自転車を店頭で購入後、必ずといっていいほど、防犯登録の加入を勧められるでしょう。
この防犯登録をすることには、いったい何の意味があるのでしょうか?
今回は、防犯登録に関する様々な疑問をお答えしていきましょう。
ぜひ参考にしてみてください。
自転車購入後にすることの1つ、防犯登録の意味とは?
自転車を購入後、防犯登録をすることになると思いますが、この防犯登録にはどんな意味があるかご存知でしょうか。
防犯登録制度が誕生したのは、1994年6月20日です。
防犯登録は、自転車を乗る全ての人が、義務とされている制度です。
防犯登録をしないからといって、罰則を受けることはありませんが、義務とされている防犯登録は必ず行っておきましょう。
○防犯登録をすることの意味とは?
この防犯登録は、自転車の盗難を防ぐことや、放置された盗難自転車を持ち主に返すために生まれました。
今、自転車を全体的に見ると、約8割ほどの方が防犯登録をされています。
防犯登録をしていたことで、盗まれた自転車が戻ってきた人も少なくありません。
○登録はどこで行う?
防犯登録を行うとき、必ずしも店頭で購入されるとは限りませんよね。
基本的に、自転車店であれば、どこでも防犯登録をすることが出来ます。
他にも、ホームセンターでも取り扱っている場所もあります。
事前に確認しておくといいでしょう。
自転車購入後の、防犯登録に必要なものは?
防犯登録をすることで、盗難防止や、盗難自転車を見つける確率を上げることが出来ます。
○防犯登録に必要なものって?
自転車購入後、防犯登録を行う際に必要なものは、まず登録料です。
登録料は、県によって多少の誤差がありますが、大体500円~600円程度(非課税)です。
この手数料として支払ったお金は、事務経費の他、自転車盗難被害防止のための、広報啓発及び防犯活動の推進などに使用されます。
防犯登録は先ほどもお話したように、自転車店やホームセンターで登録することが出来ます。
防犯登録をすると、登録年月日・車体番号・防犯登録番号・所有者の住所・氏名・電話番号が登録されます。
登録をした際には、防犯登録ステッカーが貰えるので、目に付きやすい場所に貼っておきましょう。
登録には有効期限があり、5年~10年です。
もし、この有効期限が切れてしまった場合、防犯登録制度は活用できなくなるので、期限が切れてしまったら、再度登録を行う必要があります。
なぜ自転車の防犯登録には、期限があるのか?
都道府県によって変わりますが、防犯登録には5年~10年と有効期限が存在します。
基本的に、有効期限が切れてしまったら、自転車を探す手はなくなってしまうのでしょうか。
この期限はなぜ、存在するのでしょうか。
それは、増え続ける自転車のデータの管理が関係しています。
放置自転車など、登録されたまま廃棄される自転車のことを考えると、なかなか期限を無期限にすることは難しいようです。
ですが、防犯登録の有効期限なんて、見ていない人の方が多いですよね。
購入後から5年、10年と経っていれば、いつの間にか切れていた、なんて人もいるはずです。
実際、有効期限が切れてしまったことに気づかず、盗難されてしまった場合、自転車を諦めるしか無いのでしょうか。
しかし、有効期限が切れてしまったとしても、防犯登録のデータを保管しているといったケースがあります。
これは、万引きや引ったくりなど、犯罪に盗難自転車を使用されるケースも多いという理由から、処分されず残されているようです。
あくまで、こういったケースもあるというだけなので、有効期限が切れてしまったら、再度防犯登録を行っておきましょう。
自転車購入後、防犯登録をすることで愛車が戻ってくる
自転車購入後、防犯登録をすることの目的は、やはり、愛車が戻ってくる確立を上げることです。
逆にいうと、防犯登録を行っていない自転車は、見つかる確率もかなり低くなるでしょう。
そもそも、防犯登録をしていない自転車は、警察に盗難届けを提出しても、受理されないケースも多いです。
警察が動いてくれないとなると、自力で探すことしか見つける方法はありません。
そうなると、盗難自転車を見つける確率はかなり低くなると言えます。
○盗難車が見つかる確率はどのくらい?
盗難自転車が戻ってくる確率はどのくらいなのでしょう。
ある調査では、盗難されてしまった自転車が、見つかる確率は4割という調査結果が出ています。
盗難自転車が見つかる確率は、半分にも満たないという驚くべき結果が出ました。
その中には、自力で探したという人もいます。
大半の人は、警察から連絡があって見つかったというものです。
やはり、自転車の防犯登録は重要なものなのですね。
もし自転車が盗難された場合、真っ先にすることは盗難届けを出すこと
自転車購入後、多くの方は防犯登録をされていると思います。
防犯登録は、盗難届けを提出するときにも、必要なものになります。
しかし、自転車が盗難されてしまっても、盗難届けを提出せず、そのまま放置してしまう人もいるかもしれません。
たとえいらない自転車であっても、盗難届けは出しておいた方がいいでしょう。
なぜなら、盗難自転車が放置自転車として、処理され保管所に保管されている場合は、自転車を引きとる際に、撤去処理手数料として3000円程度の料金が発生します。
放置自転車として処理された自転車の、防犯登録シールから身元が分かれば、警察から連絡が来るはずです。
その際、撤去処理手数料を支払わなくてはなりません。
しかし、すぐに盗難届けを提出しておけば、こういった手数料が免除されることになります。
そのため、盗難されてしまったら、真っ先にすることは、盗難届けを提出することです。
忘れずに行いましょう。
手数料が免除になるには、自転車を受け取る際、警察署に、届け出年月日・管轄警察署・受理番号を確認する必要がありますので、確認をしておきましょう。
○盗難届けの注意点!必ず撤去前に行うこと
盗難届を出すのが撤去日よりも後になってしまうと、撤去料などの免除は受けられません。
そのため、自転車は盗難されてしまったら、どんなに安物でも、すぐさま盗難届けを出すことを覚えておきましょう。
自転車の盗難届けの出し方は?
先ほどもいったように、自転車が盗難されてしまったら、まずは、盗難届を提出することが重要になります。
盗難届の提出は、自転車の保険請求など、補償を受ける際にも必要になります。
○自転車の盗難届けはどこで出す?
自転車の盗難届は、住居の最寄りの交番か、警察署に提出することになるでしょう。
その際、警察に聞かれることは、「いつ(何時頃)に盗まれたのか」「盗まれた場所」などです。
また、盗難届けを提出する時は、自転車の防犯登録番号・車体番号も必要になりますので、確認をしておくといいでしょう。
時間は、20~30分程度で済みます。
盗難届けには、防犯登録をする時にもらえる「防犯登録カード」が必要になります。
仮に無くしてしまったとしても、登録さえ行っていれば、名前や住所から、防犯登録番号を調べてくれます。
防犯登録をしていないと、盗難届けを受理してもらえない場合も多いので、自転車の購入後、防犯届けは必ず行っておきましょう。
自転車の防犯登録は必ず行おう
自転車の防犯登録をすることの意味がお分かり頂けたでしょうか。
自転車の防犯登録には、様々なメリットがあります。
防犯登録をすることで、盗難防止になり、盗難自転車が見つかりやすくなります。
自転車の防犯登録は義務化されていますので、行っていない人は、この機会にぜひ登録を行いましょう。