身長175cmの標準股下って?ロードバイクの基本セッティング

身長175cmの標準的な股下の長さや体重はどれくらいなのでしょうか。

計算方法をご紹介しますので参考にしてください。

また、ロードバイクの基本的なセッティング方法についても記事後半でご説明します。

身長が175cm以外の方も、効率よく走れるロードバイクのセッティングを確認してみましょう。

身長175cmの標準股下・標準体重・有名スポーツ選手

身長175cmの平均的な股下を計算するとき、股下比率から割り出すことができます。
日本人の平均股下比率は44%~46%未満が一般的です。

計算方法は、「股下÷身長×100=股下比率」です。

これに当てはめると、身長175cmの人の股下の長さは77cm~80,5cmであり平均股下長は79cmと考えられます。

ちなみに、身長175cmの平均的な体重は約67kgですが、これは「身長(m)×身長(m)×22」で求められます。

ただし、これは大人の場合の計算方法であり、成長期の子供の場合は他の指標があります。
臓器や骨がまだ未発達なので、同じ身長でも体重が軽いからです。

余談ですが、身長175cmの有名スポーツ選手は多いです。

サッカーでは、ネイマール、香川真司、中田英寿が175cmですし、ゴルフの石川遼もそうです。

また、自転車競技ではイギリスの、マーク・カヴェンディッシュが175cmです。
この選手は「マン島ミサイル」の愛称で呼ばれる人気の選手です。

攻めるコース取りとスプリント力で数多くの優勝経験を誇ります。
ですが、山岳コースは驚くほど弱いというギャップの持ち主です。

自分と同じ身長の選手を探してみるのも楽しいかもしれません。

身長175cmは理想的!?世界で活躍できるスポーツ

ある女性向けサイトの調べでは、理想の彼氏の身長が175cm以上180cm未満だそうです。
男性で、175cm以上の身長の方は、恵まれた体格だと自負してもいいでしょう。

ちなみに理想の彼女の身長は160cmか、それより下と答えた男性が多いようです。
身長が低いことをコンプレックスに感じる女性もいますが、あまり気にしなくてもいいのかもしれません。

身長が175cmというのは日本人としては高いほうですが、海外の、特に欧米の男性の平均身長と比べると低いほうです。

ちなみに高身長の国オランダでは、男性の平均身長は183cmです。
ヨーロッパでは180cm以上が当たり前で、2m近い身長の人も多いです。

ところで、身長や体格差のハンデが少なく、世界でも日本人が戦えるスポーツは何があるでしょうか。

バスケットボールやバレーボールは身長が高いほうが有利です。
野球も高身長な選手が活躍しているイメージですね。

また、陸上競技では走り高跳びや走り幅跳び、格闘技では空手などが手足が長いほうが有利とされています。
ですが、身長175cmでも世界で戦えるスポーツはたくさんあります。

例えば、サッカーやマラソン、ウインタースポーツなどは日本人の強い選手を思い浮かべやすいのではないでしょうか。

そして、忘れてはいけないのが自転車競技です。

ロードバイクは身長が低くても技術やトレーニングでカバーできます。
そんなロードバイクですが、基本的なセッティングをする際、股下寸法から計測していきます。

次項からは、そんなお話になります。

ロードバイクの基本的なセッティングは股下寸法から!

自転車競技は身長が高い低いにかかわらず楽しんでいただけますし、もちろん大会でも勝つことができます。

サッカーでいうワールドカップのようなロードレースの大会、ツールドフランスにも、身長の低い選手はたくさん出場しています。

そこで、さきほどせっかく股下の求め方をご紹介しましたので、ここからは自転車の基本的なセッティングについて書いていきます。

ロードバイクのサドルやハンドルのセッティングをするときにまず、股下寸法が基準となります。

まず、サドル高ですが股下寸法に0,88をかけた数字になります。

初心者はとくに、はじめの基本的なセッティングをマスターすることが上達の近道になりますし、体を痛めないためにも重要です。

また、基準の方法でセットすれば、かかとも下がりにくく股関節も動かしやすくなります。

ちなみに身長175cmで、標準股下どおり股下寸法が79cmだとすると、79×0,88=69,5ですので、サドル高は約70cmというふうに計算します。

より専門的な話になると、それにともなって、サドル後退幅(クランク軸に対してサドルの先端が後退している長さ)やサドルからハンドル間の距離、サドルとハンドルの高低差が決まっていくのです。

サドル高70cmの場合は、後退幅は約6cm、サドルからハンドル間の距離は51cm、サドルとハンドルの高低差は5~7cmとなります。

サドルとハンドルの高低差はレース用は高く、ロングライド用は低く設定する傾向があります。
ただ、この数字はあくまで基準であり、慣れていくとアレンジを加えたほうが走りやすいケースもあります。

