ロードバイクにはまると、パーツのカスタマイズを楽しむようになりますよね。
その中で、シートポストやサドルを交換するといった、カスタマイズがあります。
シートポストやサドルの交換の目的は、軽量化や乗り心地の効果を上げるためですが、実際交換したことで、効果を感じることができるのでしょうか?
シートポスト交換する効果はあるの?
ロードバイクをより速く走るために、軽量化は一般的なカスタマイズですね。
軽量化をする方の中では、グラム単位で軽量化を細かく行っている方もいます。
もうご存知の方も多いかと思いますが、シートポストはサドルに繋がっている、高さ調整をするためのパイプのことです。
シートポストとサドルを軽量化した効果はあるのか、早速ご説明していきましょう。
サドルとシートポストを軽量化して、最も効果が高いとされるのが、ダンシングでの振りの軽さです。
ダンシングでロードバイクを振ったとき、先端部分にあたるのがサドルで、振りの影響は大きくなります。
また、サドル周りを軽量化した場合、重心が下がり、車体全体の安定性の向上、つまりダンシングをするときの疲労軽減に繋がるとされています。
シートポストやサドルの交換は少なからずとも、効果を感じることができるパーツです。
では次に、交換時の注意点についてお話していきましょう。
シートポスト交換の際、規格に注意しよう
ロードバイクなどの完成車のシートポストは、フレームに合っている規格のものが使用されています。
交換時に注意するのが、シートポストの規格です。
多く使われているシートポストで、円断面シートポストといったものがあります。
この円断面シートポストは様々なメーカーから、販売されています。
シートポストを交換する際は、直径がフレームによって異なるので、注意が必要になります。
最近のシートポストは27.2mmと31.6mmの2種類が主ですが、少し古いものだと、26mmや27mmのようなサイズも存在します。
交換するとき、シートポストの刻印をよく確認しましょう。
○シートポストの種類
シートポストは、円断面シートポストの他、エアロタイプとインテグラルというものが存在します。
エアロタイプは、断面が流線型になっている変形シートポストです。
インテグラルシートポストは、(ISPと略されて使われることもあります)通常のシートポストと異なり、フレームと一体型となっているシートポストになります。
自由な調整はできませんが、購入者に合わせてフレームを加工するため、オリジナルバイクにすることが可能です。
インテグラルには、軽量化と剛性効果という利点があります。
効果の高いシートポストのおすすめは?
軽量化に効果がある素材といったらカーボンですよね。
様々なパーツがカーボン化しているので、今回はシートポストをカーボン製にするメリットもお話していきます。
サドルと自転車を繋いでいるシートポストは、人体で言えば体幹に当たる部分です。
カーボン製のシートポストに交換することは、軽量化はもちろん、しなりのある乗り心地を体感することができます。
なぜなら、カーボンは他の素材に比べても、振動吸収性に優れているものだからです。
○おすすめのカーボンシートポストをご紹介
20年以上に渡る歴史を持つ、Dedacciai社
【DA(デダ)スーパーレジェーロ RSカーボンピラー】
有名なレース、ツール・ド・フランスでも多くの選手はこのDedacciai社製のパイプを使用してきました。
常に自転車業界のトレンドの真ん中として、存在しているDedacciai社のカーボンシートポストは、超軽量かつ剛性に優れたモデルです。
妥協することなく、こだわりがつまった商品です。
【PROFILE DESIGN(プロファイルデザイン)CANTA ZERO】
PROFILE DESIGNのトライアスロン・バーの定番でシェアは、なんと全米No.1を誇るほどです。
バー以外のパーツも高品質であり、このシートポストにいたっては、0mmオフセットのハイモジュラス・カーボンファイバー製シートポストになります。
効果の高いカーボン製シートポスト、安く購入するには?
カーボン製のシートポストに交換すると、やはり効果もより高いです。
しかし、カーボン製のシートポストなので、値段も高くなっています。
メーカーから販売されているカーボン製のシートポストの価格は、大体1万円~2万円前後です。
それに比べ、アルミ製カーボンの価格は、安いもので1000円程度、高くても5000円前後です。
やはり、カーボン製品ともなると、高級といったイメージですよね。
○ブランドを選択しないという方法
しかし、ブランドにこだわらなければ、カーボン製のシートポストでも安く手に入れることが可能です。
大手通販サイトで販売されている、カーボン製のシートポストは、大体金額で5000円~6000円程度です。
同じカーボンでありながら、約半分ほどの価格で手に入れることができるのです。
ましてや、シートポストってブランド主張するような目立つパーツではありませんよね。
ブランドにこだわりが無い人にとっては、こういった選択肢もあるので、参考にしてみてください。
より効果を得るなら、サドルもカーボン製にしよう
シートポスト同様、サドルもカーボン製に交換することができます。
シートポストを軽量のカーボン製に交換したら、より効果を得るために、サドルもカーボン製がおすすめです。
軽量化パーツに交換って地味にお金がかかりますよね。
ですが、パーツの中でもサドルは比較的安く、大幅に軽量化できるパーツなんです。
安いサドルであれば、3000円程度で購入することができます。
軽量化効果が高いサドルも一緒に、交換をしていきましょう。
重心位置より高い位置にあるサドルを軽量にすることは、シートポスト同様、ヒルクライムのダンシング時に大いに効果を実感できることとなります。
しかし、ここで注意したいのが、軽量化重視としているサドルには、クッション性がないものが多いです。
そのため、座り心地は少々悪いかも知れませんね。
ダンシングに効果があるので、ヒルクライム用として、サドルの使いわけをするといいかも知れません。
カーボンパーツに交換したときの注意事項
軽量化としても、効果の高いカーボンパーツ。
シートポストやサドルをカーボン製に交換する際、取り扱いにいくつかの注意事項がありますので、ご紹介していきましょう。
「カーボン」の素材は、「炭素繊維強化プラスチック(CFRP)」、つまり、カーボン繊維で強化したプラスチックです。
カーボン繊維に、エポキシ樹脂などを染み込ませて固めたものがカーボンです。
このカーボン素材のひとつである樹脂は、吸湿すると強度が低下するといった特徴があります。
そのため、カーボンの表面には、ウレタン塗装が施され、湿気などからの吸湿を防いでいます。
注意するのは、塗装が剥がれたときです。
傷などで、表面の塗装が剥がれてしまった場合、そこから吸湿してしまいます。
自転車を洗車するときは、傷などに気を付けましょう。
また、カーボン製品が吸湿した状態で低温になると、樹脂内部で凍結し、破損してしまう可能性があります。
カーボン素材は基本、室内保管がいいとされています。
また、カーボンは一部に強い衝撃を受けると破損しやすいと言われています。
そのため、カーボンパーツを取り付けるとき、専用のトルクレンチが必要になります。
トルクレンチで締める際、カーボンパーツ用ケミカルが便利です。
このケミカルは、グリース内の粒状の物質のおかげで摩擦を発生させ、滑り止めの役目を果たすわけです。
結果的にトルクレンチでの過剰締め付けを防止し、その上しっかり固定ができるのです。
シートポストとサドルをカーボン製に交換しよう
シートポストとサドルの交換の効果は、ヒルクライムでダンシングのとき、より効果を感じると言われています。
やはり交換するなら、おすすめはカーボン製です。
ブランドにこだわらなければ、カーボン素材のパーツであっても、安く手に入れることができます。
ぜひ、交換の際は参考にしてみてください。