ロードバイクのハンドルのサイズと幅の選び方とは

ロードバイクは、様々なパーツで出来ています。

そのパーツの中でも、ハンドルの形状はいくつか種類があります。

そのハンドルのサイズや幅選びってどうやって決めていますか?

ハンドル幅やサイズは乗り方を大きく変えるので、ぜひ自分に合ったハンドル幅を探してみましょう。

ロードバイクのハンドルの幅とサイズの重要性

ロードバイクのハンドルの幅を決める際に重要なポイントと言えば乗り手の「肩幅」になります。

ロードバイクのハンドルバーは調整が効かないため、乗り手に合ったサイズを選ばなければいけません。

同じ幅でも、肩幅の広さが違えばバランスが取れずに疲労が溜まるだけとなります。

次は「リーチ」です。
ブラケットとハンドルバーまでの距離のことを指しており、これが長いほどまっすぐ走った時のバランスが安定します。
逆に短いと素早くハンドリングが行えます。
ノーマルとショートの2種類があるので、自分の腕と手の長さに合うものを選びましょう。

姿勢を変えずにグリップとの距離を縮めたい場合にはショートが良いでしょう。
これならハンドルの下側を握っている時にも同じような位置を保つことが出来ます。

最後は「ドロップ」です。
ハンドルの上側から下側までの深さを意味しており、深ければ深いほど身体を前へと倒すことになります。
標準とディープの2種類がありますが、初心者は標準をおすすめします。

ロードバイクのハンドル位置と幅を決めるポイント

ロードバイクのハンドルは「サドルからの位置」「高さ」「幅」の3つを調整しましょう。

このうち「位置」は乗り手の体格から計算する「理想」と、現在はどれくらい、どのように乗っているのかで決まる「現実」があります。
ハンドルから手を離してみて、上半身が前に倒れない位置を「現実」と見なします。

この位置とブラケットとの間がどれくらいあるのかを調べて、算出された数値だけステムを短くすればブラケットも正しい位置に来るのです。
ステムに予備がないようなら、天返しという方法で対応しましょう。

ショートリーチのハンドルの場合、アップバーからブラケットまでの角度が1度だけ前に上がるところが適切と言えるでしょう。

「高さ」については、サドルからハンドルまでの距離に余裕があるなら下げて、なければ上げます。
大幅に変更するというよりも、細かい部分の微調整をするためのものです。

「幅」は肩幅に合わせます。
メジャーを身体に当てて、肩鎖関節の幅を測定して下さい。
ハンドルはドロップした先を測るのですが、これにはチューブの真ん中を測る「芯―芯」と、外側を測る「外―外」という測り方があります。

ハンドル幅は乗り方を大きく変える!!

ハンドルの幅を調整するだけで、ロードバイクの乗り心地は劇的に変わります。
基本的には自分の肩幅に合わせれば良いのですが、乗り方によっては最適な幅は異なります。

幅が広いほどバランスを取りやすく、逆に狭いと力を入れやすいので、大柄な人でもあえて幅の狭いハンドルを使っている人も少なくないようです。
空気抵抗を減らせるという点も大きいのかもしれません。

ロードバイクの特徴と言えば「ドロップ部」です。
これは3つのタイプに分けられますが、最も好まれているのは「アナトミックシャロー」というタイプです。

快適に走りたければ「アナトミック」が良いとされていますが、何がしっくり来るのかは専門店へ行き、直接握ってみることが確実です。

ハンドルの素材はアルミとカーボンが多いようです。
特にアルミは耐久性に長けており、値段も安いのでいろんな自転車に使われています。
現在使用している自転車のハンドルがアルミ製という人もいることでしょう。

一方、カーボンは値段こそ高いものの、軽くて衝撃を抑えやすいという優れた機能を備えています。
あらゆる形に加工しやすいという点も人気のひとつで、性能だけではなくデザイン面を引き立たせるのにも役立ちます。

