学校での自転車の盗難を防止するには?警察も含めた対応を

通学に自転車を使っている人の一番の心配は、自転車の盗難ですよね。

私の通っていた高校でも、盗難が相次ぎ、友人の自転車も盗まれました。

警察に訴えても、犯人や盗まれた自転車の発見に至らないことも多いです。

学校で盗難被害に遭わないための対策などしっかりして盗難されないようにしましょう。

警察が調べた自転車盗難被害の半数は無施錠が原因!

自転車を盗まれる被害は頻繁に起こっています。
どうしてこうも自転車が盗まれるのでしょうか。

傘もよく他人のものなのに持って行く人がいますが、自転車も同じような感覚なのかと不思議でたまりません。
自転車ではなく、傘でさえも平気で人の物を盗って行く人の気持ちがわかりません。

自転車の泥棒犯は13~25歳くらいの男性が多いと言われています。

盗まれる状況としては、駅やコンビニやスーパーなどで鍵のついていない自転車を見つけて、便利だからと平気で乗って行くというケースもあります。

この場合は、用が済んだら適当にその場で乗り捨てることが多いです。
そのため、盗難された場所から割と近くの場所で発見されることが多いのです。

警察の調べによると、駅などの駐輪場で盗まれていることが多く、次いでアパートやマンションの駐輪場となっています。
また、学校の駐輪場で、授業中に盗んでいく犯人もいます。

窃盗団のように組織で盗んで行く場合は、鍵がかかっていても抱えてトラックに乗せ、持って行くことが殆どなので、対策のしようがないのが現実です。
この場合は、ネットで販売されたり、外国へ売られたりしています。

自転車の盗難防止対策

自転車を盗られないようにする対策で有効な方法は、地球ロックと言われる鍵のかけ方です。
地球ロックの仕方は、地面に固定されているバーや柱と、自転車をチェーンで繋ぐ方法です。

しかし、駐輪場や学校で停める際に、必ずしも停める場所に繋げる場所があるとは限りません。
街中で停める場合も、ガードレールや標識に繋ぐと、違反行為になります。

その場合は、鍵を2つ以上付けるようにしましょう。
鍵の種類も、同じ種類ではないものが理想です。

鍵の種類にはワイヤー式・U字ロック・チェーンロックがあります。
最も強力な鍵は、全部が鉄で出来ているU字ロックです。

U字ロックは、壊すのが大変なので盗まれにくいです。
ワイヤーやチェーンですと、ボトルクリッパーという工具で簡単に壊されてしまいます。

また、念のために自転車の写真を撮っておくと良いでしょう。

毎日乗っていても、警察で盗難自転車の色や形を正確に伝えることは難しいものです。
写真を見せると、よりわかりやすく書類に書いてもらえると思います。

なお、保証書や自転車の製造番号・防犯登録番号などの写真も撮っておくと、スムーズな処理が出来ます。

学校での自転車の盗難は多い

学校の自転車盗難は多い比較的多い方です。
その中でも高校は特に盗難件数が多いと言われています。

高校生は、遠方からの学生も多いので電車を使う人がとても多いです。
自宅から学校まで直接自転車通学の人もいますが、電車を利用して、最寄駅から高校までの区間を自転車で登校する生徒も多いのです。

学校では駐輪場に管理人さんがいるわけではありませんので、犯人にとっては盗りやすい場所と言えます。
長い距離を通学するので、質の良い高価な自転車を買ってもらっている生徒もいることでしょう。

そのため、朝に通学してバタバタしていても、鍵はしっかりかけるようにしましょう。
学校だから安全だと思い、鍵をかけないと言うのは大変危険です。

また、年齢的にふざけ半分で、友達から自転車を隠されたり持って行かれることもないとは限りません。
学校で盗難されても、学校側も警察に届けることは嫌いますし、なるべく学校内だけで解決しようとします。

そのため、なかなか犯人を捕まえることにならず、犯人としても一度成功すると次々に盗難に慣れていきます。このことから盗難が増え、学校全体のモラルの低下にも繋がっていきかねません。

盗難されてからでは遅いので、学校であってもしっかり鍵をかけましょう。

盗難被害に遭ってしまったら警察に届け出よう!

