2007年と言えば、第一回東京マラソンが開催されたり、星野ジャパンが活躍したり、明るいスポーツのニュースはたくさんありましたが、デローザファンにとっては IDOL(アイドル)誕生の記念すべき年でした。
約10年の年月が流れ、デローザもシマノを採用するようになり、良く言えば身近な存在になりつつあります。
デローザの身近なモデルと言えば、AVANT(アバント)です。
今回は、そのアバントとアイドルについて書いていきます。
アバント・アイドルの紹介の前に!デローザってどんなブランド?
デローザのアバントや、2007年に登場したアイドルについてのご説明の前に、まずは簡単にデローザがどんなメーカーなのかご紹介していきましょう。
デローザを語るうえで欠かせないのが、創業者、ウーゴ・デローザ氏です。
彼は1953年にデローザを立ち上げ、60年の年月を経ても先進的なモデルを作り続けています。
彼をはじめ多くの優れた職人が生み出すロードバイクは、まだブランドが少なかった時代、常に市場を引っ張りロードバイクの可能性を模索し続けていきました。
ここ20年ほどで、時代の流れとともにカーボンフレームが主流になり、人件費の安い国で大量生産するようになりました。
しかし、デローザは家族経営を貫き、伝統を守ってイタリアの工房で金属フレームとカーボンのトップモデルを作っています。
なんと、ウーゴ・デローザ氏は60年現役を守り、一つ一つの製品の仕上がりにこだわっているのです。
人生全てをロードバイクに捧げるウーゴ氏の生きざまは、生きる伝説として多くの人から賞賛されています。
デローザのベーシックモデル・アバント!
まず2007年に誕生した、アイドルと比べられることも多い、アバントについて見ていきましょう。
デローザのアバントは、高級メーカー・デローザの中でも価格が安く、手が届きやすいモデルとして親しまれています。
それでもカーボンフレームを採用し、クランクからブレーキまでシマノ105を装備しているので、初心者には贅沢すぎるくらいのモデルです。
フレームサイズによってクランク長とステム長は、細かく調整されるというこだわりも嬉しいですね。
ホイールはシマノの11速対応、RS-21です。
デローザと言えば、「カンパニョーロ」とお考えの方も多いでしょうが、よりリーズナブルで高品質なものを提供するために、シマノを採用したモデルも増えました。
また、電動式コンポーネントにも対応しています。
それなのに、お値段30万円を切る、コスパの良いロードバイクです。
さすがにレース仕様とは言えませんが、落ち着いてデローザの乗り味を楽しみたい方に、ぜひ乗って頂きたいバイクです。
デローザは、他のメーカーのように、もっと安くて重いモデルを作っても良さそうなものですが、決して妥協しません。
坂を上ったり、ロングライドに挑戦したりするロードバイク本来の楽しみ方ができるバイクでないと、作っても意味がない、という信念を感じます。
デローザはロードバイクの楽しみを伝え続ける、貴重なメーカーです。
アバントの価格!初心者にデローザはどうなの?
アバントが、コスパの良いモデルだということがお分かり頂けたでしょうか。
デローザの中では比較的安いモデルですが、性能が高いため「デローザじゃなければ買いたくない!」というくらい惚れ込んでしまった人にはおすすめです。
しかし、30万円あれば、他のメーカーではもっとグレードの高いロードバイクを手に入れられるのも事実です。
ですから、初心者がまず始めに購入するバイクとしては、ハードルが高いかもしれません。
初心者はグレードの高さをリアルに体感することは難しいですし、ロードバイクは消耗品ですので、いずれ買い変えることを考えても、始めの一台はもう少し安いバイクでも良いでしょう。
また、ロードバイク自体の良さを実感していない初心者の方は、飽きて乗らなくなってしまうことも考えられます。
さらに、ロードバイクを始めるときには初期投資として、車体の他にもさまざまなアイテムが必要になりますので、そういう点も考慮してロードバイクを選ぶことをおすすめします。
では次の項から、2007年に生まれたアイドルについて見ていきましょう。
デローザのロードバイク、2007年誕生のアイドルはレース向き?
