ママチャリには、前カゴが必ずと言って良いほど付いていますが、逆にスポーツ自転車には、ほとんど付いていません。
スポーツ自転車には、荷物を運ぶという概念がないので付いていないのですが、用途によって必要なシーンも多々あるでしょう。
そこで今回は、後付けできる自転車の前カゴや、その他の取り付け可能なオプションパーツもご紹介していきます。
自転車に前カゴが付いていないなんて…
「前カゴが付いてない自転車なんてあるの?」
スポーツ自転車の存在を知らなかった子供の頃の私なら、こんな質問を投げかけていたと思います。
それほど、自転車に前カゴが付いているのは当たり前のことでした。
今でも、ママチャリなどのシティサイクルでは標準装備ですが、ロードバイクやMTBには、ほぼ皆無と言っていいでしょう。
そもそもロードやMTBは競技用ですから、前カゴはもちろん後ろに荷台もありませんし、泥除けも付いていません。
立て掛けるスタンドも無ければ、ベルやライトも後付けのオプション扱いです。
すなわち、機能性は一切無視して、とにかく走行性能や車体の軽さだけを追求したのが、スポーツ自転車ということになります。
しかし、近年は街中でもスポーツ自転車をよく見かけるようになり、用途もだいぶ多様化してきた感じがします。
となれば、前かごの需要も当然あると思いますが、果たしてロードバイクやMTBに、どのように取り付けるのでしょうか?
検証してみたいと思います。
自転車の後付け用前カゴの取り付け方法
自転車の後付け用前カゴは、いくつか取り付け方法があるので、ご紹介していきましょう。
《ハンドルに引っかけるタイプ》
一番手っ取り早いのが、ハンドルに引っかけるだけのタイプです。
あまり重い物は耐えられませんが、脱着が自由自在ですから、用途は広いです。
《専用金具でハンドルに固定するタイプ》
カゴの先端にハンドルに固定できるアタッチメントが付いているので、こちらも脱着が簡単にできます。
引っかけるタイプよりは安定感があるので、少し重い物でも対応できます。
《キャリアを取り付ける》
サイクルキャリアをフォークやブレーキに固定して、そこにカゴを取り付けます。
脱着の自由度は低いですが固定力が強いので、重い物にも耐えられます。
通勤・通学などでカゴを外すことは、あまり考えないという場合は、こちらが最もおすすめでしょう。
《ハンドル一体型の前カゴ》
文字通り、ハンドルにカゴが溶接されていますので、安定感はピカイチです。
ハンドルごと交換するので、ハードルが少し高いように思いますが、安定感重視なら、こちらが良いかと思います。
おすすめの後付け用前カゴ①
では、上記のタイプ別におすすめの後付け前カゴをご紹介します。
【OGK:FB-022 フロント用コンパクトバスケット】
参考価格:¥2,000
折りたたみ自転車やクロスバイクなどに取り付けられます。
こちらはハンドルに引っかけるタイプですが、固定する金具も付いています。
コンビニ弁当がすっぽりと収まるサイズなので、ちょっと大きめです。
耐荷重は3kgまでとなっていますので、重すぎるものを積むのは控えたほうが良さそうです。
【OGK:FB-005AX ATBバスケット】
参考価格:¥3,000
クロスバイク・マウンテンバイク向けの前カゴです。
アタッチメントタイプで、脱着が非常に簡単です。
上記の物とほぼ同じ大きさなので、買い物や通勤・通学には最適な大きさです。
こちらは固定金具なしのアタッチメントでの1点止めなので、2ℓのペットボトルを数本とか、お米などは避けた方が賢明でしょう。
おすすめの後付け用前カゴ②
さて、上記の後付け前カゴは、脱着が簡単なぶん、耐荷重があまり期待できないタイプです。
やはり、もう少し重い物を運びたいとなると、自転車本体に複数個所で固定するタイプがよくなります。
そこで、サイクルキャリアを取り付けて、そこにカゴを固定するタイプをご紹介します。
【AKI WORLD(アキワールド) :BASKET CARRIER】参考価格:¥2,750
【AKI WORLD(アキワールド) :SUPER LIGHT SPORTS BASKET】参考価格:¥3,900
上がキャリアで、下が前カゴです。
前カゴは他のものだと互換性が分からないので、一応同じメーカーのものを推奨しておきます。
キャリア・前カゴともに耐荷重は3kgですので、通勤・通学には何の問題もないでしょう。
自転車のフロントフォークやブレーキの穴に固定するので、安定感は抜群ですが、着脱の自由はありませんので、腹をくくる必要はありますね。
【DOPPELGANGER(ドッペルギャンガ-):バイクシェルパ DHB160】参考価格:¥15,000
こちらはハンドル一体型なので、ハンドル周りが煩雑にならないのがメリットです。
見た目からも分かりますが、網目状のカゴではなく、大きく隙間が空いています。
そのため、バッグや箱物は良いですが、細かい物は隙間から落ちてしまいますので、敷板が欲しいところです。
ハンドルをフラットバーにしたいという人には、一石二鳥でおすすめです。
耐荷重は5kgです。
後付けできるのは前カゴだけではない
ここまでは後付けできる前カゴをご紹介してきましたが、もう少し機能的にして、バッグを取り付けてみるというのはどうでしょうか?
ショルダーバッグやトートバッグをアタッチメントで取り付けて、自転車に乗っていないときには普通に手持ちとして使用できます。
何点かおすすめをご紹介します。
【RIXEN&KAUL(リクセン&カウル):フロントバッグシリーズ スマートバッグS 3.5L】参考価格:¥15,000
ショルダーバッグタイプのフロント用バッグです。
付属のアタッチメントをハンドルかステムに取り付け、そこにワンタッチで装着します。
少し小さめかもしれませんが、タブレットPCは収納できます。
耐荷重も2kgと公表されているので、普段使いとしても、まずまずの容量だと思います。
防水カバー付きなので、雨の日でも使えますから通勤に良いですね。
【RIXEN&KAUL(リクセン&カウル):ライゼンタールシリーズ バイクバスケット】¥9,800
こちらは、主婦にうってつけのエコバッグタイプです。
取り外して、そのまま買い物ができますし、小物入れのポーチも付属しています。
また、折りたためますので、収納時に便利です。
アタッチメントが別売りなので、少し高くつきますが、カギ付きのアタッチメントなら盗難も防止できて良いですね。
自転車を使用する用途によって取り付けるタイプを選びましょう
今回は、自転車に後付けできる前カゴをご紹介してきました。
最後に簡単にまとめてみますと、カゴ無しで走るシーンも想定したい人で、カゴで運ぶ荷物が軽い物で良ければ、引っかけるタイプかアタッチメントで装着するタイプにしましょう。
反対にカゴはいつ何時も外さないし、重い物も運びたいという人は、ガッチリ固定するキャリアを選択しましょう。
また、アタッチメントを取り付けて、さらに別売りの金具でカゴを固定している人も見受けられます。
アタッチメントの利点は、様々なカゴやバッグに対応できる可能性があることですから、用途によって使い分けるのも良いですね。
前だけでなく、後ろに取り付けるキャリアもあります。
まとめて買い物などをする人は、前カゴだけでは足りないときもありますから、後ろにもキャリアを付けてカゴを装着しているんですね。
最近の前カゴはおしゃれです
今回は、自転車に前カゴを後付けする話をしました。
スポーツ自転車にだって多少の機能性は必要で、その代表が前カゴなんですね。
見た目を取るか、実用性を取るかで迷うところもあると思いますが、今のバスケットは見た目にも結構おしゃれですから、検討してみてください。