万が一自転車の盗難に遭ったら、警察に必ず盗難届を出すようにしましょう。
しばらく経ってから、見つかるケースも多いです。

見つかるまで通勤や通学に支障が出るので、結局新しく自転車を購入することが殆どですが、盗難届を出しておかないと困った事態が発生するのです。

困ったこととは、駅などの駐輪場で乗り捨てられていた場合、マンション名や学校名を書いたステッカーから調べられて、長期間の駐車料金を請求されてしまうこともあるということです。

きちんと盗難届を出していれば、事情を話して延滞料を払わなくて済みますし、撤去費用も支払わなくて済むことが殆どです。

そして、自転車が見つかった場合には、警察に盗難届を取り下げてもらうよう連絡を入れましょう。
見つかった場所で撤去してもらわず、自分の家でまた乗るという時、警察から職務質問されて、自転車を盗った犯人だと疑われてしまうこともあります。

自分は悪いことを何もしていないのに、職務質問をされると嫌な気持ちになるでしょう。
その証拠のためにも、盗難届と取り下げ届は大事な作業です。

警察と学校が連携した自転車盗難防止の活動例

長崎県では、数年前から警察と学校で連携し、自転車盗難を防ごうという運動がなされています。

生徒会や先生が中心となって、駐輪場で鍵をかけていない生徒のチェックを行い、注意や呼びかけをしたり、学校用のチェーン鍵をかけたり、雲仙警察署が「鍵掛け運動推進ステッカー」を配布したりしています。

生徒会から鍵をかけられた生徒は、帰る時に生徒会の人に頼み、鍵を開けてもらわなくてはなりません。
そうなると、自分で鍵を購入し防犯意識も高まります。
さらに人に手間を取らせて、迷惑をかけてはいけないという意識も出てきます。

学校全体のきちんとした防犯意識が変わると、盗る側も当然近づかなくなります。
そうした防犯意識は学校だけでなく、県全体の意識として浸透して行くはずです。

そして、学校や地域や家庭でも、人の物を盗ってはいけないという道徳を、今一度子ども達に教えていく必要があります。
教科の授業も大切ですが、人としての道徳心があれば、自転車を盗るという行為に及ばないはずです。

学校での盗難をなくすにはどうすればいい?

学校では自転車が盗まれることがあります。
しかし、自転車だけではなく、その他にもいろいろな物が盗まれてしまうことがあります。

学校で物がなくなっても、学校側はなかなか警察の捜査が入ることを嫌がります。
問題を大きくすると、学校の評価にも繋がってくるからです。

盗まれるものは、消しゴムやシャープペンシルをはじめ、上靴・お金・スマートフォン・体操服・眼鏡など様々です。
極力必要のない高価な物は、学校に持って行かないようにしましょう。

盗難された場合、犯人は恐らくクラスや部活仲間の誰かであることが殆どです。
予想がつく場合もあるでしょうが、確証がないのでなかなか解決にたどり着かないことが多いです。

最初は担任に相談しても、盗難がエスカレートしていくと、学校だけでは難しい場合も出てきます。
ある程度の度を越したら、警察との連携も必要なのではないでしょうか。

また、盗難は癖になってしまうとも言われます。
その癖を治せるような、しっかりとした教育方針や生徒指導が望まれるところです。

そして、学校と親との信頼関係をより深めることも大切です。
このことからも先程ご紹介したような、学校側の取り組みはとても良いことと言えるでしょう。

自転車の盗難を防ぐには施錠と意識改革が不可欠

自転車の盗難についてお伝えしてきました。

街中でもそうですが、教育の場である学校で自転車の盗難が相次ぐというのはとても残念なことですよね。

警察と協力し、盗難事件の起こらない学校づくりをすることが求められていると感じます。
自転車の施錠と防犯登録は忘れないようにしましょう。