アルテグラdi2は電動コンポになっています。
そのため、変速ワイヤーがありません。
ブレーキワイヤーしかないのだから取り付けは簡単ではないかと思うかもしまれんが、そうはいきません。
エレクトリックケーブルをつなげないといけないからです。
それにSTIワイヤーは少し形状が変わっており、電動化することで見ておかなければならないことも多いです。
アルテグラdi2の取り付けはまずはSTIレバーから
アルテグラdi2の装着は、まずはSTIレバーから行っていくのが効率的です。
まずは、ハンドルのパーツをすべてないことを確認してください。
バーテープもあるだけ邪魔なので、何もない状態にしてからSTIレバーをつけていきましょう。
最初にSTIレバーのブラケットカバーをめくってください。
アルテグラdi2のレバーなら、ハンドルに固定するナットはブラケットの側面に見えると思います。
5mmのアーレンキーを挿し込んで、ネジを緩めて、ハンドルに固定するためのリングを取り出しましょう。
そして、最初に自転車に取り付けるパーツとなるのは、そのリングとなります。
先にリングを付けることでハンドルやSTIレバーに無駄な傷を付けることなく装着できます。
仮止めで良いのでアーレンキーを使ってSTIレバーを固定してしましょう。
本締めするには両側のSTIレバーの位置を決めてからです。
実際に手を添えてみて、適切な位置であることを確認してください。
良い位置が決まったら本締めしてSTIレバーを固定してしまいましょう。
アルテグラdi2のフロントディレイラーの取り付け
アルテグラdi2のフロントディレイラーの取り付けには注意が必要です。
それというのも取り付け方には2つの方法があるからです。
一方は直付けするタイプで、他方は専用のバントを利用して装着するタイプです。
自分のパーツがどちらなのか確認するは型番を見れば良いです。
たとえば「FD-6770-F」というように最後に「F」がある場合は直付けするタイプとなります。
直付けするタイプの場合はプロテクターが不可欠です。
プロテクターは同梱されているでしょうから、それを使いましょう。
プロテクターの形状は2つあるのでフレームの形に合ったものを使ってください。
最初にフロントディレイラーをつける位置を確認して、それに合わせてプロテクターの位置を合わせます。
最終的にはサポートボルトというもので調整することになり、そのボルトでフレームを押すことになるので、サポートボルトがフレームに直に付かないような位置にプロテクターを配置できるようにしておきましょう。
取り付け間座がないフレームの場合は、専用バンドを使ってフロントディレイラーを装着することになります。
その際にプロテクターは使用しません。
専用バンド(SM-AD67)をフロントディレイラーに装着して、ボルトでフレームにバンドを固定します。
そして、フロントディレイラーの本締めは調整してからですので、まずは仮止めにしておいてください。
アルテグラdi2のフロントディレイラーの調整
アルテグラdi2のフロントディレイラーを取り付けることができたら次は調整です。
まず上下位置ですが、チェーンリングの大ギアとの隙間が1mmから3mmになるように調整します。
上下位置がずれていたら仮止めしたフロントディレイラーを移動させてください。
それから左右の調整ですが、それには順序があります。
まずは下に向くほど、チェーンリングとチェーンガイドがズレるようにしてください。
最終的にはサポートボルトで調整するのですが、まずは1mmから2mmのズレを作っておくのです。
これはバンドとサポートボルトの接触によって確実に固定するための作業でもあります。
バンドとサポートボルトの2ヶ所で固定することで、はじめて変速時のトルクに耐えられるようになります。
下に行くほどチェーンリングとチェーンガイドがズレていることを確認して、それから2mmのアーレンキーでサポートボルトを回していきましょう。
そうするとサポートボルトがフレームを押していき、フロントディレイラーの位置が調整されて、チェーンリングとチェーンガイドが水平になります。
アルテグラdi2のリアディレイラーの取り付け
フロントディレイラーが固定には調整してから本締めしなければならない苦労があったことを考えると、リアディレイラーの取り付けは非常に簡単だと言えます。
まずはフレームのエンドのリアディレイラーを取り付けるネジ穴にグリスを塗っておきましょう。
あとはリアディレイラーを取り付けるだけです。
手順はとても単純で拍子抜けするくらいなのですが少しの注意点があります。
Bテンションアジャストボルトが飛び出しているのです。
それは装着時に接触しやすい部分なので、注意しながら装着してください。
Bテンションアジャストボルトが強い衝撃を受けることで変形してしまうと、ボルトが上手く回らなくなってチェーン詰まりの調整ができなくなってしまいます。
そうなるとせっかくのアルテグラdi2の性能を十分に発揮できなくなってしまうので、Bテンションアジャストボルトを変形させないように慎重に装着していきましょう。
アルテグラdi2のバッテリーマウントの取り付け方がある
アルテグラdi2のバッテリーは充電のためにも取り外し可能になっており、フレームに固定しなければならないのはバッテリーマウントだけです。
そして、バッテリーマウントの装着にも取り付け方があります。
バッテリーマウントはボトルゲージ固定用の穴を利用してダウンチューブに固定していきます。
バッテリーマウントが短く、ボトルゲージも小さい場合は、個別につけられます。
バッテリーマウントが長いタイプの場合は、先にバッテリーマウントを取り付けて、その上にボトルゲージを固定すれば両方とも取り付けられるでしょう。
そして、バッテリーマウントとボトルゲージを装着した場合は、その間にバッテリーが装着できることを確認してください。
ボトルゲージの位置によってはバッテリーが入らないことがあります。
バッテリーマウントとボトルゲージの間は、バッテリーマウントの最下部から108mm以上離すようにしてください。
また、位置が決めて本締めをするのではなくて、ダウンチューブの下につけすぎることで配線し難いことがあるので、配線を先にしたほうが良いかもしれません。
アルテグラdi2のエレクトリックケーブルの取り付け
ハンドル、フロントディレイラー、リアディレイラー、バッテリーマウント、それらを装着できたら配線していきましょう。
ブレーキワイヤーは通常どおり装着しましょう。
装着してから左右にハンドルを振ってみて、引っかかりがないことも確認しましょう。
そして、アルテグラdi2のエレクトリックケーブルの装着です。
まずはフロント側のジャンクションを装着していきましょう。
STIレバーのブラケットカバーを向くと、ターミナルが出てきます。
そして、そのターミナルは引っ張ることで手前に出てくるので、ケーブルを装着しやすくなります。
左右ともカチッと音がなるまでケーブルを入れていきましょう。
それから、リア側のエレクトリックケーブルを装着します。
ケーブルの長さ調整もするので、フレームをひっくり返して配線していきましょう。
フレームの底にリア側のジャンクションを装着しましょう。
そして、フロント側ジャンクションとリア側ジャンクションをケーブルでつなぎます。
さらに、フロントディレイラーとリアディレイラーにもケーブルを配線して、バッテリーも装着すればケーブルの取り付け完了です。
ケーブル長さはリア側のジャンクションの裏にしまうことができるので、ぴったりな長さに調整してください。
電動コンポは取り付けさえできれば安定した走行ができる
アンテグラdi2は電動コンポであり、慣れないエレクトリックケーブルを配線やパーツの取り付けに気後れするかもしれません。
しかし、パーツは固定するだけですし、エレクトリックケーブルの配線はジャンクションにケーブルを集めて前後のジャンクションをつなぐだけです。
そして、一度装着できてしまえばパーツは固定されていますし、ケーブルはワイヤーのように伸びませんからメンテナンスすることはまずないでしょう。
つまり何度もすることではないので、じっくりと確実に装着していきましょう。