道の魅力を存分に味わえます。
アップダウンが激しく夏場でも肌寒く感じますので、事前のトレーニングと防寒対策をしっかりしましょう。
宗谷岬では、思わず立ち止まって自転車を降り、海の果てに目を凝らしたくなるかもしれません。
展望台に上り、一息つくのもおすすめです。
それでは、次項からは、北海道という名前の由来についてご説明します。
北海道の名前の由来って?①
では、北海道という名前の由来を見ていきます。
歴史の授業が苦手だったという人は読むのが大変かもしれませんが、少しお付き合いください。
北海道、と名付けたのは、松浦武四郎(まつうらたけしろう)だと言われています。
幕末に、探検家として活躍した方ですね。
明治二年、道名に関する意見書の中で松浦武四郎は、6つの名前の候補をあげました。
それは、海北・海島・東北・千島・日高見・北加伊です。
この中で、北加伊(ほっかい)の「加伊」を「海」に変えて「北海道」という名前が付いたのです。
「加伊(かい)」とは「夷人(いじん)」の自称で、そこからイメージされた名前ですが、「海」となり、結果的には松浦武四郎の雅号「北海道人」が道名になりました。
この時には、東海道や、西海道、南海道などがすでにあり、北海道という名称は、自然に受け入れられました。
ちなみに、北海道がなぜ「道」と付くのか、ご存知でしょうか?
次項も引き続き、北海道の名前の由来について書いていきます。
北海道の名前の由来って?②
「北海」という名前の由来はお分かり頂けたでしょうか。
では、次に「道」についてご説明します。
7世紀後半から9世紀頃にかけて、天皇中心の体系的な中央集権的国家機構・律令国家が地方行政を行う際に、基本区分として「道(どう)」という呼び名が付きました。
みやこに近い5つの「国」を「畿内(きない)」と呼び、それ以外を7道に分けました。
東海道・北陸道・東山道・山陽道・山陰道・南海道・西海道の7つです。
それぞれの道(どう)には、いくつもの「国」があり、例えば東海道には、三河国(みかわのくに)、遠江国(とおとうみのくに)、駿河国(するがのくに)などがありました。
また、それぞれの道(どう)ごとに、重要な道(みち)が、みやこから放射状に伸びていました。
北海道は、この5つの畿内と7つの道が設置されたときには、まだ「蝦夷が島」や「蝦夷地」と呼ばれ、異民族の住む地として認識されていました。
しかし、江戸時代後期からロシアとの外交が多くなり、北の境を明確にする必要性があり、明治になってやっと、正式な名称が付いたのです。
北海道のサイクリングスポットには、魅力がたくさん!
北海道は広大な大地が広がり、どこまでも続いているような道があります。
情報の多い現代社会のわずらわしさから逃れ、リフレッシュするには最適ですよ。
また、せっかくですから、海沿いの起伏の激しい道に挑戦するのもいいでしょう。
トレーニングの成果を試すことができます。
さらに、近くに温泉がある美しい湖をゆったり一周するのも素敵な思い出になります。
北海道の魅力的なサイクリングスポットを、北海道の名前の由来と合わせてご紹介しました。