心拍トレーニングにしばしば用いられるガーミンの心拍計ですが、不具合が起きるケースが多いようです。
とくに、買ってしばらく経ち劣化したときに、あきらかにおかしい数値を表示し始めることがあります。
そこで簡単にできる不具合の対処法についてご紹介していきます。
また、同じガーミン製の腕時計型の心拍計もありますので、参考にしてみてください。
ガーミンの心拍計で効率よくトレーニング!
心拍計は、効率のいいトレーニングをするためのお役立ちグッズです。
心拍を測ることによって、無理のない内容で練習ができますし、自分の体力の限界を客観的に知ることができるからです。
今回取り上げるガーミンの心拍計、ハートレートセンサーですが、付けにくい、不快感がある、という理由から購入しても使わなくなってしまう方も多いようです。
ですが、ハートレートセンサーは心拍計を正確に、リアルタイムで測ることができるだけではなく、ストライドや接地時間、ピッチ、上下動などを計測することもできます。
ですから慣れてしまえば、使い続けることのメリットを実感できるようになります。
それに、せっかく買ったものが、しまっておくだけになってしまったらもったいないですよね。
ずっと着けておくとどうしても違和感が強く、走るのに集中できないという方は、登り坂のあるヒルクライムのトレーニングの時だけでも装着しておくといいでしょう。
登り坂は体に負荷がかかり無理をしてしまいやすく、心拍数を測ることで自分のペースがつかめるようになります。
ペース配分に合ったペダリングが、ヒルクライムでは特に重要なのです。
しかし、ガーミンの胸に巻くタイプの心拍計(ハートレートセンサー)は不具合が発生することも多く、使いにくいと感じてしまう方もいるようです。
今回はそんな場合の対処法についてご説明します。
ガーミンの心拍計の不具合の対処法!
ガーミンの心拍計(ハートレートセンサー)が正常に動かない不具合は、多くの人が体験しているようです。
そんな時に、試してみるといいことについて、一つずつご説明していきます。
●カラダに接している電極面(4カ所)を濡らしてみましょう
この方法は、公式のアナウンスでも進められている方法ですから、動かなくなったときに一番先に試してみましょう。
ほとんどの不具合はこれで解消するはずです。
乾燥によって心拍計がずれ、心拍が伝わりにくくなることが原因で起こる不具合にも効果的です。
具体的な方法としては、電極部をきれいに掃除し、水、もしくはワセリンで濡らし乾燥を防ぐ処置をおこなってください。
ワセリンは、ドラッグストアなどで簡単に入手できます。
もっと丁寧に対処したい方は、電極クリームなどを塗るのもおすすめです。
こうすることによって、心拍計センサーの電極部が、ピッタリと身体へ接触し感度が良くなります。
●心拍計のリセット、電池交換をしてみましょう
心拍計の本体をベルトから取り外し、工具を使って裏ぶたをあけます。
そして、ボタン電池の極のプラスとマイナスを逆にしてセットし直し、30秒待つとリセットできます。
また、電池を交換してみるのもいいかもしれません。
ガーミンの心拍計に不具合!簡単にできる対処法
ガーミンの心拍計(ハートレートセンサー)の不具合が起きたときの対処法は他にもあります。
●心拍計の位置をずらしてみましょう
心拍計を付けるときに、ずり落ちるのが気になり、やや上に装着する方もいらっしゃるかもしれませんが、それでは正しく測ることはできません。
きちんと胸部の心臓のある位置に、説明書通りに装着しましょう。
それぞれベストに感じる位置は違うと思いますが、筆者の場合はみぞおちにピッタリ心拍計がはまるような感覚でした。
一度、正常に機能した正しい位置を覚えておくと良いでしょう。
いつも上のほうに着けていた方は正しく装着しなおすと、すぐずれてしまいそうな不安感があるかもしれませんが、ベルトに収縮性があるので意外とずり落ちないものです。
また、初期のハートレートセンサーと比べて最近のものはベルト自体進化しています。
●再ペアリングをしてみましょう
もしかしたら本体とのペアリングの相性が良くないのかもしれません。
少し手間がかかりますが、ガーミン本体とのペアリングのやり直しをしてみてください。
再スキャンしてしばらくの間、様子を見てみましょう。
これで簡単に問題が解消されることもあります。
●ベルト(ストラップ)の交換をしてみましょう
電線が中に通っているベルトの断線が不具合の原因となることもあります。
ベルトは、キャットアイなど他の心拍計のものと互換性がありますので、買い替えの予算が無いときは、そちらと交換するのも良いでしょう。
ガーミンの心拍計の不具合の理由!汚れや静電気
