ママチャリのチェーン、メンテナンスしていますか?
ママチャリにいたっては、こまめにメンテナンスしている人は少ないのではないでしょうか。
そこで、メンテナンスについてご紹介していきます。
また、ママチャリについているチェーンカバーですが、チェーンカバーにはどういった役割があるかご存知ですか?
今回はその二つについてお話していきましょう。
ママチャリのチェーン、メンテナンス方法!必要な道具は?
ママチャリなどの自転車のチェーンには、こまめにオイルを塗り直す必要があります。
チェーンは、ペダルを漕ぐことで発生したエネルギーを、動力として自転車全体に行き渡らせる役割を担っています。
しかし、錆や汚れがこびり付いていると、ペダルの動きが鈍くなってしまうのです。
そこで普段からメンテナンスを行うようにしましょう。
メンテナンスに使う道具は、全て100円ショップで揃えることが出来ます。
用意するものは「機械油」「ディグリーザー」「ウェス」「歯ブラシ」「ダンボール」「軍手」です。
まずはディグリーザー専用のオイルなどを使い、古いオイルや錆を落とします。
次は錆び付かないように、機械油を塗ってパーツを保護します。
何故2種類のオイルを使用するのかというと、ディグリーザーは汚れを取り除くことに適していますが、粘り気が少ないのであっという間に落ちてしまいます。
一方、機械油は粘るので表面を守ることに向いていますが、錆や汚れの除去を苦手としており、量や使い方を誤ると、チェーンの動きを却って鈍らせてしまうのです。
仕上げにチェーンカバーを装着すれば、衣類に塗ったばかりのオイルが付着することもありません。
多少の雨風も防げるので、是非おすすめします。
ママチャリチェーンの、メンテナンス手順!
ママチャリのチェーンは、最初にディグリーザーを使い、表面に付着している錆や古いオイルを取り除きます。
ペダルをタイヤが回転しない方向に回しながら吹き付けると、まんべんなく塗ることが出来ます。
そのときにチェーン以外のパーツにオイルが付かないように気を付けて下さい。
全般的にオイルが塗れたら、5分ほど放置しておきます。
時間が経ったらウェスでチェーンを包むように握り、空回りさせましょう。
これで汚れは落ちますが、まだ残っているようならもう一度ディグリーザーを付けて、歯ブラシで擦って下さい。
そうしたらディグリーザーが乾くまで待ちます。
乾いたら、今度は錆を防ぐために機械油を塗り付けます。
チェーンを構成する円柱のような形のパーツ全てに、順番に数滴ほど垂らしていきます。
塗り終わったら馴染ませるために、ギアを切り替えながらペダルを回転させて下さい。
仕上げは未使用のウェスで余分なオイルを拭き取ります。
余分なオイルを取り除かなければ、埃や砂粒などがくっついてしまい、新たな汚れとなってしまいます。
少しでも錆び付きや汚れる確率を減らしたい場合は、チェーンカバーを被せておけば、雨から保護することが出来ます。
ママチャリのチェーンカバーはどんな役割があるの?
ママチャリにはチェーンカバーを装着することもありますが、これはチェーンに塗られているオイルが衣服に付着しないように保護するためと、動くチェーンにズボンの裾などが巻き込まれないようにするためのものです。
そのため、チェーンカバーを取り外すと、汚れはもちろん安全性も失われてしまいます。
また、一口にチェーンカバーといっても種類があり、基本的には全体を包み込むタイプと半分のみを覆うタイプです
半分しか覆われていないタイプは、剥き出しになっている部分が雨で濡れてしまうので、全体を包み込むタイプと比べると錆び付きやすく、汚れやすいという難点があります。
電動アシスト自転車に使われているものもこのタイプが多いので、こまめにメンテナンスを行って下さい。
しかし、チェーンそのものは、錆にある程度の抵抗力がある「コーティングチェーン」という特殊なチェーンを使っています。
これは耐久性も高めなので、通常のチェーンよりも劣化するペースが遅いという特徴を持っています。
ただし、全てがコーティングチェーンを使用しているとは限らないので気を付けて下さい。
チェーン全体を覆い隠すタイプは雨をブロック出来るので、寿命を延ばすことが出来ます。
駐輪場に屋根や壁がない場合は、こちらのタイプを使いましょう。
チェーンのメンテナンスがいらないママチャリって!?