参考までに、股下寸法でロードバイクの基本的なセッティングをする目安となる数値を書いておきます。

①股下寸法
②サドル高
③サドル-ハンドル間距離
④サドル後退幅
⑤サドル-ハンドル高低差(レース用)
⑥サドル-ハンドル高低差(ロングライド用)の順です。

股下①74-77 →②65-68 →③47.5-49.5 →④4.5-5.5 →⑤5-6 →⑥4-5
股下①78-81 →②68-72 →③50-53   →④5.5-6.2 →⑤6-7 →⑥5-6
股下①82-85 →②72-75 →③54-56   →④6.5-7.2 →⑤7-8 →⑥6-7
股下①86-89 →②75-79 →③56.5-59  →④7-8   →⑤8-9 →⑥7-8
股下①90-92 →②79-81 →③60-61.5  →④8-8.7  →⑤9-10 →⑥8-9

身長が175cmでない方も!股下の測り方とサドルセッティング

身長175cmでも股下が標準の79cmではない方の方が多いですよね。

当然のことですが、身長から計算して股下を割り出すのは正確さにかけるので、ロードバイクのセッティングの際は実際に股下を測ることになります。

計測方法の一例ですが、実際にロードバイクに乗った時の長さを測りたいので、立って足を15cmほど開き、太ももの間に5cm幅くらいの本を挟みます。

そして、だれかに下から本を股に押し上げてもらい、地面から股下までの高さを測ります。

股下寸法からサドル高を算出したら、実際にセッティングをしていきましょう。

水平な状態で、ロードバイクの横から見て、定規かメジャーを使用して測っていきます。

BBの中心からサドル高の座面のセンターまでの高さを先ほど計測したサドル高に合わせます。

このサドル高はメモしておき、走行中サドルが下がってしまったら、すぐ戻せるようにします。

次にサドルの後退幅を合わせます。

セッティングの方法ですが、まずセッティングしたサドルに座り、クランクが地面と水平になったところでペダリングを止めます。

そうしたらロードバイクから降りて、サドルの先からおもりを付けたひもを垂らし、BBの中心からひもまでの水平距離を計測します。

身長175cmの方で股下79cmなら、6cmが基準となります。

これでサドルの基本的なセッティングは終わりです。

股下寸法からハンドルのセッティング

股下寸法からサドル高をセッティングしたら、次はハンドルのセッティングをしてみましょう。
サドルとハンドルの高低差、サドルとハンドル間の距離はさきほど175cmを例に計算してみましたね。

まずサドルとハンドルの高さの差ですが、高すぎると上半身の力が出しにくく、低すぎると呼吸が苦しくなります。

体の柔軟性によっても差がありますが、だいたい3~8cmの範囲内で調整します。

測り方ですが、まずサドルのセンターの上面の高さとハンドルのクランプ部分の高さをそれぞれ測ります。
必ず水平な位置で行ってください。

この二つの数字の差がサドルとハンドルの高低差となります。

次に、サドルからハンドル間の距離の測り方です。

まず実際に乗ってみてロードバイクのドロップハンドルの下ハンを握り、クランクを2時の方向で止め、肘をやや緩めた状態で膝と腕が付くか付かないかの状態になればいいです。

しかし、なかなか判断が難しいので、初心者のうちは誰かに見てもらうのがいいかもしれません。

一人で行いたい方は、ネットで検索すると、理想的なセッティングの画像が出てきますので、それと鏡を見比べながらチャレンジしてみるのもいいでしょう。

身長175cm以外の方も!自分に合うセッティングを

身長175cmの方を例にして、基本的なセッティングについてご説明してきましたが、ベテランライダーのセッティングを見ると個人個人で異なることに気づくと思います。

それは、体の柔軟性や気持ちよくこげる足首の角度に個人差があるためです。

ふくらはぎをあまり使わず、体感でペダリングする人はかかとの位置が高いままでこぎますが、足首を使いふくらはぎの筋肉を使うタイプの人は踏み出すときに大きくかかとが下がる分、サドルも下がります。

ですから、単純に股下寸法からセッティングするだけでは、その人にとってベストとはいえないのです。

奥が深い分、一人であれこれ調整していると客観性を欠き、極端なサドルセッティングをしてしまうおそれがあります。

そうしたセッティングは見た目がカッコ悪いですし、体を痛めます。

例えばサドルが高すぎると腰痛が起こりますし、高すぎると骨盤が揺れて、安定しない分疲れやすくなるものです。

仲間とチェックし合い、ベテランのアドバイスもときには参考にしながらセッティングを見直していくことが、ロードバイクの上達の近道です。

ロードバイクのサドルとハンドルのセッティング

身長175cmの方のために、ロードバイクのセッティングのご説明をしていきました。

身長175cmの場合、標準股下は79cmです。

ここからロードバイクの基本的なセッティングの数値を計算すると、サドル高約70cm、サドル後退幅は約6cm、サドルからハンドル間の距離は51cm、サドルとハンドルの高低差は5~7cmとなります。

これを基準としてアレンジを加えていかれるといいでしょう。

また、身長175cm以外の方も、ロードバイクのセッティング方法など、参考にしてみてください。