ロードバイクに乗っている人のビンディングシューズに、カバーがされているのを見たことはありませんか?
初心者の場合は、なんの役割があるのかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな方のために、シューズカバーの役割と自作する方法、おすすめの商品をご紹介します!
ロードバイクのシューズカバーの役割①
シューズカバーは、靴を覆うカバーのことです。
ロードバイクのビンディングシューズは、みなさんご存知の通り、通気性を重視しているためメッシュ素材が多く使用されています。
そのため、冬のライドではつま先に冷気が入り込み、ライダーにとってはとても辛いです。
その冷気からつま先を守るのが、シューズカバーなのです。
主な役割は、冷気や雨、風から守ることですが、さまざまな種類があります。
先ほどご説明した通り、シューズカバーが特に活躍する時期は、真冬のライドです。
防風性に優れた厚手の素材で作られているものは、真冬の防寒に最適です。
商品によっては、マイナス5度という極寒にも対応しているものもあり、冬場に欠かせないアイテムです。
また、薄手のものは、真冬と比べそこまで寒くない春先や秋に使用するもので、つま先部分だけの商品もあります。
このように、薄手のものであったり、もこもこしている厚い素材で作られているものであったり、素材や形状によって使う場面が変わってくるのです。
値段は、安いものだと2000円程度からありますが、自作したものを代用として使用しているという方も多いのではないでしょうか。
ロードバイクのシューズカバーの役割②
先ほどは、シューズカバーの役割として寒さを防ぐということをご説明しました。
実は、商品によっては、その他にも役割を担ってくれるものもあるのです。
ピタッとしているストレッチ素材のものは、空気抵抗を軽減する役割もあります。
これは、エアロシューズカバーと呼ばれるもので、タイムトライアルやトラック競技でも使用している選手を見かけたことがあるかもしれませんね。
ツールド・フランスでも、夏なのにシューズカバーを使用していて疑問に思った方もいるのではないでしょうか。
また、表面を防水素材でコーティングされているものは、雨を防いでくれます。
雨の日のライドや突然の雨に見舞われた時、シューズの中に雨水が入ってしまったなんてことも多いので防水加工を施されているものは大活躍です。
また、エアロシューズカバーの場合は、フィット感があるので隙間から水が入りにくい仕様になっているものもあります。
ロードバイクにとって重要な空気抵抗の軽減や、防水の面を考えると、自作のカバーでは少し実現しにくい部分ではあります。
そのため、防寒以外の性能を求めるという方は、自作ではなくお店に売っている商品を購入することをおすすめします。
ロードバイクのシューズカバーサイズはどのように選ぶの?
ロードバイクのシューズカバーには、伸縮性の高いフリーサイズのものと、S・M・Lなどのサイズがあるものがあります。
購入時にはしっかりと確認しましょう。
中には、サイズの選び方がわからないという方も多いかもしれませんね。
自転車業界では、フレンチサイズといわれるサイズ表記をされるので、それを基準に選びましょう。
日本では、センチメートルで表記されることが多いので、あまり馴染みがないかもしれませんが、ネットなどで調べるとフレンチサイズとセンチメートルを換算した表などもあるので、参考にしてみるといいでしょう。
例えば、40と表記されている場合は25センチ、42であれば26センチなど、意外と簡単なので自分のサイズだけでも覚えておくと便利かもしれませんね。
S・M・Lといった場合は、Sであれば24センチ~25センチ、Mであれば25.5センチ~26センチ、Lは26センチ以上といった具合です。
しかし、メーカーによっては違う場合があるので、購入前にネットなどで調べておけば間違いがありません。
自作する方も、一度商品を見て参考にしてみましょう。
ロードバイクのシューズカバーを自作する方法は?