ママチャリのチェーンをチェーンカバーで覆ってしまえば錆や汚れをある程度防ぐことが出来ます。
また、ベルトドライブと呼ばれるタイプの自転車なら、チェーンに当たる部分がベルトで作られているため、錆び付くことはありません。
オイルの塗り直しもいらないため、メンテナンスの手間も掛かりません。
ママチャリは変速することがないので、ベルトの方がメリットは多く、チェーンの張りが失われることも起こらないため、細かい調整を行わなくても使っていくことが可能です。
とはいえ、ペダルを踏み込めばトルクが乱れるので、ベルトが伸びやすくなります。
これでは歯が飛んでしまうことが考えられますが、ベルトの張り具合を自動的にコントロールしてくれる造りになっています。
それでも多少は伸びてしまい、その感覚を身体に馴染みやすくて良いと思う人もいれば、スポーツサイクルのような大胆さがないと物足りなさを感じる人など、意見は分かれているようです。
ベルトには鉄よりも高い強度を秘めている繊維が使用されているので、人の力によって破けてしまうことはないと言えるでしょう。
変速は内装変速になっているので、3速が標準とされています。
ママチャリにあるチェーンカバー、なぜスポーツバイクにはついていない!?
ママチャリと違い、ロードバイクにはチェーンカバーが付いていません。
ロードバイクはとにかく速く走ることを目的として造られているので、車体をなるべく軽くする必要があります。
そのため、カゴやスタンドなどといった細かい付属品は取り付けられていないのです。
泥除けすらないので、水溜まりに突っ込んでしまうと汚れてしまいますし、衣類の裾がチェーンに巻き込まれる可能性もあります。
荷物などを運びたければママチャリの方が適していますが、快適な走りを追求するならロードバイクが合っています。
ロードバイクは、F1の自動車を自転車に置き換えたようなものなので、スピードを出した状態で、乗り心地を失わずに遠くまで走り抜けられる工夫が施されています。
ママチャリでは全力で漕がなければ出せない速度も、ロードバイクなら軽く漕ぐだけで出せてしまいます。
ロードバイクはペダルを漕ぐことで生まれるエネルギーを、前進するためのエネルギーへと効率良く変えてくれる自転車です。
慣れてくれば100~200kmくらいなら簡単に走りきることが出来るでしょう。
チェーンカバーのついたロードバイクもある!?
ママチャリには、チェーンカバーやカゴ、スタンドなどが付いていますが、速度を重視するロードバイクには付属品はありません。
後から取り付けることも出来ますが、基本的には車体を軽くすることを目的としているので、付属品が装備されていることは、そこまで多くありません。
そのため、普段着で乗ると衣服の裾がチェーンに巻き込まれる可能性があります。
ロードバイクはレースやイベントで乗ることを想定しているので、服装も専用のウェアを着ることがほとんどです。
つまり、日常生活で着ている服のまま乗ることは、あまり考慮されていません。
ですが最近はロードバイクをママチャリなどのシティサイクルと同じ感覚で乗る人が増えてきたため、普段着でも乗れるように、チェーンカバーを装着しているロードバイクが開発されるようになりました。
例えば、シマノの下位グレードのコンポーネントを組み込んでいるロードバイクにチェーンカバーが付いているものが多いです。
チェーンカバーそのものを販売しているメーカーもあり、サイズも豊富に揃っています。
シンプルなデザインであることが多く、どんなクランクを使っていても違和感なく馴染ませることが出来るでしょう。
ダブルやトリプルクランクにも対応しているタイプもあるため、目当てのチェーンカバーを入手しやすいはずです。
チェーンカバーには、大切な役割があった
チェーンカバーは洋服から汚れを守り、巻き込みを防ぐためためについています。
また、フルカバータイプのチェーンカバーは、半タイプのチェーンカバーよりもサビにくいので、おすすめですよ。
ママチャリも、きちんとメンテナンスしてあげることは大切です。
チェーンのメンテナンスについては、ホームセンターなどでも揃えることが出来ますので一度試してみてはいかがでしょうか。