ロードバイクに乗っている時、ブレーキが効きづらくなってきたと感じることはないでしょうか。
様々な要因によって、ブレーキは段々と効きづらくなっていくものです。
ブレーキに違和感を感じたら、そのままにせず、きちんと調整しましょう。
今回は、アルテグラのブレーキの調整方法やブレーキシューの交換方法をご紹介します!
ブレーキが効きづらくなったら調整しよう
ロードバイクの大半はキャリパーブレーキが使われており、前後に付いているリムを左右から挟み込むことで速度を落としたり、その場で止まったりするように造られています。
どちらのブレーキもワイヤーとレバーが繋がっているため、レバーを握るとそれがワイヤーを通って伝わっていき、ブレーキが反応する仕組みとなっています。
ブレーキは使っているうちにだんだん留めているネジが緩むため、こまめにメンテナンスを行って、締め直して下さい。
また、ブレーキシューも徐々に削れてくるので、限界が近付いていたら早めに新品と取り替えましょう。
おすすめのブレーキシューは、アルテグラです。
六角レンチがあれば誰でも出来る簡単な作業なので、不安に思う必要はありません。
専門店に持っていってプロに任せた方が良いものは、ブレーキやレバー、ワイヤーの交換です。
ただし、点検することは素人でも出来るので、様子を見ておかしなところを発見したら、速やかに修理や調整をお願いして下さい。
気が付いたらすぐに対処すれば、費用も安く済みます。
自分で出来る!ブレーキの調整方法
緩んだブレーキの調整はプロに頼まなくても、自分でも十分調整することが出来ます。
まずはネジが緩んでいないかどうかを確かめます。
ブレーキとフレームはネジによって留められていますが、ブレーキを掛けると負荷が掛かり、徐々に緩くなってくるため、レンチで締め直して下さい。
携帯用の工具を持ち歩けば、走行中でもその場で対処することが出来ます。
続いてブレーキとレバーを繋いでいるワイヤーが伸びていないかをチェックして下さい。
アジャスターを手で回し、伸びて弛んでいるワイヤーをピンとなるまで張りましょう。
最後はブレーキアーチを点検します。
ブレーキとタイヤが接触するところであり、停止した時や路面から伝わる揺れの衝撃で、ブレーキパッドが開いた際のバランスが崩れてしまうことがあります。
そんな時は、ブレーキアーチに空いている穴にレンチを差し込み、左右対称になるまで動かします。
ブレーキアーチはレンチを回した方向に開きます。
この3つを押さえておけば、ひとまずは問題ありません。
ブレーキ自体をアルテグラなどに交換したいという場合は、難しいので専門店の出番となります。
ブレーキシューだけアルテグラに交換できる?
ゴムで作られているブレーキシューは、ブレーキを掛けるたびに少しずつ磨り減っていきます。
そのため、調整だけではなく、半年に1度のペースで新しいものと交換するようにして下さい。
キャリパーブレーキのブレーキシューなら、素人でも取り替えられます。
このときのポイントは、角度や隙間の開き具合となります。
シマノの105以上はカートリッジタイプがほとんどで、ドライバーがあればカートリッジを取り付けたまま、ブレーキシューだけを新しくすることが可能です。
ただし、グレードが低いものの中にはカートリッジとブレーキシューが組み合わさっているタイプもあり、こちらは全体のメンテナンスを行わなければならないので、手間が掛かります。
そこで有効なのは、新品と交換するついでに、この部分をアルテグラに変えてしまうことです。
そうすればコンポーネントの種類を問わず、ブレーキシューのみを取り替えることが出来るようになります。
また、ブレーキの効きも良くなるので、性能を向上させるためにもブレーキを新調させてしまいましょう。
アルテグラのブレーキシューに交換!外し方
ブレーキシューをアルテグラに交換するには、今まで使っていたものを外さなければなりません。
用意するものは「六角レンチ」と「ドライバー」の2つです。
気を付けなければならない点は、ワッシャーなどの小さいパーツをなくさないようにすることと、取り付ける順番を忘れないようにすることです。
一気にまとめて交換していくのではなく、まずは片方の作業を済ませてから、もう片方も終わらせるというようにすると良いでしょう。
調整は左右から行っていくため、壁に立て掛けるよりも専用のスタンドにロードバイクを設置した方が安定します。
スタンドへと取り付けたら、カートリッジを留めているボルトを六角レンチで、後ろに付いているネジをドライバーで外します。
そうすればブレーキシューを横に滑らせることで、カートリッジから取り外すことが出来ます。
この時、ついでにブレーキアーチの裏側やリムを洗浄すると良いでしょう。
ブレーキアーチはいらない布で拭き上げて、リムはラバー砥石で擦ってやれば綺麗な仕上がりになります。
アルテグラのブレーキシューの取り付け方
アルテグラのブレーキシューを取り付けるには、最初に新しいシューをカートリッジに入れて、ネジを締めます。
カートリッジごと取り替えるタイプは、すでにシューと一体になっているのでこの作業を行う必要はありません。
続いてボルトを軽く締めて、おおよその位置にブレーキシューを仮止めします。
きつく締め付けないのは、後で調整をしやすくするためです。
また、ワッシャーの向きや付ける順番を間違えないようにして下さい。
大体の位置を決めたら、レバーを握ってリムが当たるかどうかをチェックしましょう。
次にブレーキシューとリムの隙間を調節します。
目安はリムとの隙間が1.5mm、シューの上側の端とブレーキの上側の端が1mm以上にして下さい。
左右のバランスも崩さないように気を付けましょう。
位置の変更がなければ、ボルトを締め付けて下さい。
締めた後はブレーキが素早く反応して、きちんと掛かるかを調べます。
問題がなければ作業は終了となります。
基本的にグレードが高いものを選べば品質も性能も申し分はないでしょう。
また、台座を外さなくてもシューブロックだけ外すことが出来るため、交換も楽に済ませられる上に、コストパフォーマンスにも優れています。
ブレーキシューの取り付けは位置調整が大事!
ブレーキシューをアルテグラのものに取り替える作業は難しくないのですが、カートリッジをブレーキアーチに固定するなら調整の手を抜いてはいけません。
設置が甘ければ、新品のブレーキシューはその性能を十分に発揮することが出来なくなります。
ポイントはブレーキシューの「角度」です。
真っ直ぐになっていたり、必要以上に曲がっていると、ブレーキの効きが悪くなります。
カタカナの「ハ」の字を描くように、0.5mmほど先端を閉じてやると良いでしょう。
こうすればブレーキを掛けても異音が鳴らなくなるため、調整はなるべく正確に、そして丁寧に行って下さい。
位置を決める際には、ブレーキシューの後ろに紙を挟むという手もあります。
開きすぎず、閉じすぎない形を作りましょう。
乗り手の安全も左右する重要な作業なので、念には念を入れたい場合は専用のチューナーを使用するのも有効です。
分からないことや、上手くいかないところがあるなら、ショップへ行って相談をしたり、代わりにやってもらえないか頼むのも決して悪い判断ではありません。
交換したら、しっかり微調整
ブレーキの調整はそんなに難しくないので、ロードバイク初心者でも可能です。
緩み、ワイヤー、ブレーキアーチ、この3つの調整を覚えておくと良いですね。
ブレーキシューは半年に1回は交換して、ブレーキを安全に保ちましょう。
レバーやワイヤーの交換は知識と経験が必要なので、お店依頼することをおすすめします。