ロードバイクのハンドルは、主にドロップハンドルが装備されています。
このハンドルは、最も効率よく走れるハンドル形状とされています。
ドロップハンドルと一口に言っても、その形状やハンドル幅など、それぞれが異なるため、自分に合うハンドルを探さなくてはなりません。
今回は、ロードバイクのドロップハンドルの特性についてと、ハンドル幅の決め方をご紹介していきます。
ロードバイクのドロップハンドル幅は狭い!?
まずは、ロードバイクに装着されている、ドロップハンドルの特徴をお伝えしていきます。
ロードバイクに使用されるドロップハンドルは、他のハンドルに比べて、ハンドル幅は狭いです。
通常、マウンテンバイクやクロスバイクに付いているフラットハンドルの幅は、およそ70cm、これに対しドロップハンドルは幅が40cm程度です。
ドロップハンドルは幅が狭いため、障害物にぶつかる心配も少なく、ツーリングなど大勢の人たちで走るサイクリングにも適しています。
ドロップハンドルの大きな利点は、疲れにくいことと、空気抵抗を受けにくいことが挙げられます。
ドロップハンドルは、フラットハンドルと違い、持つポジションを変えることが出来るので、長距離走行でも疲れにくいとされています。
また、自転車が受ける風の抵抗の6割は、人の身体と言われています。
前傾姿勢を取れるドロップハンドルは、こういった抵抗を少なくし、結果、スピードアップの効果もあります。
ロードバイクのハンドル幅を決める基準は、肩幅!?
では、早速本題になる、ロードバイクのハンドル幅について、ご紹介していきましょう。
ロードバイクのハンドル幅のサイズは主に、380、400、420、440mmの4つのサイズに分けられています。
(メーカーによって多少の誤差があります)
大体の人が、自転車ロードバイクを購入したままの状態で走行しているかとは思います。
完成車で自転車を購入する場合は、基本的にハンドル幅は選べませんからね。
しかし、誰にでも、適切なハンドル幅があるはずです。
一般的に、ハンドル幅を決める基準になるものが、「肩幅に合わせる」ということです。
測った肩幅の数値に近いハンドル幅を選んでいきます。
ハンドル幅が肩幅より広い場合、上半身の重さを支える背中と肩に、余計な負担がかかります。
逆に、狭かった場合は、安定性が欠けてしまうでしょう。
特にダンシングは、非常にやりにくさを感じてしまいます。
自分に合う、適切なハンドル幅を選ぶ事は、とても重要なのです。
ハンドル幅を決めるとき、肩幅のサイズと合わせることは、基準のひとつです。
絶対ということはないので注意しましょう。
ロードバイクはハンドル幅だけじゃない!サイズ幅を知ろう
ハンドル幅を決めることが出来たら、他のサイズを決めていく必要があります。
というのも、ロードバイクはハンドル幅の他にも、様々なサイズを計る場所が存在するからです。
まず、クランプ径がというものがあります。
ロードバイクで採用されるクランプ径のサイズは、26.0mmと31.8mmの2つがメインになります。
他にも、リーチと呼ばれる部分があります。
リーチはハンドルを真上から見たとき、上部のフラットな部分から前に伸びている部分のことを指しています。
つまり、このリーチは、上ハンドルの奥行きのサイズを表しています。
リーチは長いもので約120mm、ノーマルで75mm、短くて60mmから70mm程です。
また、ドロップという、ハンドルの落差を表す部分もあります。
ドロップは上ハンドルから、下ハンドルまでの落差を計ったものです。
この落差のサイズが大きいと下ハンドルを握った時に、より前傾姿勢になります。
ドロップが深いハンドルは、レース志向の人向けと言われています。
それは、より前傾姿勢になるため、体の柔軟性も必要になるからです。
ドロップが深いハンドルとされるのは、ドロップが140mm以上あると言われます。
ハンドル幅で乗り味が変わる!ハンドル、ドロップ部の種類
ロードバイクのドロップハンドルの特徴である、ドロップ部の形状は、主に3種類に分類されています。
まずクラシックな「シャロー」、次にブラケット部の高低差が少ない「アトナミック」、最後にシャロ―とアナトミックの特徴を上手く織り交ぜた「アナトミックシャロー」という、3種類に分かれています。
最後のアトナミックシャローは人間工学を元に、構成されています。
多くの方も、このアトナミックシャローの形状を好んで使用されています。
アナトミック形状は優れていると言われていますが、実際に店頭などで握ってみることをおすすめします。
ハンドル選びの中で最も重要といえる要素、それがハンドル幅と言われています。
完成車を、そのまま乗り続けていませんか。
ハンドルは3万円もあれば、交換できるパーツです。
一般的に、ハンドル幅は広いほど安定すると言われています。
一方、ハンドル幅が狭いハンドルは力が出しやすいため、大柄なプロの選手でも400mmを好んで使用している選手も中にはいるようです。
ハンドル幅を決める基準として、「肩幅」とお伝えしましたが、こういったように、走りの中で重視する部分から決めていくのも1つの方法です。
ロードバイクのハンドル交換!注意点とは
自分に適したハンドル幅が分かれば、早速、愛車であるロードバイクのハンドル交換に取り掛かりたいものですよね。
しかし、安易な気持ちで交換しようとすると、後悔することになるかも知れません。
ハンドル交換で見落としがちな、注意点をご紹介していきます。
○ハンドルを換えると、ステムの長さを調整する必要な場合が多い
ハンドルを交換することで、リーチやドロップが変わると、サドルからブラケットの距離や、サドルからドロップ部までの距離が変わってくきます。
そのため、ステムの長さも変更する必要が出てくる場合も多いのです。
○ワイヤーの調整やバーテープの巻きなおしが必要
ハンドル交換の際、最も注意しなければならないのが、ハンドル以外の部分の再調整になります。
ハンドルにはシフターがついていたり、ワイヤーが通っていたりするため、交換時にはそれらを外し、また取り付ける必要があります。
その際には、必ず長さも再調整しなければならないため、初心者にとっては非常にハードルが高いでしょう。
ロードバイク、ドロップハンドルのデメリットとは
多くのメリットを体感できるドロップハンドルですが、ドロップハンドルにも、いくつかデメリットもあります。
ロードバイク走行中の注意事項を、最後にお伝えします。
先ほどもお話した通り、いろいろな握り方で姿勢を変えられるため、長距離運転の疲れを感じさせないといったことや、走行スピードのアップが大きなメリットですね。
しかし、ドロップハンドルの形状から前傾姿勢になるため、しっかりと前方を向いていないと事故に巻き込まれてしまう可能性があります。
多くのポジションが取りやすいというメリットもある一方、慣れるまでとっさの反応に遅れてしまうこともあります。
フラット部分からはブレーキに届かないですから、そのため走る場所も考えて、ハンドルの握る位置を考えなければいけません。
他にも、ハンドル幅がフラットハンドルよりも狭いドロップハンドルでは、コントロール性に欠けてしまいます。
初心者であれば、最初は恐怖心を覚えるかも知れません。
しっかりと練習して慣れてから、ロングライドなどに挑戦してみましょう。
ハンドルの効果は高い
ロードバイクで、ハンドル幅は非常に重要ということがお分かり頂けたでしょうか。
店頭に行けば様々な形状で、サイズの異なるハンドルがたくさん存在します。
ハンドル幅は、やはり試してみることが一番でしょう。
自分にぴったりの、ハンドルが見つかるといいですね。