デローザのエントリーモデル、アバントの次に、人気モデル、アイドルのご紹介をしていきます。
華々しくデビューしたアイドルは、2007年モデルの中でも注目されました。
綺麗に湾曲したスローピングフレームが特徴のカーボンフレームが魅力的なロードバイクで、当初からとても人気がありました。
カラーリングも美しく、デビュー当時のツートンカラーに惚れ込んだ方も多かったのではないでしょうか。
また、アイドルは見た目の美しさと、高いレスポンス性を併せ持っている点も魅力です。
軽量なのでヒルクライムで活躍しますし、振動吸収性が良いためロングライドや、エンデューロでも頼れます。
とくにロングライドでは、その乗り心地を実感して頂けることでしょう。
アイドルは、レース出場に十分なフレームではありますが、高剛性には欠けてしまうという点があります。
また、エアロ形状でもないフレームですので、必ずしもレースで上位を狙うことができるとは言い難いですが、相性が良ければ性能を十分に引き出せるバイクです。
2007年から2017年までデローザ・アイドルの人気は衰えない
デローザのアイドルは、デローザのミドルグレードにして、アバント同様、価格が安い点も人気の理由です。
2007年に登場してから現在まで、その人気は衰えることがありません。
そんなアイドルですが、2017年、ブラック一色にレッドのラインとハートマークが印象的なモードカラーのモデルが、完成車で売られることになったという嬉しいニュースがありました。
それまではフレーム組みだったので、これは大きな変化です。
また、他のフレーム単体販売のアイドルについても、ロゴ配置やラインなどのデザインが若干変わりました。
とくにホワイト×ブラックのアイドルは、2007年のアイドルを彷彿とさせる懐かしいカラーリングです。
デローザのアイドルを初代から追いかけているファンにとっては嬉しい演出ですね。
他にも鮮やかでスポーティなブルーや、活発な印象のレッド、甘すぎないブラック×ピンクのフレームがあり、どれもとても素敵です。
2007年登場アイドルよりグレードが高い!デローザのロードバイク
2007年にデビューしたアイドルと、アバントについて書いていきましたが、その他の2018年デローザのロードバイクを簡単にご紹介します。
以下ご紹介するロードバイクは、本格的なレース仕様のモデルなので価格も非常に高額です。
●SK Disc(国内発売未定)
参考価格は¥820,000以上と発表されています。
11速アルテグラDi2の完成車でフルカーボンフレーム、ブレーキはシマノR8070(油圧)採用です。
●SK(国内発売未定)
SK Discよりもさらにグレードが上がり、カーボンフレームで11速デュラエースDi2完成車となっています。
お値段は100万円近いです。
どれほどの乗り心地なのか、一度で良いので試してみたいですね。
●King XS(キング XS)
同じくカーボンフレームで、カンパニョーロの11速スーパーレコード完成車の場合、お値段は100万円以上します。
デローザとカンパの組み合わせは王道ですね。
他にもIDOL Revo(アイドル レボ)や、FEDE(フェデ)があり、こちらは比較的安いモデルになります。
とは言え、デローザの高級ロードバイクは、多くの方にとっては雲の上の存在ですね。
デローザのアバントとアイドルはコスパ抜群
デローザのロードバイクを安く手に入れたい方にアバントとアイドルはおすすめです。
デローザと言えばカンパニョーロ、という風に考えている方は多く、アバントの場合はこの条件をクリアしていないですが、デローザのこだわりを十分感じるバイクです。
また、アイドルもデローザの中では比較的安く高性能で人気が高いので、選択肢に入れても良いかもしれません。
デローザのハートマークが輝くロードバイクを買うことを考えるとワクワクしますね。