自転車の中でもロードバイクなど、スポーツバイクはフロントとリア両方にギアがそれぞれついています。
初心者は、ギアのシフトチェンジをする時に、最初は試行錯誤しながら最適な方法を探しますが、フロント変速は特にシフトチェンジが難しく、判断がしにくいです。
ギアのシフトチェンジが上手くいかないという方に、ここでは、シフトチェンジの基本からご説明していきます。
ロードバイクは、フロントとリア、2種類のギアが付いている
ロードバイクと一般的な自転車には様々な違いがありますが、最も大きな違いは「ギア」です。
通常は3~5速になりますが、ロードバイクはフロントとリアを合わせると20速を超える変速を行えます。
そのため、自動車と変わらないくらいのスピードが出せるようになったり、上り坂でも辛さを感じません。
ただし、性能が高い分、使い方には多少のコツが必要です。
ママチャリは、大体が内装式というギアなので、左側に付いているノブを捻ればギアの重量を変えられますが、ロードバイクは左右合わせて4本のレバーを使います。
しかし、ロードバイクのギアは慣れていないと、上手く切り替えられずに混乱することが多いです。
まずは、慣れることが大切です。
そして、前と後ろにそれぞれ取り付けられているギアをコントロールしながら、しっくりくる重さを見つけて下さい。
左側のレバーがフロントで、右側のレバーがリアを操作することが出来ます。
ディレイラーのメーカーによって変速のやり方は異なりますが、右左の操作に関しては基本的なことなので、どんなものでも同じになります。
自転車のフロントとリアのギア、シフトチェンジの基本操作
自転車には、フロントとリアの両方にギアが付いているものもありますが、枚数や操作方法はそれぞれ異なります。
まず、フロントはほとんどが2枚となっています。
切り替えるには左側のシフトレバーを使い、上げる時には大きいレバーを、落とす時には小さいレバーを押し込めば変速出来ます。
重さが一気に変わるため、傾斜のきつい坂道を通る場合や、スピードを急激に下げたい時に活用して下さい。
また、そこまで多くないですが、ものによっては3枚のフロントギアを搭載している自転車もあります。
一方、リアは自転車の種類にもよりますが、大体は9~11枚くらいが使われており、微調整が効くので基本的にフロントよりもリアを使うことが多くなります。
こちらもレバーを押し込めば切り替えられますがフロントとは違い、小さいレバーを押すとアップ、大きいレバーを押すとダウンします。
また、押し込むたびに音が鳴るので、それを目安に何回変速するのかを決められます。
大幅に変速したければ、最初から限界まで押し込んでしまえば良いのです。
使用するレバーが反対になっているのはややこしいところですが、操作自体は難しくないため、何度か繰り返して早めに覚えてしまいましょう。
自転車のフロントギアの基本!どこで使い分ける?
自転車のフロントとリアに付いているギアは、切り替え方が良く分からないという方もいるかもしれません。
今回はフロントギアの変速のコツをお教えします。
まずは、シフトレバーを押し込みながらペダルを漕いでいきます。
そして、チェーンがアウターへと入ったら指を離して下さい。
すると、一気に重くなるため、同時にリアも2、3枚ほど上げましょう。
やり始めた頃は、タイミングがずれてしまうことも多いかと思われますが、慣れれば無駄なエネルギーを消耗しなくなるので、同時に切り替えられるように、何回も繰り返して練習して下さい。
また、上り坂に差し掛かったらその時点でフロントをインナーに入れます。
ですが、それほど長距離ではない時や、傾斜が緩やかな場合はアウターで進んでも構いません。
インナーの方が軽く漕げるようになるので、疲れが溜まってきたら早めに変速しましょう。
あとは、路面の状態と脚力次第になります。
なお、これはシマノを使っている場合なので、別の種類になると、違う方法を取らなければならない可能性があります。
自転車のリアギアを入れるタイミングは?
