自転車の虫ゴムの交換時期っていつ?虫ゴムの役割とは

一般的なママチャリなどの自転車タイヤに使われている部品の虫ゴムですが、実はこの虫ゴム、消耗品ってことをご存知ですか?

痛んだ虫ゴムはタイヤの空気漏れの原因にもなります。

今回は、自転車の虫ゴムの役割と、交換時期の目安についてご紹介していきます。

そもそも、自転車タイヤの虫ゴムの役割って!?

タイヤ(自転車)についている虫ゴムの役割を知らないという方に虫ゴムがどのようなものかをご説明します。

虫ゴムとは、自転車のタイヤの空気の注入口の金具についているゴムの事です。
また、虫ゴムは消耗品であり、交換が可能になっています。

自転車のタイヤに空気を入れる時には、この虫ゴムに、空気入れの先の金具を突っ込んでタイヤに空気を入れます。

また、ママチャリ、ロードバイク、マウンテンバイクなど自転車によって虫ゴムの形状が変わる事もあります。

この虫ゴムの役割はと言いますと、逆止弁という役割になっています。

自転車のタイヤの金具から虫ゴムを外すと、虫ゴムがあった場所に小さな穴がある事がわかりますが、この穴を虫ゴムが塞いでいます。
そのため、タイヤから空気が出ていきません。

それでは空気が入らないのでは、と思う方もいるかもしれませんが、空気を入れる場合には虫ゴムが少しだけ開くため、タイヤの中に空気を入れる事ができます。

そのため、もし虫ゴムがなくなる、もしくは虫ゴムがへたるなどすると、逆止弁の役目ができなくなって空気が逆流し、空気が抜けてしまいます。

自転車タイヤの虫ゴムの交換時期の目安は?

虫ゴムの適切な交換時期についてご説明します。

自転車のタイヤについている虫ゴムは、定期的に交換する事が必要です。
その理由は、虫ゴムとは時間と共に劣化していくという性質があるからです。

虫ゴムは2、3年使用できる事もありますが、1年に1回程度の交換をおすすめしたい部品です。

また、虫ゴムは値段的にも高価なものではないので、100円ショップなどで虫ゴムを買ってきて、自分で交換するという方法もあります。

しかし、自転車のタイヤがパンクした原因は虫ゴムのせいかどうかについては調べないとわかりません。

また、虫ゴムを劣化させたまま自転車を走らせている間に、自転車のタイヤのチューブに異常が発生していたりする事もあります。

そして、空気圧が不足する事で、自転車のタイヤのパンクが発生する事もあります。

もし、不安を感じたら、自転車店でパンクの原因を調べてもらうという方法をおすすめします。

しかし、自転車のパンクの原因が虫ゴムの劣化だった時は、虫ゴムを交換するようにした方が安く済みます。

自転車の虫ゴムの交換方法!

自分で交換した方が安く済むということで、できるだけ自分で虫ゴムの交換ができるようにしましょう。

タイヤについている虫ゴムを交換する手順についてご説明します。

はじめに、自転車のタイヤの虫ゴムについてるキャップ、ナットを外します。
ナットを外す時のポイントですが、 ナットがさび付いていたりして回りにくい場合には、タオルなどをナットに巻いて回す事をおすすめします。

次は、バルブを外します。
虫ゴムの劣化が進行する等して空気が漏れている場合には、洗剤(食器用)の原液でチリ紙の端に少し濡らしましょう。

また、金属とゴム(乾燥状態)の摩擦は大きいため、タイヤに虫ゴムを差す時には指が痛くなる場合もあります。
そんな時には、ワセリンや食器用の洗剤を潤滑剤として使用します。

ちなみに、洗剤(食器用)の原液を使用して、バルブの錆びや虫ゴムの劣化が発生する事はないです。

また、洗剤(食器用)で濡らしたティッシュで、バルブゴムをつける部分を拭くと、虫ゴムを入れる事が容易になります。

そして、窪みの部分までゴムで覆われていないと空気が抜けるので、ゴムは窪みの部分が覆われるまで押し込めるようにしてください。

その後は、ゴムに何もついていないかどうかをチェックして戻た後に、しっかりとナットを締めておきます。

最後はタイヤに空気を入れ、ゴムキャップを虫ゴムに取り付けます。

虫ゴムの交換が要らない、スーパーバルブって!?