シューズカバーの目的を防寒だけとして、より安く仕上げたいという方は、自作してみましょう。
用意するものは、ホームセンターなどで購入出来るルームシューズ、ハサミ、油性ペンです。
ルームシューズは、クロロプレーンという素材のものがいいでしょう。
サイズは、自分の足のサイズではなく、シューズがすっぽりと入るものを選ばないといけないので注意しましょう。
準備が出来たら早速作成です。
まず、ロードバイクのビンディングシューズを履いたらすっぽりとルームシューズを被せます。
クリート部分が盛り上がっているので、クリートが出るようにカットする印を油性ペンでつけましょう。
ルームシューズを外し、印の通りカットします。
大きく切りすぎるといけないので、最初は小さめにカットしておきましょう。
もう一度ルームシューズをシューズに被せ、切り口の微調整をします。
これで完成です。
早ければ10分も掛からずに出来ます。
かかとの部分も切り取りたいという方は、同じように印をつけてカットしましょう。
ちょっとした自作!出来るだけ安いシューズカバー
自作するのは面倒だけど、出来るだけ安くシューズカバーを手に入れたいという方もいるでしょう。
そんな方におすすめの商品をご紹介します。
●フットマックス シューズカバー
フットマックスのシューズカバーは、日本製でありながら2000円程度と、とても安価です。
サイズは2種類あり、S~Mはフレンチサイズの39~42、L~XLは42~45といった具合です。
見た目は、厚手の靴下のようで、クリートガイドシステムといわれる枠のような模様が入っています。
これは、自作する際に印をつけたのと同じで、切り取る場所の印です。
カットする部分がわかりやすいだけでなく、カットした部分がほつれにくく、枠が補強の役割を果たします。
枠内を切るので、枠自体を切り取らないようにしましょう。
ロードバイクのビンディングシューズメーカーによって、切り取る部分が違うので注意です。
生地を摘まんで小さい切れ目を入れてから、普通に切ると上手に切り取ることが出来ます。
性能としては、気温が10度程度までは快適で、5度までは十分機能を果たしますが、0度程に達するとつま先の感覚がなくなってしまうという声もあります。
しかし、性能・日本製という点を考えると十分なコストパフォーマンスといえる商品でしょう。
自作じゃ満足出来ない!という方におすすめの高性能のシューズカバー
防寒機能だけの、自作シューズカバーじゃ満足出来ない!という方におすすめの高性能シューズカバーをご紹介します。
●veloToze シューズカバー
海外メーカーの商品で、日本に入ってきた当初は高価でしたが、現在は3000円以下と比較的リーズナブルな販売価格になっています。
ツルっとした光沢があり、とてもかっこいいヴィジュアルです。
カラーバリエーションも多く、流行りのネオンカラーから定番の白、黒まで全7色展開されているので、ロードバイクのカラーに合わせて選べるのも嬉しいですね。
防水性に優れたもので、水を通さないということは風もまったく通さないということです。
隙間なくピタッと吸い付く特性は、空気抵抗を大幅に軽減してくれます。
この商品は、説明書を見ないと履き方がわからないという方も多いので、注意しましょう。
そこで、大まかにご説明します。
まず、靴下の上からシューズカバーを履きます。
二枚靴下を履いているような形になったら、クリートを出す穴から足を出し、くるぶしまで上げます。
そして、ここでビンディングシューズを履き、くるぶしまで上げていたシューズカバーをクリートを出す穴からスルスルと下げていきます。
このとき丁寧に行わないと、破けてしまうので気を付けてください。
シューズ全体に被せたら、部品に干渉していないか、無理なテンションが掛かっている部分はないかを確認しましょう。
難しそうな印象を持たれるかもしれませんが、慣れてしまえば簡単なので安心です。
冬場だけでも、シューズカバーをしよう!
今回は、シューズカバーのアレコレをご紹介しましたが、役に立つ情報はありましたか?
最後にご紹介したような高性能なシューズカバーは、速度を上げるために夏場でも使用します。
しかし、のんびり自分のペースで走りたいという方は、冬場だけでもシューズカバーを使用することをおすすめします。