自転車のメンテナンス、きちんとしてますか?
汚れた自転車に乗っていると、見栄えが悪いだけではなく、走りにも影響します。
本来は定期的にきれいにするのが望ましいですが、雨の日の後など、きちんと汚れを落としてワックスがけをしましょう。
効率的な洗車の方法と、おすすめワックスのご紹介をしていきます。
自転車の洗車とワックスがけは大切!雨天走行後は必ず洗おう
自転車の洗浄やワックスがけは、立派なメンテナンス作業のひとつです。
特に洗浄はこまめに行うことをおすすめします。
こびり付いた汚れを放置しているとコントロールが悪くなり、ハンドルの動きが鈍くなったり、いざという時にブレーキが効かなくなる可能性があるからです。
晴れの日はもちろん、雨や雪が降っていると汚れだけではなく水分も付着するため、家に帰ったら必ず乾いた布で拭いて、オイルやグリスを塗り直して下さい。
これさえ怠らなければパーツの劣化や性能の低下を防ぐことが出来るでしょう。
また、寿命を少しでも延ばしたければワックスも欠かせません。
塗装が剥がれにくくなる上に、水を弾いてくれるので、ある程度の汚れなら寄せ付けない効果があります。
また、修理するほどでもない小さな傷を覆い隠してくれるため、遠目から見れば傷が付いているとは分かりません。
もしもメンテナンスを行わないと、まずは金属製のパーツに錆が浮いてきます。
さらに小石やガラスの破片などが刺さったり、隙間に入り込むことで、通常よりも早めに使用の限界が近付いてくることでしょう。
そうなると見栄えも悪くなってしまいます。
コンポーネントのグレードにもよりますが、良い結果にはならないので、面倒でもきちんと汚れを落として下さい。
なお、洗う前にライトやサイクルコンピュータなどの付属品は外しておきましょう。
自転車を洗ってみよう!必要なものと手順
自転車をワックスがけする前に、洗浄して汚れを落として下さい。
必要なものは「バケツ」「水」「中性洗剤」の3つですが、スタンドやチェーンキーパー、ブラシなど、用意しておくと便利な道具は他にも存在するため、予算と保管場所に余裕があるならなるべく揃えておきましょう。
今回はいくつかの道具を入手していることを前提とした上で、洗浄のご説明をします。
最初に事前準備として、ボトムブラケットにサランラップを巻き付けて、水が入らないようにしておきます。
ヘッドパーツには、水を掛けないように注意して下さい。
まずは前輪と後輪のギアを、どちらも最も小さいギアに設定したら、リアホイールを取り外してチェーンキーパーを装着しましょう。
すると細かい部分の掃除がしやすくなります。
続いて、フロントのホイールも外してしまい、ビニール袋で覆ったジョイントマットの上に、フォークを下にして置いて下さい。
汚れはバイクウォッシュを吹き付けることで取り除きます。
特にリムは念入りに行い、ホイールを洗う時は真っ直ぐではなく傾けた状態で作業を進めます。
気を付けなければならない点は、ハブなどに水を掛けないようにすることです。
また、タイヤに洗剤が残っているとスリップするため、きちんと洗い流して下さい。
洗ったホイールは軽く地面に打ち付けて水気を切り、ウェスで拭き上げたら、異物や傷、ひび割れなどがないかを調べましょう。
自転車の車体とチェーンの洗浄!ふき取りはしっかりと!
自転車の車体の洗い方は、軽く水を掛けて、目に付く範囲の汚れをざっと落としていきます。
ある程度の汚れが取り除けたら、バイクウォッシュを使って本格的に洗っていきましょう。
スプレー容器に入れて吹き付けても、水と混ぜて泡立たせても、どちらでも構わないので自転車に付けたら、スポンジで上の方から擦っていきます。
狭い隙間や変速機などのでこぼこしたパーツには、筆を使うと便利です。
このときに、ついでにチェーンも洗浄すれば、改めて洗う手間が省けます。
専用の洗浄用ブラシがあれば、あっという間にこびり付いた汚れを落とすことが出来るでしょう。
洗い終わったら洗剤が残らないように、きっちりと水で流して下さい。
残ってしまうと新たな汚れとなってしまい、再び洗浄する羽目になります。
そして、流した後は、水分も速やかに拭き取ってしまいましょう。
拭くための布はタオルや着なくなった衣類などで良いのですが、性能を重視するなら100円ショップで水気を吸い取りやすいものを購入することをおすすめします。
プロはコンプレッサーで水滴を吹き飛ばす人も多いですが、OA機器に使うエアダスターでも十分有効なので、ブレーキキャリパーなどに向かって吹きかけてみて下さい。
一瞬で水気がなくなります。
洗浄が済んだら、仕上げにワックスがけやオイルの塗り直しを行いましょう。
ワックスがけと仕上げクロスで、自転車をピカピカに!