虫ゴムの交換が面倒という方もいるでしょう。
そこでおすすめなアイテムとして、自転車の虫ゴム交換が不要なスーパーバルブというものがあります。

虫ゴムの英式バルブは、ゴム管がストッパーとバルブの役割を兼ね備えているという合理的な構造です。

英式バルブは、シティサイクルやママチャリなどの自転車に数多く使用されています。
この英式バルブは、ゴム管の耐久性が低いために空気が抜けやすく、メンテナンスの周期が短いというデメリットがあります。

しかし、スーパーバルブを使うと英式バルブのデメリットが改善されてます。

スーパーバルブ式は、英式バルブに比べて高寿命で、ゴムのはめ込みなどの作業も不要になるので取り付けも簡単です。
また、スーパーバルブ式は低価格で、取り付け作業も1分から2分程度と短時間で済ませることが可能です。

スーパーバルブ式は、100円ショップで売られていますが、高価なものが欲しければ自転車屋やサイクルショップなどで数個入り400円台程度の品を買う事も可能です。

また、バルブの種類には、ロードレーサーなどに使用される仏式バルブ、マウンテンバイクなどに使用される米式バルブも存在します。
しかし、このバルブにはスーパーバルブの使用はできません。

虫ゴムの劣化か、タイヤのパンク、見分ける方法

自転車のタイヤの空気が抜けた原因の見分け方についてもご説明していきます。

例えば、自転車のタイヤの空気が抜けた原因はタイヤのパンクと虫ゴムの劣化が考えられます。
もし、虫ゴムの劣化がタイヤの空気が抜けた原因であれば、虫ゴムを交換すれば直すことが可能です。

しかし、自転車のタイヤがパンクしていたならば、タイヤ自体を修理に出す必要があります。

そこで、空気が漏れている時の症状別の原因と対処方法についてご説明します。

タイヤに空気を注入してもタイヤが膨らまずに空気が抜けている場合があります。
この場合はタイヤがパンクしている事が多く、 対処方法としては自転車のタイヤをパンクの修理に出すか、タイヤのチューブの交換が必要となります。

また、タイヤに空気を注入するとタイヤは膨らむが、タイヤから空気入れを外すと空気が抜けていく場合があります。
この場合は虫ゴムが破損している事が多く、対処方法としては虫ゴムを交換する事が必要になります。

もし、虫ゴムを交換しても、タイヤから空気が抜けていく場合には、タイヤパンクの修理かタイヤのチューブを交換する事が必要となります。

その他にタイヤに空気を注入しても、1日から3週間程度でタイヤから空気が抜けてしまう場合があります。
この場合は、虫ゴムの劣化がしているかパンクしている事が原因と考えられますので、対処方法としては虫ゴムを交換して様子をみるということになります。

自転車タイヤの空気が抜ける原因が、パンクだった場合の応急処置

自転車のタイヤから空気が抜けた原因が虫ゴムではなく、パンクしてしまった時の応急処置についてもご説明していきましょう。

まず、自転車のタイヤがパンクした場合は、自転車に乗らない事が大切です。
その理由は、パンクした自転車に乗ると、無数の穴がチューブに空くため、 チューブやタイヤそのものを交換することになる可能性があるからです。

そして、タイヤがパンクした時の応急処置は、自転車を逆さまにしたりする作業が必要になるので、自転車店などが近くにあれば、パンクした自転車を持ち込む方がいいでしょう。

また、応急処置をする時に必要なものは、布ガムテープです。

応急修理の手順は、タイヤからチューブを取り出した後に、タイヤを一周させながら、タイヤの内側に異常がないかチェックしていきます。
もし、タイヤに穴が空いている場合には、ガムテープをタイヤの内側に貼って穴を塞ぎましょう。

また、自転車の予期せぬパンクに備えて、瞬間パンク修理剤などを常備しておくと、緊急時に対応できます。

もし、お店に持ち込んで修理してもらう時の金額は、場所によっても異なりますが自転車のパンク修理費は、500円~1000円程度でしょう。

タイヤの空気が抜けてしまう原因は、パンクだとは限らない

自転車タイヤの虫ゴムについてご紹介しました。

虫ゴムが消耗品ということを、知らない方もいるかと思います。

虫ゴムが劣化してしまうと、タイヤの空気漏れの原因になることもあるのです。

パンクした!と思っていたら、虫ゴムが原因だった、なんてこともありますので、虫ゴムは1年に1度交換してあげるとパンク原因の要因が一つ減りますよ。