自転車からの異音に、悩まれている方も多いのではないでしょうか?
特に気になるのが、ブレーキをかけたときのキー!という異音です。
自転車はブレーキに限らず、様々なところから異音がしてしまうことがあります。
ではなぜ、自転車から異音がしてしまうのか、原因と対処法をご紹介していきます。
自転車のブレーキ音、キーキーうるさい原因は?
私達の身近な乗り物である自転車のブレーキの異音についてご説明します。
ブレーキ時に自転車の前輪から発生する耳障りなキーキーという音は、ブレーキのゴム交換、ブレーキの角度調整をすると解消できる事が多いです。
しかし、後輪から発生するキーキーという音は、ブレーキ自体を交換しないと解消できない事が多いです。
その原因は、安い自転車や後輪ブレーキとして使用される事が多いバンドブレーキにあります。
このブレーキのバンドの質の悪さ、金属の輪との接触などに問題があるためにキーキーという音が発生するのです。
もし、金属の輪との接触不良が問題ならば調整で改善する事も可能ですが、ブレーキのバンドの質に問題があるとするならば、交換が必要になります。
しかし、交換すると費用がかかるので、交換をあきらめてしまう人もいます。
また、バンドブレーキというものは、雨の影響を容易に受けやすい構造をしているので、もし雨の日に自転車に乗る場合には注意した方がいいでしょう。
自転車がキーキー鳴りずらいブレーキって?
キーキーという音が鳴りにくい自転車のブレーキについてご説明します。
自転車のブレーキには、サーボブレーキというものがあります。
このブレーキは、自動車などに使用されているブレーキと同形式のものです。
そして、自転車のブレーキには、ローラーブレーキというものがあります。
このブレーキは前述のサーボブレーキよりもキーキーという音が鳴りにくく、ブレーキの効きの良いのです。
ローラーブレーキは、サーボブレーキとブレーキの構造が似ていますが、音がなりにくいように工夫がされています。
しかし、このブレーキは価格が高いので搭載されている自転車の価格もそれなりに高くなる傾向があります。
ですが、ローラーブレーキはバンドブレーキのように雨天であっても制動力に変化はなく、長期間使用できるのです。
しかし、 ローラーブレーキの内部に充填されている専用グリスが減ると異音が発生してしまいます。
この場合は専用グリスを充填すると、再び快適に乗れる事ができます。
ブレーキからキーキー音がしても、絶対油は差してはいけません
自転車のブレーキがキーキーと音を立てても、油をブレーキに差すのはやめましょう。
何故なら、ブレーキにグリスなどの油分が含まれたものをつけてはいけないのです。
その理由は、ブレーキの摩擦を弱め、ブレーキを効かなくしてしまう事に繋がるからです。
もし、ブレーキが機能しなかった場合は、死亡事故などに繋がる危険性があります。
また、ペダル、車輪の回転軸への注油にも気をつけて下さい。
回転軸となる場所には、基本的に粘着性のあるグリスが塗られていて、摩擦を防いでいます。
しかし、そこに油を差すとグリスが剥がれてしまって動きが悪くなってしまいます。
動きが悪いからと無闇に油を差しては危険なので注意して下さい。
また、自転車に乗車していると異音がブレーキ以外からも発生する事があります。
この異音は、耳障りですし、自転車が故障する兆候であるかもしれません。
さらに、プロショップであっても異音の解決をすることが難しいこともあります。
また、異音というものは原因究明が困難である場合もあるので、異音が続くようでしたら、自分で探すのではなくプロに相談した方がいいでしょう。
自転車の異音はブレーキだけではない!走行中の異音の原因は?
自転車に乗っているとブレーキの周辺からキーキーという異音が発生する事があります。
しかし、ブレーキ以外から異音が発生している場合があります。
例えば、自転車のペダルを漕ぐ時に音が発生する場合があります。
この現象の原因と思われるものについてご説明します。
・ペダルを漕いだら擦れたような音が発生し、ペダルを漕がずにいると音が止まる。
このような場合は、服装が原因があることが多いので、自転車に靴やズボンなどが接触していないか確認する必要があります。
例えば、自転車店などに自転車を持って行っても、自転車は故障しておらず、衣類や小物などが自転車と接触していたという事もあるのです。
チェーンにズボンの裾が巻き込まれた事が事故に繋がる場合もあるので、自転車への乗車時は安全面に配慮した服装にする事が大切です。
・ペダルを漕ぐと軋むような音がする。
このような場合は、自転車のペダルの軸受けが損傷している事などが考えられますが、原因の特定が困難で自力では対処が難しいので、自転車専門店でチェックしてもらうといいでしょう。
自転車のチェーンからの異音!原因と対策とは
自転車の異音はブレーキから聞こえるキーキーという音だけでなく、自転車のチェーン部分から聞こえてくる事もあります。
この場合に考えられるのがチェーン部分の劣化なのです。
例えば、雨などで濡れた自転車を漕いで異音した場合は、チェーンの汚れや劣化が原因である事があるのです。
そのため、チェーンのメンテナンスを定期的に実施して、異音の発生を防ぎましょう。
また、メンテナンス時には、チェーンの汚れやたるみに気をつける事が大切です。
そして、チェーンの汚れが見つかった時には、汚れを除去するようにして下さい。
また、チェーンの掃除で手が汚れたり怪我をしたりする事もあるので、軍手をつけて掃除をした方がいいでしょう。
もし、チェーンがたるんでいたら修理が必要になります。
その手順は、まずは後輪の車輪を止めるブレーキネジとナットを緩めます。
そして、チェーンが程よい張り具合になるように調節ナットを使って調整していきます。
チェーンの調整ができたら、車輪止めナット、ブレーキネジを締めて完了となります。
もし、自分で調整する自信がないならば、専門の人に依頼するのが間違いがありません。。
自転車の異音はメンテナンスサイン!放っておくと事故の危険性も!
異音がする自転車は、メンテナンスをする必要があります。
そして、ブレーキのキーキーという音だけでなくチェーンから発生する異音に関してもメンテナンスが大切です。
例えば、チェーンから発生する異音の原因の一つである、チェーンのたるみを放置すると事故に繋がる可能性もあります。
もし、自転車で走っている時にチェーンが外れてしまうと事故になる事もあり得ます。
また、自転車は手軽で便利な乗り物ですが、メンテナンスをしないと部品が劣化して異音が発生するようになります。
自転車の異音というものは、自分だけでなく周りの人にとっても迷惑である事があるので、配慮が必要になります。
例えば、自転車の異音に歩行者が驚いたことで事故になってしまうかもしれません。
このような不慮の事故を未然に防ぐためにも、自転車の異音に気がついたらメンテナンスを実施するようにして下さい。
自転車は手軽で便利な乗り物ですが、命を落としたり命を奪ったりする危険性もある乗り物でもあります。
自転車に乗るからには、しっかりと責任を持った行動をしましょう。
自転車からの異音を放っておかない
自転車からは、様々な原因で異音がしてしまいます。
異音がしてしまう原因を自分で突き止めるのは難しいものです。
そういった場合は自転車屋さんで見てもらうことをおすすめします。
放っておくと、最悪事故に繋がってしまうこともあり得ます。
やはり、こまめにメンテナンスしてあげることが大切なのです。