自転車は外を走るためのものなので、使えば使うほど汚れます。
ですが汚れを放置していると見栄えは悪くなりますし、性能も低下してしまうので、こまめに洗浄するようにしましょう。
その仕上げとして、ワックスがけを行います。
ワックスは素材を傷めないものなら何でも良いので、含まれている成分を確認しつつ、好みのものを選びましょう。
全体にワックスを馴染ませたら、鏡面仕上げの布で拭き取ります。
これは最もワックスと相性が良いと言われている綿で作られているため、使った後はとても滑らかで美しい仕上がりとなるのです。
また、ワックスは美しさを維持するだけではなく、洗浄することで耐久性が弱まった車体を保護する役目も担っています。
しかし、ただ洗うだけだとその膜が剥がれてしまうため、そのままにしておくとどんどん劣化してしまい、通常よりも早く寿命を迎えることになってしまいます。
そのため、ワックスを塗ることで自転車の表面に膜を作り出して保護することが出来るのです。
基本的に自転車が乾いてからワックスを塗りますが、濡れていても使えるタイプなら、時間と手間を短縮することが出来ます。
ワックスがけにおすすめな商品のご紹介!
自転車の美しさを保った状態で長持ちさせるには、ワックスがけをする必要があります。
今回はそれに役立つおすすめのワックスをお教えしたいと思います。
・バリアスコート
ガラス系のポリマーとオリジナルのポリマーを混ぜ合わせることで、水晶のようなきらめきが生み出します。
一度塗れば半年ほど効果は続き、その後は水で洗えば表面のつやを失わせずに済みます。
コンパウンドが含まれていないので素材を傷めることもなく、こびり付いた泥やオイルもあっという間に落としてくれるでしょう。
水分を取り除かなくても使うことが出来るのでとても便利です。
・タクリーノ
洗剤としての効果も備えているので、ウェスに染み込ませてフレームやパーツを拭き上げれば、汚れを落とすと同時にコーティングも施すことが出来ます。
ゴミが付着することもなければ、塗った跡も残らないので見た目を気にする人でも安心して使えます。
紫外線も防いでくれるため、カーボンを使っている場合、エポキシ樹脂の寿命を延ばすことにも繋がります。
ワックスがけで汚れも落とせる商品!実際の使用感
自転車の寿命を延ばすにはワックスがけが欠かせませんが、その前に車体を洗浄することをおすすめします。
今回は汚れも落とすことが出来る便利なワックスをご紹介します。
名称を「プレクサス」と言い、アメリカでは最も厳しいとされている審査をくぐり抜けているため、性能や品質の良さは保証されています。
値段も意外と安いので、入手しやすいというのもメリットです。
洗浄とコーティングをまとめて行えるワックスの中で有名なものに「バリアスコート」がありますが、これとプレクサスを比べてみると、多少の違いがあります。
プレクサスは色がややオレンジがかっていて、柑橘類を思わせるような爽やかさが匂いに含まれています。
フレームを拭く時はムラになりやすいため、ウェスでゆっくりと広げていくように、丁寧に拭いていきましょう。
そうすれば表面がピカピカに磨き上げられ、太陽光に当てなくても眩しさを感じるほどの、美しい輝きを放つようになります。
こびり付いている汚れもすんなりと取り除けるので、どちらにすれば良いのか迷った時は、自分の好みや直感で選んでも特に問題はないでしょう。
自転車を守る洗車方法とさまざまな効果が期待できるワックス
手間がかかり、部品のサビにつながるかもしれない洗車をためらう方も多いですが、ひどい汚れを放置して走り続けると、大切な自転車が傷んでしまいます。
できるだけ作業が楽になるようなアイテムを使って、サクッと洗ってしまいましょう。
洗車後はワックスをかけることが大切ですが、濡れたままできるものが便利ですね。
軽い汚れなら、すっきり落とせるワックスもありますので洗車が面倒な方はこちらを常備しておくといいですよ。