引き続き、ガーミンの心拍計(ハートレートセンサー)の不具合への対処法です。
●クリーニングしましょう
買ってしばらくたつと、汚れもたまってきますし、機械自体の性能も落ちてきます。
機械は、ホコリや汗などの汚れにも敏感です。
ですからこまめに点検、清掃することが大切です。
見える部分(電極面・心拍計本体の電池接触面)の汚れを落としましょう。
機械に使えるタイプのウエットティッシュなどを使用すると、簡単に掃除ができます。
また、ベルト部分も初期のころの心拍計は洗濯機で洗濯できたのに、最近のものはできなくなってしまいましたね。
洗濯機を使えなくなったからといって洗わないままだと臭くなってしまい、夏場はカビが発生してしまうかもしれません。
水のいらない洗剤やファブリーズなどで洗浄、除菌して清潔に使いましょう。
●サイクルウェアを着替えてみましょう
化学繊維を使っているウェアでは、静電気が起こりやすく数値が不安定になります。
特にウインドブレーカーやパーカー等のダボッとしたものは、繊維同士がすれやすく、静電気が発生してしまいます。
また、風圧によってウェアがバタつき、誤作動を起こすケースもあるようです。
なるべく体にフィットするウェアを選びましょう。
心拍計を直す奥の手!叩くと直る場合も
ガーミンの心拍計(ハートレートセンサー)の不具合への対処法をご説明してきましたが、いろいろと試しても直らない場合は、奥の手です。
古典的な方法ですが、叩いてみましょう。
古いテレビが映らなくなったとき、試した方もいらっしゃるかもしれませんね。
なぜ、叩くと電子機器が動くようになるのかは諸説あります。
一説によると、内部の接触不良が解消されるため一時的に直るようです。
どういうことかというと、ほこりや、内部の半田付けが割れて抜けてしまうことによって接触不良になってしまうのです。
ほこりによる接触不良の場合、叩くとそのほこりが落ちます。
また【半田浮き】という状態の場合、衝撃を与えると接触不良が接触し、不具合が改善されるのです。
ですが、電子機器は繊細ですので、逆に壊れてしまう可能性もあります。
乱暴な方法ですので、あくまでも最終手段として考えてください。
保管しておいた心拍計を久しぶりに出して使う場合は、ささいな不具合には目をつむって使い続けると、ある時からきちんと動き出すこともあります。
ですからいきなり、バシバシ叩く、といった荒業を使うのはやめましょう。
また、購入後、保管状態や扱い方が悪いとこうした接触不良が起こりやすいので、清掃を心がける他、きちんとほこりを防ぐ入れ物に入れて保管しましょう。
不具合が起こりがちな心拍計を買い替え!腕時計型がおすすめ
ガーミンの心拍計の不具合はいろんなパターンがあります。
例えば、Edge本体と通信することができなかったり、異常に高い心拍数を計測したり、急にフリーズしてしまったりします。
今回、さまざまな方法をご紹介してきましたが、どうしても直らない場合もあるでしょう。
また、一時的に直っても何度も繰り返し不具合が起こったりすると、その度に、「ああでもない、こうでもない」と悩むことになり面倒ですよね。
そこで、買い替えを検討している方におすすめなのが、ガーミンの腕時計型の心拍計です。
そんな小さくて、きちんと機能するのかと不安に思われるかもしれませんが、最近のテクノロジーの進化はすごいのです。
もちろんガーミンのサイコン本体ともスムーズに連動しますし、スマホにデータを記録できる機能もあります。
また、心拍数だけでなく、移動距離などもリアルタイムで正確に計測することができます。
ハートレートセンサーと違いバッテリー式で電池交換もいりません。
また、腕時計型なら付けていても違和感がなく、軽いため体に負担がかからないのも嬉しいポイントです。
値段はお高めですが、これからも心拍トレーニングをされる方は、ぜひ検討してみてください。
☆ガーミン vivosmart HR J
バッテリー・充電式リチウム電池
稼働時間・約5日間程度
重さ・29.6g
サイズ・136~187mm
参考価格・18,334円(税抜)
(50m完全防水、ワイヤレス通信対応)
ガーミンの心拍計が壊れたら!対処法を試してみよう
ガーミンの心拍計(ハートレートセンサー)の不具合の対処法について書いてきました。
簡単にできる方法ばかりですので、一つずつ試してみてください。
古典的な方法で、叩いて直すのも効果がありますが、逆にダメージを与える可能性もあります。
相当古くて壊れてもいいような製品の場合は、試してみるのも良いかもしれません。
また、もし買い替えを検討されている場合は、腕時計タイプも候補に入れてみてください。