スポーツ自転車についているフロントとリアのギアを変速するタイミングにもコツがあります。
このタイミングですが、信号などで止まったり、再び走り出す時には軽くすることをおすすめします。
発進しやすくするコツは、停止する時点でシフトダウンすることです。
ママチャリのような内装式であれば、止まってからでも変速することが出来ますが、スポーツ自転車のような外装式の場合は、止まっている状態では、基本的に変速が出来ません。
そのため、止まる前に変速することが必要です。
しかし、変速が上手くいかなかった時も出てきます。
その場合は、シフトレバーを押してから、サドルを持ち上げると後輪が浮かせます。
それからペダルを回転させて下さい。
すると、変速することが出来ます。
上り坂を通っている時など、途中で止まってしまった際の立て直しに便利です。
また、スピードを上げて、それを維持したい時の変速は、1枚ずつ切り替えて下さい。
ポイントはケイデンスを一定の数値に保つことです。
立ち漕ぎを行うつもりなら、加速するタイミングを見計らって、2枚ほどまとめて変速しましょう。
座った状態から立ち上がる瞬間にギアが同じになっていると、その分だけエネルギーが逃げていき、無駄に消耗してしまうのです。
さらに変速した時に発せられる小気味の良いクリック音は、乗り手に活力を与えてくれます。
ギア、フロントのシフトチェンジの注意点
スポーツ自転車のフロントとリアの変速を行う際にはクランクを合わせる必要があります。
ですが、全力を出さなければ切り替えられないくらいの状態では、ギアの歯やチェーンに負荷を掛けてしまうので、一旦力を抜いてからギアチェンジをするようにして下さい。
ゆっくり走っている時なら良いですが、スピードを上げている時に力んでしまうと負担が大きくなります。
1、2回程度なら問題はありませんが、早めに対処しなければ、いずれ限界を迎えてしまうでしょう。
歯が磨り減っていると厚みも失われるため、この場合も衝撃が加わるとあっという間に壊れてしまう可能性があります。
これはサドルに腰掛けていても、立ち漕ぎをしていても同じことが言えます。
ギアを切り替える瞬間は弱めてやり、ギアが噛み合ったら再び強く踏み込むことがポイントです。
変速の滑らかさを見極めるには、チェーンを洗浄する時に、フロントギアの歯も拭いてみて下さい。
どれくらい使用したかによって、布に付着する金属片の量が変わります。
これが少ないほどスムーズに切り替えられると考えて下さい。
フロント、リアのシフトチェンジを上達させたい!おすすめ練習法
変速の腕前を上げたい時には信号を上手く利用しましょう。
信号が赤になっている時は手前でギアを軽くして、青に変わったらそのまま進んでいき、スピードがある程度出てきたところで重いギアに切り替えます。
軽すぎず、重すぎないバランスを維持することが重要なので、様々なギアに設定して、コツを掴んで下さい。
スムーズに行えるようになると、長距離走行やレースなどにも活用出来るため、信号で慣れてきたら場所を変更してみるのも良いでしょう。
ギアの枚数は、自転車によって異なります。
先ほどもお伝えしたとおり、ロードバイクならフロントが2、3枚ほど、リアが9~11枚であることが多いです。
微調整をするにはリアを、大胆にスピードを切り替える場合はフロントを使います。
坂を上る際はフロントをインナーに入れて、下る時にはアウターにするとペダルを漕ぎやすくなるでしょう。
両方のギアを使いこなすことで、スピードを保ったままでも安定して走り続けられますし、辛さを感じる坂道や距離の長い道程も難なく走りきれるため、速さを重視しているロードバイクにとっては最も気を付けなければならないポイントなのです。
ギアのシフトチェンジを使い分けよう
ギアのシフトチェンジ方法についてお分かり頂けたでしょうか?
ロードバイクなどの、ギアはフロントとリア2つのギアを操作しなければなりません。
また、操作方法も異なるため、慣れるまでは難しいでしょう。
ギアのシフトチェンジを使いこなせるようになると、長距離を走るとき、坂道でも無理なく走れるようになります。
ギアチェンジは練習すれば、必ず上達します。
ぜひ、挑戦してみてくださいね。