自転車を購入した場合、防犯登録をされると思いますが、本当に必要なものなのでしょうか?
防犯登録をしていることで、どんなメリットがあるのでしょう。
また、防犯登録していない自転車に乗っている場合のリスクもお話していきます。
自転車の防犯登録って何?防犯登録は必要なもの?
・自転車の防犯登録とは
「自転車の安全利用の促進および自転車等の駐車対策の総合的推進に関する法律」により定められており、「自転車を利用するものは自転車防犯登録を受けなければならない」とされています。
防犯登録しておけば、犯罪を未然に防ぐことができるので登録していない方は、登録するようにしましょう。
防犯登録は500円で登録することができ、期間は10年間になります。
10年を経過した場合には、「新規登録」を行い、登録料として500円支払っていただきます。
自転車1台につき500円(非課税)かかりますが、1年間で考えると50円なので、そう考えると安いでしょう。
防犯登録料の500円は、事務経費や自転車盗難被害の対策などのために使われます。
これにより、犯罪のない地域社会を作っていくために使用されます。
また、防犯登録カードは大事に保管しておいてください。
防犯登録カードは、住所変更や譲渡、盗難された際の被害届、登録番号の消去などの時に必要になります。
防犯登録は本当に必要!?メリットはあるの?
防犯登録は、加入することを義務付けられていますが、必ずしもしなければならないわけではありません。
加入していない方でも法的罰則などは発生せず、自転車に乗っている方もいます。
・防犯登録のメリット
①登録しておけば、自転車が盗まれたときや盗難防止として役に立つ。
登録済みの自転車とそうではない自転車では、次のようなデータが得られています。
登録自転車の場合:
被害者の名前等から自転車を調べることができ、自転車の捜索がしやすくなります。
登録をしていない自転車の場合:
被害者が自転車の見た目などは覚えていても、車体番号などは覚えている人が少ないため、自転車の特定が難しくなります。
特定が難しくなることで、被害者のもとに返還することが難しくなることでしょう。
②盗難にあった場合、自転車が見つかり次第、連絡が入る。
自転車の登録番号から持ち主を特定し、連絡が来ます。
③自分の自転車だと証明することができる。
もし、警察に職務質問をされた場合に、登録をしておけば証明する手段になります。
巡回中に職務質問を受けた場合に、証明することができないと交番等に留め置かれる可能性があるので防犯登録は必要になってきます。
自転車の防犯登録をしていないと、どんなリスクが!?
次に防犯登録をしていないとどうなるのか、リスクについてご紹介していきます。
街中でまれに、防犯登録シールを確認する警察官を見かけますが、警察官の方は駐車をしてある自転車だけではありません。
警察官の方は、隅々までチェックしているので、自転車に乗っているにも声をかけ、盗難自転車ではないか点検しています。
もしも、乗っている自転車が登録されていない場合、罰則はありませんが指導はされてしまいます。
最悪の場合は、指導だけではなく、盗難車と疑われ職質や窃盗の疑いをかけられることがあるので、無登録のリスクは大きいでしょう。
自転車をネットで買った場合は、その自転車が実は転売されたもので、盗難届がでていたら逮捕されてしまうパターンもあります。
無登録だとこれだけのリスクが生まれるので、500円支払って防犯登録をしておくといいでしょう。
購入したときのレシートや領収書が必要になり、防犯登録を行うときに証明することができないので、なくさないようにしてください。
防犯登録はどこでする?必要なものは?
・防犯登録を行う際に必要になるもの
①販売証明書
②身分証明書
③登録手数料
④登録の対象となる自転車
この4つが必要なり、これらを揃えて自転車販売店やホームセンターで防犯登録を行ってください。
販売証明書は、実店舗で購入した場合には不要ですが、インターネットなどで購入した場合には、その自転車が盗難されたものではないと証明できる販売証明書を貰い、登録時に持っていきましょう。
身分証明書は、自転車運転免許証や健康保険書、学生証などを用意して持参してください。
また、購入したお店とは別のお店で登録を行う場合には、防犯シールを店舗の方で自転車に貼ってもらうので、防犯登録を行う自転車本体も忘れないでください。
登録を行う店舗としては、自転車屋さんや自転車売り場がるホームセンターで登録することができます。
登録の流れはとても簡単で、用紙に必要事項を記入し、登録手数料の500円を支払い、防犯登録シールを貼ってもらって完了です。
譲ってもらった自転車の、防犯登録方法
フリマアプリやリサイクルショップなどで譲ってもらった自転車は、名義変更ではなく、新規登録が必要になってきます。
・手順
①防犯登録をされているデータ消去
②新しい自転車の所有者が新規登録を行う
という手順で行います。
しかし、元の持ち主が登録カードを所持しているか、していないかで手続きが変わってくるので、登録カードの有無を確認するようにしてください。
1.元の所有者が登録カードを所持している場合(防犯登録削除の手続き)
防犯登録のデータを消去するために、自転車、登録カード、身分証明書(運転免許証や健康保険証等)を持参して、自転車屋やホームセンターで手続きを行いましょう。
2.元の所有者が登録カードを所持していない場合(新規・防犯登録手続き)
新規登録をする場合には、自転車の販売証明書、防犯手数料500円、身分証明書(運転免許書や健康保険証等)を持参して、自転車屋やホームセンターで登録手続きを行ってもらいましょう。
住所を変えた場合、防犯登録の住所変更も必要?
引っ越し等で住所が変わった時には自転車の防犯登録を変更する必要があります。
住所や電話番号が変わった時には、変更する必要がありますが、引っ越し先が同じ都道府県内であれば、登録番号は変えずに登録内容を変更することができます。
自転車の防犯登録の住所変更にも手続きがあるので、用意しなければならない証明書などがあります。
住所変更には、「自転車防犯登録カード」、「身分証明書」を準備し、県外に引越しする場合には「自転車本体」も忘れずに持参してください。
同じ都道府県内に引っ越しの場合は、登録番号の変更がないので、登録内容だけの変更になります。
防犯登録した店舗、自転車を購入した店舗、ホームセンターなどのその他自転車販売店、近所の交番や警察署の生活安全課で手続きが行えます。
県外に引っ越しをする場合には、上記とは異なり、「旧住所での登録消去」と「新住所での再登録」が必要になってきますので注意してください。
もし、都道府県や自転車屋で旧住所の消去をできない場合には、前もって旧住所で防犯登録の消去を行い、新住所で再び登録をしなければなりません。
この場合には、「防犯登録カード」、「身分証明書」、「自転車」、「登録手数料500円」が必要になるので注意してください。
自転車の防犯登録はしておくと安心です
自転車の防犯登録は義務であり、しなくてはいけません。
しかし、特に罰則はないため、中には登録をせず乗っている方もいるようですね。
防犯登録をすることで、盗難された自転車が返ってくる確立が上がります。
逆を言うと、防犯登録をしていない自転車は、窃盗の疑いをかけられることもあります。
そういったことから防犯登録は必要なものと言えるでしょう。