ロードバイクのおすすめハンドルをご紹介

ロードバイクのハンドルは、高さや幅などを基準として選ぶ必要がありますが、何よりも使用目的に合わせたハンドルを使うことが一番です。

今回は、素材ごとのおすすめハンドルをいくつかお教えしたいと思います。
なかなか決められないという人も、パーツ選びは慣れているという人も、是非参考にして下さい。

優れた剛性を備えているものが欲しければ「アルミ」で出来ているハンドルが良いでしょう。
カーボンでも最近のものならある程度の衝撃を支えることが可能となりましたが、それでもアルミ製を使いたいという人は多いようです。
剛性と路面からの衝撃が直に伝わってくる感覚を、一度は味わってみて下さい。

カーボン製のハンドルは快適に走れるけれど耐久性がいまいちだと言われています。
その意見を覆したものが「Deda Super ZERO」という製品です。
オリジナルサイズのステムを使うことで、ハンドルの全体的な剛性を向上させることが出来ました。

アルミと変わらない剛性を持ち、カーボンによる気持ちの良い乗り心地を備えたハンドルです。
およそ37,000円程度と非常に高価ですが、値段相応の価値と性能を秘めています。

ハンドルの他にバーテープを使おう

ロードバイクのハンドルは高さや幅だけではなく、バーテープにもこだわると、今まで以上に楽しめますよ。

バーテープにもいろんな種類があります。
長距離を走ることが多い人や、町中を中心に乗っているという人にはゲル状物質が入っているものや、コルク素材のバーテープをおすすめします。
トレーニングなどを普段から行っている人や、レースに参加したい場合は薄いハイグリップタイプが最適でしょう。

ハイグリップタイプの中でも「リザードスキンズ」のものは、グローブを着けていなければ手の皮が剥けると言われているくらい、グリップ力が高いことで知られています。
アマチュアはもちろんプロにも愛用者は多く、実績の数も豊富と言って良いでしょう。

しかし、耐久性はあまり強くなく、値段も他のバーテープと比べると高額な部類に入るので、普段から頻繁に使えるものではありません。
好成績を獲得したい特別なレースやイベントの時にだけ使用するようにしましょう。

ロードバイクにはフラットハンドルがおすすめ!?

ロードバイクのハンドルのうち、ドロップハンドルを怖いと感じる人は少なくないようです。
競輪選手などに見られる独特の姿勢が危険そうに見えてしまうのかもしれません。

あの姿勢は「下ハン」と呼ばれていますが、実はこの体勢を取る時は「ゴール近くに来た際、スプリントを行う」か「向かい風が吹いている時に開けた道を通る」のどちらかに当てはまった時くらいなのです。

フラットバーは高さと幅の調整こそ出来ますが、握り方を変えられないので、空気抵抗を多く受けます。
そのため速度はあまり出せず、体重が親指の付け根に掛かるので手が痛くなってきます。
ドロップハンドルで最も多く握ることになるのは上側です。
フラットよりも前屈みになるものの、上半身は比較的起き上がっています。
慣れればフラットと、ほとんど変わりません。
腕を曲げた状態で乗るのがコツです。

ゆっくり走りたい時は、まっすぐ伸びている部分を掴みましょう。
これはフラットハンドルと高さが同じなので、姿勢も同じ格好になります。
さらに持ち方は3つほどあるので、状況に応じて使い分けられます。

ドロップハンドルは実際に使ってみると、だいぶ印象が変わるでしょう。
是非一度乗ってみて、どのようなものかを実感して下さい。

ハンドル交換で自分に合ったカスタマイズを

ハンドルの交換は、ロードバイクのカスタマイズの中で比較的敷居も低く、大きな効果を得ることが出来る費用対効果に優れたカスタマイズと言えます。

自分の理想としている方向性を意識して効果的なカスタマイズを施すと、さらにロードバイクを楽しむことができまね。

ぜひ試してみてください。